活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

十如是の法

2017年03月07日 | 法理

物には「相(そう、すがた)」があり、相に応じた性質を持っています。

それを「十如是(じゅうにょぜ)の法」をいいます。

 

皆各々(おのおの)の性(しょう)に従って、そして始めからそうなのです

(如是なのです)。

 

「十如是」というのは「相、性、体、力(りき)、作(さ)、因、縁、果、

報、本来究竟(ほんらいくぎょう)」をいいます。

 

「十如是」のどこをつかまえても、この性の如く本目をあらわし、

相の如く体があり、そしてそういうものに相応する力があるのです。

 

それで、それ相応な作用を起こすのです。

そういう自分たちに因を持っているのです。

 

そしてそれが、縁に触れると、それが又、果を生じその報いを

受けるのです。

 

「今」雨がざあざあ降っています。

ただ「ざあざあ」というだけで、「十如是」のものが全部揃って

いるのです。