
3月9日
今日は昨日の船旅で疲れてしまったので午前中はペンションでゆっくりして、午後から近場の遺跡があるタアオアへ案内してもらいました。
ペンションではこのタアオアへ行く半日(3時間程度)のエクスカーションと反対側の山道を越えたプナマウへ行く1日のエクスカーションがあります。
車1台料金なので同乗者がいると安くなるのですが、生憎私たち以外はみな仕事で来ていたので参加者なし。
二人で7000円のツアーです。
エクスカーションを使わなくても、自分達で車(もちろん4WD)を借りて行く事は出来るのですが、鋪装されていない山道をガタゴト行くのは心配なので、慣れた地元の人の運転で行く事にしました。
案内してくれるのはペンションのオーナーのジョジョ。
トヨタの4WDで出発です。
アツオナの町は鋪装されているので、そこまでは良かったのですがアツオナをすぎると鋪装のないでこぼこ道になります。家もまばらで、至る所にバナナやパパイヤ、ココナツの木が生えています。
面白いのは、ぽつぽつとあるどの家も平屋で掘建て小屋っぽいのに、必ず衛星放送TNSのアンテナがあること
ヒヴァオア島にはTNTV(タヒチ唯一のテレビ局)1チャンネルしか届かないんです。
タヒチ島ですらTNTVとRFO(フランス海外県&領土用のテレビ局)が2局とで合計3局しかなく、見るものが少なくて退屈なのに、1チャンネルじゃ辛いものがあります。
『TNS様様だよ
』とジョジョ。
ちなみにアツオアにはDVDレンタルショップもあります。
木々が生い茂った道を更にぐんぐん進んで行くと(自然に触れて生きてこなかった私にはジャングルのように思える)、いきなり前車輪がぐぐっと上に上がりました。目の前の土が盛り上がっている所にタイヤを乗せたんです。もうびっくり
Uターンです。(狭くてこうしないと曲がれないの)
やはり運転を地元の人に任せて良かった.............
ここで車を止めてマルキーズ最大規模のマラエ(古代神殿)を見に行きます。
そしてここで肝心なのが虫よけ。マルキーズは蚊が多い事で有名。
マルキーズに行くっていうと、皆が口をそろえて『蚊に気をつけろ』って言ったくらい。
私はレモングラス配合のモノイとスプレータイプの虫よけ剤OFFを持って行きました。
スプレーをたっぷりかけて出発。
途中ジョジョがマルキーズ産虫よけグッズと称して大きな長い葉っぱをくれました。
これで体をパチパチたたきながら蚊をよけます。もちろん蚊を殺すのにも大活躍。
ぬかった道をちょっと進むとマラエに到着。
このマラエ、ポリネシア1の収容人数と言われていて、当時のヒヴァオアの人口が多かった事を伺わせます。
マラエは石を積んだ神殿にティキ(神像)が置いてあったりするのですが、ここのは広ーく石で囲った広場みたいのが段々にいくつもあります。


途中、大きな木がありました。写真じゃ分かりづらいと思いますが、周りを圧倒する大きさでした。

更に進むと、木皮を剥がされた木があります。
綺麗に四角く剥がしてあるので、人間の仕業です。

実はこの木の皮は薬に使われるのだそう。各家庭には代々伝わる薬草の知恵があって、それは今でも選ばれた家族のメンバーに伝えられ今に至っています。
この木はアマ(ama)とよばれ、実も薬として使われます。実はアーモンドの様な感じで、油分が多いためかつては明りとりに使われました。実をココナッツの葉から作った紐(ニアウ)にいくつか間隔を開けてくくりつけて火をつけてロウソク代わりにするのです。間隔が空いているので、1つが燃え終われば紐をつたって火が次の実に移り、長時間明りがとれる工夫がされていました。

蚊と闘いながらやっと一番上にきました。1m弱のティキが鎮座しています。

ここのティキかわいいです。
再び車に戻って山道を行きます(ここで丁度雨がふりました)。
ジョジョは運転中もマルキーズの生活等についてお話しをしてくれます。
そうそう、それでマルキーズに来てから塩辛い料理が多い謎もとけました。
冷蔵庫の無かった時代は、肉を塩づけにして保存してそのまま料理して食べていたのだそうです。山が多く平地が少ない為野菜の収穫が少なく肉ばかり食べていた為か短命の人が多く、いまでも塩のとり過ぎで体を悪くする人が後を絶たないそう。
そういえばジョジョも野菜を取りに行ってくると出て行ったまま3時間近く帰ってこない事がありました。山を越えて野菜を栽培している人の所に仕入れに行くのです。
やはり島の生活は厳しそうです。
そうこうしているうちに車がとまりました。
目の前に石造りの美しい教会が立っています。なんとなくスコットランドで見た教会を思い出しました。

