活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

根元(本)5

2016年03月26日 | 法理

「坐禅」 を行ずる時は、自分を中心にして 「坐禅」 を行じてはならないものです。

それを本当に止めて、「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)」 を解放します。

 

「六根の作用」 がどうあろうとも相手にせず、邪魔にせずして、

一々の、その時、その時の作用のままに手を付けないことです。

“構わない” ことです。

 

その現じたり、滅したりする、それ自体が私たち衆生の手付かずの真相なのです。

「応無所住而生其心 (おう むしょじゅう にしょう ごしん)」

〈 まさに住する所無くして 而も 其の心を生ず 〉

 

そうすれば、なんにもない所から生じながら、直にそれから離れて(脱落して)、

「その事実」 が自分に完全に具わっていることが手に入るのです。

「身心脱落、脱落身心」 です。