活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

一大事因縁(不知不識)2

2017年03月12日 | 法理

私たち衆生は「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)」を以って

何に対しても必ず「縁」に触れると、こちらは「知らない」し

向こうも「識らない」のですけれども、犬は犬であり、

鳥は鳥であるのです。

 

「不知不識(しらずしらず)」なのです。

一切のものがもう間違いなく、「きちん」と現れるように

出来ているのです。

 

そういうようなことを「人」が後から捕えて(そういう事実を捕えて)

「因縁」と名称を付けたのです。

 

ですから、この「因縁」というものには実体はないのです。

何故ならば、どちらも「知(識)らない」からです。