これ正面の屋根の下の三角の部分が白いの分かります?
実は教会全体がこんな感じで白塗りだったんです。長年雨に晒されて、白く塗ってあったのが落ちて、下の石を積んだ壁が出て来たんです。これを見た村人がこの方が綺麗だからと白塗りを剥がしてこの状態になっています。
上の三角の部分は『こんなかんじだったんだよ』ってことで残してあるんだそう。
教会は広い平地の上にポツンと建っていて、神秘的。教会前のベンチに座って辺りを見渡すと島の力強さを感じます。雨上がりの空もいいムードを醸し出しています。
平地の向こう、木々の傍には白い馬がいました。
マルキーズの人は昔から馬を駆って山を越えていました。

『マルキーズの事をマルキ-ズ語だと人間の大地(もしくは男の大地/ Hunua enana)と呼ぶんだよ。そんな感じがしないかい?』とジョジョ。
そんな感傷に3人で浸っていたら、目の前に乗って来た4WDのTOYOTAの文字が...。
ジョジョがすかさず『今はTOYOTAの事は忘れろ』(笑)
帰りも展望スポットで何度か停車して、写真を撮ったりして町に戻りました。

本当は、もう一つの谷の方に行く予定もあったのですが、前日の雨で道が悪く危険なので止めました。
町に入るちょっと前に民家で飼育されているヤギがいました。かわいい。

今回のエクスカーションはそれほど恐い道というワケでもなく、気軽に楽しめました。
それとジョジョのおしゃべりが面白い。いろんな事を知っています。
明日は1日がかりのプナマウ・エクスカーションに参加です。
つづく
今日は昨日の船旅で疲れてしまったので午前中はペンションでゆっくりして、午後から近場の遺跡があるタアオアへ案内してもらいました。
ペンションではこのタアオアへ行く半日(3時間程度)のエクスカーションと反対側の山道を越えたプナマウへ行く1日のエクスカーションがあります。
車1台料金なので同乗者がいると安くなるのですが、生憎私たち以外はみな仕事で来ていたので参加者なし。
二人で7000円のツアーです。
エクスカーションを使わなくても、自分達で車(もちろん4WD)を借りて行く事は出来るのですが、鋪装されていない山道をガタゴト行くのは心配なので、慣れた地元の人の運転で行く事にしました。
案内してくれるのはペンションのオーナーのジョジョ。
トヨタの4WDで出発です。
アツオナの町は鋪装されているので、そこまでは良かったのですがアツオナをすぎると鋪装のないでこぼこ道になります。家もまばらで、至る所にバナナやパパイヤ、ココナツの木が生えています。
面白いのは、ぽつぽつとあるどの家も平屋で掘建て小屋っぽいのに、必ず衛星放送TNSのアンテナがあること

ヒヴァオア島にはTNTV(タヒチ唯一のテレビ局)1チャンネルしか届かないんです。
タヒチ島ですらTNTVとRFO(フランス海外県&領土用のテレビ局)が2局とで合計3局しかなく、見るものが少なくて退屈なのに、1チャンネルじゃ辛いものがあります。
『TNS様様だよ

ちなみにアツオアにはDVDレンタルショップもあります。
木々が生い茂った道を更にぐんぐん進んで行くと(自然に触れて生きてこなかった私にはジャングルのように思える)、いきなり前車輪がぐぐっと上に上がりました。目の前の土が盛り上がっている所にタイヤを乗せたんです。もうびっくり

Uターンです。(狭くてこうしないと曲がれないの)
やはり運転を地元の人に任せて良かった.............
ここで車を止めてマルキーズ最大規模のマラエ(古代神殿)を見に行きます。
そしてここで肝心なのが虫よけ。マルキーズは蚊が多い事で有名。
マルキーズに行くっていうと、皆が口をそろえて『蚊に気をつけろ』って言ったくらい。
私はレモングラス配合のモノイとスプレータイプの虫よけ剤OFFを持って行きました。
スプレーをたっぷりかけて出発。
途中ジョジョがマルキーズ産虫よけグッズと称して大きな長い葉っぱをくれました。
これで体をパチパチたたきながら蚊をよけます。もちろん蚊を殺すのにも大活躍。
ぬかった道をちょっと進むとマラエに到着。
このマラエ、ポリネシア1の収容人数と言われていて、当時のヒヴァオアの人口が多かった事を伺わせます。
マラエは石を積んだ神殿にティキ(神像)が置いてあったりするのですが、ここのは広ーく石で囲った広場みたいのが段々にいくつもあります。


途中、大きな木がありました。写真じゃ分かりづらいと思いますが、周りを圧倒する大きさでした。

更に進むと、木皮を剥がされた木があります。
綺麗に四角く剥がしてあるので、人間の仕業です。

実はこの木の皮は薬に使われるのだそう。各家庭には代々伝わる薬草の知恵があって、それは今でも選ばれた家族のメンバーに伝えられ今に至っています。
この木はアマ(ama)とよばれ、実も薬として使われます。実はアーモンドの様な感じで、油分が多いためかつては明りとりに使われました。実をココナッツの葉から作った紐(ニアウ)にいくつか間隔を開けてくくりつけて火をつけてロウソク代わりにするのです。間隔が空いているので、1つが燃え終われば紐をつたって火が次の実に移り、長時間明りがとれる工夫がされていました。

