物には「相(そう、すがた)」があり、相に応じた性質を持っています。
それを「十如是(じゅうにょぜ)の法」をいいます。
皆各々(おのおの)の性(しょう)に従って、そして始めからそうなのです
(如是なのです)。
「十如是」というのは「相、性、体、力(りき)、作(さ)、因、縁、果、
報、本来究竟(ほんらいくぎょう)」をいいます。
「十如是」のどこをつかまえても、この性の如く本目をあらわし、
相の如く体があり、そしてそういうものに相応する力があるのです。
それで、それ相応な作用を起こすのです。
そういう自分たちに因を持っているのです。
そしてそれが、縁に触れると、それが又、果を生じその報いを
受けるのです。
「今」雨がざあざあ降っています。
ただ「ざあざあ」というだけで、「十如是」のものが全部揃って
いるのです。