craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

スギを削る

2012年11月18日 16時22分49秒 | 薄削り練習

宇和島削ろう会で、舟弘さんのブースに飾られていたkuniさんが削られたスギの削り華。
うっかりしていて、写真を撮るのを忘れてしまいましたが、以前いただいたものが工房にあります。
スギの白太ですが、見事な艶でセロファンのように削れています。

チームBの中でも、「何も細工なしでこのように見事に削れるのか?」、当然話題になっていました。その時、「たぶん削り材を濡らすくらいでしょう」としか回答ができなかったので、自ら削ってみて確認することにしました。

朝、端材置き場で、杉材を見つけてきました。

10年近く、屋外で放置されていたものです。


手押し鉋と自動鉋をかけると、心材(赤身)でした。


 どちらか鉋を掛けても逆目になりますし、小節などもあって、試し削りにはもってこいの材料です。


鉋は、一枚台「楽仙」を研ぎ直して、一人上手の錘を10gkから30gに増やしてテンションを掛けてみました。
削る前に杉材を湿らせています。


まずまずの光沢で削れました。


削り材の艶も良さそうです。


削り華に弾力があります。


これ位で、心材は終了。


スギと言えば、白太を削ってみたくなりますね。
手持ちの白太の杉材を削ってみました。
柾目なので削りやすいです。


白と赤で美しいです。

ここまできたら白太の板目が削りたくなって、近所のホームセンターへ買いに行きました。

垂木材を2m 197円で購入しました。1mにして切った後、削ってみます。


「楽仙」の刃を研いで、再挑戦です。
心材より、軽く削れます。


まずまずの光沢で、削れました。


これが今日の限界でした。


折りたたんで、しばらく放置してみます。

最初のkuniさんが削った杉の写真と比較すると、もう一歩研げていない気がします。
もう少し、時間を掛けて研ぐ必要がありそうです。
「金井」でも試して、艶を確認してみたい所です。

ふぅ~、今日は暇だったので、写真が多くなってしまいました・・・・
ダラダラした長編に、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。


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8 コメント

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Unknown (萩原)
2012-11-18 22:45:05
こんにちは、WAKUさん。

忙しいところお電話して申し訳ないです。
あの後もう少し削ったのですがうまくいきませんね。
「チームB滋賀班」みんな燃えているみたいです・・・。

あの杉はみんなびっくりでしたね。
いつも今頃「杉を削る会」があるのですが
今年はないようです・・・残念。
みんな杉で苦労しているみたいですよ。
とある名人は「刃が研げたか研げていないかは杉を削ればわかる。」とのことでした。

それでは、また。
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Unknown (kuni)
2012-11-18 23:56:18
どんな材種でも個体差があります。一口に杉の白太とはくくれないものがあるんです。
 北海道は道南のごく一部にしか自生していないので杉は一般的ではなく、1年前やっと杉の白太なるものを削ることが出来ました。

 びっくりしましたねぇ。一発目はなんの事無く削れたんです。ところが2回目に引いたら鉋くずが割れているではありませんか。
 
 難しい杉は春材は柔らかく、晩材が極端に硬い。だから普通の刃角度では晩材に当たった瞬間に欠けるんです。それがほんとうに難しい杉のケース。今回wakuさんが削ったのはわりに優しい杉だったのでしょうね。でもこれだけ艶があればよく研げてはいるんだと思います。

 杉が難しい理由は木の組織がストローの束に例えるとそのストローの壁が螺旋状になっているんだそうです。だからミクロの世界で言うとどちらの方向から削っても逆目。毛羽立つ理由の根本はそこにあるようです。


 超の付く薄削りと杉や杢の難削材の逆目を止める刃はまったく違います。そのためには刃先のミクロの波のピッチを意図して変えてやらなくてはいけないのです。具体的に言うと薄削りには8000番程度、難削材にはもっとずっと荒い波。それは想像を絶する番手です。それは数日前に発見したことでした。

 杉の白太の難しさに象徴される世界はとてつもなく深いのです。それは薄削りとはまったく別な世界だと思っています。

 
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Unknown (ケンゾー)
2012-11-19 00:17:20
「想像を絶する番手」とはどのくらいなのでしょうか

1000番とか2000番ですか
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Unknown (おやかた)
2012-11-19 10:22:10
すごいレベルの削りになってきましたね、
私も杉材が手元にないか探したのですが
見つからず、試し削りができませんでした。
近いうちにホームセンターで調達してきます。
年内にチームBが集まって削らねばなりませんね。
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Unknown (craft WAKU)
2012-11-19 23:01:50
萩原さん、こんばんは。
「チームB滋賀班」の勢いに圧されています。
杉は、薄く削れないけど、時々削ると面白いですね。
また、鉋は楽しみの一つとしていますので、薄く削るために色々試すのも良いことです。
置いていかれないように、頑張ります。
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Unknown (craft WAKU)
2012-11-19 23:10:15
kuniさん、こんばんは。
杉が北海道では一般的ではないことを始めて知りました。
こちらの杉は、暖かい気候もあって、ユルユルなのかもしれません。(笑)

それでも、削り華を見ると、木目の硬い部分(晩材というのでしょうか)のシワがkuniさんと大きく異なるのです。
そのシワの様子で、研ぎの違いを感じた次第です。
まだまだ、研ぎが甘いと思っています。

>超の付く薄削りと杉や杢の難削材・・・
その違いがまだ実感できていません。
同じように綺麗に研げれば、良いと思っていました。
またまた、色々試す必要がありそうです。

いつも、奥深いコメント、感謝します。
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Unknown (craft WAKU)
2012-11-19 23:35:46
おやかたさん、こんばんは。
えっ、木曽檜は大量に在庫されているのに・・・(笑)
気分転換に杉を削ることは楽しいものでした。
でも、それほどすごい削りにはなっていないのが悩みです。
ホームセンターに杉材は在庫していますが、白太、板目で無節を探すのは、時間と勇気が必要でした。

チームBも、北の方で妙に燃えています。
年内か年始、一番忙しいおやかたの都合に合わせて、集まりましょうか?
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Unknown (craft WAKU)
2012-11-20 00:29:50
ケンゾーさん、こんばんは。

私の研ぎのレベルでは、お答えできない世界です・・・

疑問点を質問するというのは重要ですが、まずは、自分で試すことが先決かと思います・・・
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