ニューカレドニア滞在記4

2006年08月20日 | Weblog
今日はヌメアの北の町へ遠出してきました。
天気も回復してお出かけ日和です。

ヌメアを出てRT1と言う島を縦断している道をのぼって行くのですが、これが凄い。
制限速度は時速110kmなのですが誰も守っていません。
私たちの車がもう110km出しているのに、横をびゅんびゅん追い越されます。
しかもカーブでも追い越しちゃう。とても危険です。

道ばたには花が捧げられていたり、十字架が掲げてあるところがちょくちょくあります。
これはそこで事故があった証拠。
周りの運転の無謀さをみて思わず納得です。

中央分離線ぎりぎりに走る車もいるので、スリル満点でした。

最初に訪れたのはコギ山(Mont Koghi)。山にある宿から遠くにヌメアの町を一望できます。


宿にあった彫刻。


ちょっと霧がかっていたのが残念。

つぎは木造の教会と伝統的な家屋カーズのある村へ。
行ってみると目の前にはいかにも『ペンキ塗り立てです』と行った感じのコンクリの教会が.......。建て替えちゃったみたいです。
でも教会の裏にカーズはちゃんと建っていました。
これ酋長さんの家だったらしく、写真撮影は許可制。
でも誰もいないので撮れずじまい.....。

ニューカレドニアの原住民カナックたちはまず贈り物をして挨拶をする習慣があるそうで、こういう場合もタバコやお金などを渡して許可を貰うのだそう。

カーズ内は立ち入り禁止でした。実は私も旦那もカーズに入ったことがあります。前にパペーテの市役所で太平洋のフランス海外領の島々のフェスティバルが行われた時に、カーズも展示されていたんです。
ここは入場OKだったのです。

丸い木の壁に円錐形のヤシの葉かなにかの屋根が付いた入り口の狭い建物なのですが、なかは以外とひんやり。
その日は暑い日だったので、驚いたのを覚えています。


つぎはパイタの博物館。植民者たちがきた頃の彼等の生活を再現した博物館なのですが、行ってみると誰もいません。
閉まってます........。
仕方ないので博物館(かつての植民者の家)の写真を撮って次の目的地へ。


次は流刑者を収容していた刑務所跡。
そう、ニューカレドニアはフランスの流刑地だったんですよ。知りませんでした。
流刑地と言えば、私が思い浮かべるのは映画パピヨンの舞台となったフランス領ギアナやサリュー島くらいで、ニューカレは聞いたこともありませんでした。
映画のイメージを思い浮かべながら目的地へ向かったのですが、なぜかバラ線で閉鎖されていて入れません.........

...............おかしいなぁ。手持ちのフランスのガイドブック(去年発売)にはお勧めって書いてあるのに。


これまた仕方ないので気を取り直して、次の目的地ブールパリの蒸留所へ。
無事につけたもののここも誰もいません。
でもよく見ると入り口に『ベルを鳴らして』と書いてあります。


押してみると中からおじいさんが出てきました。蒸留所の社長さんです。
ここはアルコールの蒸留所ではなく、ニアウリという木の葉のエッセンスを蒸留するところです。

(ニアウリの木)

ニアウリのエッセンスは自然療法に使われていて、のどの痛みややけどなどに効くそうです。ちょうど今朝フライパンでやけどをしたので買って塗ってみました。
いい感じですよ。
においも最初はきついなと感じたのですが、慣れてくると気分が落ち着きます。
ニアウリ200kgで1リットルしかとれない貴重なエッセンスです。

ちなみにここ、ニアウリのアルコールも作っています。
花を蒸留したリキュールと葉を蒸留したリキュールの2種類を試飲させてもらいました。
花の方は甘く、葉のほうはメンソールのような喉がスーっとする味がしました。喉が痛い時にいいかも。

午前中はここでおわり。
続きはあとで。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知らなかったです! (ともぶた)
2006-08-20 16:52:59
ニューカレドニアが流刑地だったなんて!全然知りませんでした。なんか、全然刑じゃないような気までしちゃいますね(汗)



コギ山の宿にあった彫刻、歯まであってなんかすごく個性的ですね~

そして、今丁度少し喉が痛いなと思ってたので、ニアウリ酒(?)に心奪われました
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あらら… (愛犬ももな)
2006-08-20 22:24:28
どこも閉まっていてちょっと残念。

パパさんが次はヌメアの街もレンタカーで走れるかな、なんて無謀なこと言ってましたが、とても無理です

モンコギのチーズフォンデュが美味しいとウワサを聞くのですが、怖くて行けそうにないです

ニアウリの木は初めて見ました。貴重なエッセンスなのですね。私も花粉症の時期に使っています。リキュールも美味しそうですね
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Unknown (mai)
2006-08-21 03:39:48
ともぶたさん

他の流刑地に比べていいような感じがしますよね。

ニューカレドニアの彫刻は結構リアルで怖い感じがしました(笑)

実は家も夫婦で風邪を引いてしまって、のどが痛いので、ニアウリ酒買ってくれば良かったと思っていた所です。





ももなさん

ヌメア市内は大丈夫ですよ。高速に乗ると怖いそうです。

それでも日中はまだ大丈夫。夜は危険と地元の人に言われました。

お酒が入るので無茶な運転をする人が多いそうです。

モンコギにはオーベルジュがあるので、そこに泊まるのも手ですよね。

私はニアウリのことは全く知らなかったんです。ニガウリかと思いました(笑)
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Unknown (anapanapa)
2006-08-21 09:58:12
ニューカレドニアの原住民族のことや文化のことなど、今まで考えたことが無かったので「カーズ」や「カナック」や「ニアウリ」や「流刑の歴史」など興味深く読ませてもらいました。

ニアウリの工場、見学してみたくなりました。エッセンスの香りはどんな香りなんですか?

ニューカレドニアも面白そうですね。
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Unknown (mai)
2006-08-21 18:03:13
anapanapaさん

ニアウリの香りは、うーん、メンソールの様なちょとツーンとする感じかな。最初はきつく感じるのですが慣れてくると良い香りになりますよ(笑)

ニューカレドニアも面白いですが、お隣のバヌアツなんかもディープで良いですよ。
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