活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

公私混同 3

2016年03月11日 | 法理

「六根」 は、それほど “公(おおやけ)” にしっかりとした道具立てなのです。

そういう大きな道具をみんな “私(わたくし)” して、小さくして使って、

皆苦労しているのです。

 

それを、おシャカ様は本当に自分の事として見つけられたのです。

人間(にんげん) としての道具は、誰でも同じです。

聖人でも凡夫(ぼんぷ) でも、皆これだけの道具で出来ているのです。

 

それが、「物心が付いた」 ということを、いかにも人間(にんげん) の本当に

生きていく道のように思い込んでしまったのです。

さらに、それを一生懸命に教育をしたものですから、いよいよわからない世界を

わからない方向へと連れて行ったのです。

 

ですから、どうしようもないのが当たり前なのです。

そういう問題を 「仏教」 は知らせ得る「道」なのです。