蚊と闘いながらやっと一番上にきました。1m弱のティキが鎮座しています。

ここのティキかわいいです。
再び車に戻って山道を行きます(ここで丁度雨がふりました)。
ジョジョは運転中もマルキーズの生活等についてお話しをしてくれます。
そうそう、それでマルキーズに来てから塩辛い料理が多い謎もとけました。
冷蔵庫の無かった時代は、肉を塩づけにして保存してそのまま料理して食べていたのだそうです。山が多く平地が少ない為野菜の収穫が少なく肉ばかり食べていた為か短命の人が多く、いまでも塩のとり過ぎで体を悪くする人が後を絶たないそう。
そういえばジョジョも野菜を取りに行ってくると出て行ったまま3時間近く帰ってこない事がありました。山を越えて野菜を栽培している人の所に仕入れに行くのです。
やはり島の生活は厳しそうです。
そうこうしているうちに車がとまりました。
目の前に石造りの美しい教会が立っています。なんとなくスコットランドで見た教会を思い出しました。

これ正面の屋根の下の三角の部分が白いの分かります?
実は教会全体がこんな感じで白塗りだったんです。長年雨に晒されて、白く塗ってあったのが落ちて、下の石を積んだ壁が出て来たんです。これを見た村人がこの方が綺麗だからと白塗りを剥がしてこの状態になっています。
上の三角の部分は『こんなかんじだったんだよ』ってことで残してあるんだそう。
教会は広い平地の上にポツンと建っていて、神秘的。教会前のベンチに座って辺りを見渡すと島の力強さを感じます。雨上がりの空もいいムードを醸し出しています。
平地の向こう、木々の傍には白い馬がいました。
マルキーズの人は昔から馬を駆って山を越えていました。

『マルキーズの事をマルキ-ズ語だと人間の大地(もしくは男の大地/ Hunua enana)と呼ぶんだよ。そんな感じがしないかい?』とジョジョ。
そんな感傷に3人で浸っていたら、目の前に乗って来た4WDのTOYOTAの文字が...。
ジョジョがすかさず『今はTOYOTAの事は忘れろ』(笑)
帰りも展望スポットで何度か停車して、写真を撮ったりして町に戻りました。

本当は、もう一つの谷の方に行く予定もあったのですが、前日の雨で道が悪く危険なので止めました。
町に入るちょっと前に民家で飼育されているヤギがいました。かわいい。

今回のエクスカーションはそれほど恐い道というワケでもなく、気軽に楽しめました。
それとジョジョのおしゃべりが面白い。いろんな事を知っています。
明日は1日がかりのプナマウ・エクスカーションに参加です。
つづく
ひっそりとある教会、白い馬、霞がかかった山とジャングル。ちょっと怖いような気もします。
でも、ヤギさんかわいい。耳がピクピク動きそう♪
私達もフアヒネではマラエに行く気がします。こんな感じなのですね。
でも自然環境的にはかなり厳しいところなのですね・・・お野菜が作れないのは大変です。
トヨタの4WD、高かったんだろうなぁ・・・でもここじゃ4WDじゃなきゃ役に立たないですね(^-^;)
私もジョジョさんのガイドで案内受けてみたいです!面白そうな人ですね(笑)!
自然って美しいけど恐い面もありますよね。
やぎさんは可愛いだけじゃなく、美味しかったりもします。
ファヒネのマラエも有名らしいですね。是非写真を撮って来て下さい。
あと、タヒチアンの友達(旦那がファヒネの人)がエデンパークはいいよと言っていました。ガイドブックに載っているとおもうのでチェックしてみてください。
anapanapaさん
野菜が取れないのはツアモツもですよね。思った以上に暮らしは大変です。
崖から落ちる人とかいないの?と聞かれて、4WDの値段を考えたらそんなドジを踏むやつはいないって答えていました(笑)
maiちゃんとどっか行ってみたいな
と思わせてくれます^^
ハワイも塩っぽいのもあるなぁ・・
今度カイルアピッグ作ってみようかな。
なんだか画像がとーってもハナに似ているなぁ。。。
ところで「アマの実」をお持ちの方は
旦那様なのでしょうか?
そうなのよ。ハナの記事を見た時『おお、似たような所に行ってたんだ』って私もおもったの。
そうだね、いつか一緒に旅しようか。その時は正露丸を持参しようね(笑)
ところでカイルアピックって何?
玉吉さん
花粉症大丈夫ですか?
マルキーズはほんと驚き続きでインドア派の私には乗り切れたのが嘘のよう。
アマの実を持っているのは、うちの旦那じゃなくてジョジョです。旦那のお手手はもっとプヨプヨです(笑)