ファイアーウォーキングを見てきました。

2006年07月06日 | タヒチのイベント
伝統行事の一つファイアーウォーキング(火渡り)を見てきました。

これは24時間熱した石の上を裸足で歩く神聖な儀式だそうで、手元のパンフレットによると、先祖伝来の不思議な力(マナ)を持つ神官が『火の言葉』を操り念力を送り熱い石の上を歩く事を可能にするのだそう。

タヒチアンのおばちゃんたちに、今日ファイアーウォーキングを見に行くんだよと言うと、みんな口裏を合わせたように『それじゃ、あんたも歩いておいで』って言うんですよ。
『やだよ、熱いもの』と言うと、『大丈夫、神官のマナがあるから』って言いながら意味深な微笑み。
うーん、担がれているな......


そして夕方、道路工事のせいでもの凄ーく混雑した道をやっとの思いで会場となるプナウイアへ。
雨も降ってしまって、中止かなーと思いながら向かったのですが、雨天決行。
びっくりしたのは、有料(一人3000円)だったこと。去年の槍投げとか、石上げとかは無料だったのに。
どこにも有料って書いていない所が凄いですよね。

雨はだんだん強くなって、石が冷えちゃうんじゃないかなーと心配していると、ちょっと遅れて開始のアナウンスが入りました。
まずは協賛者の紹介。たくさんいるんですよ、協賛。
しかも散々、名前を挙げた後『もし誰か忘れちゃっていたらごめんなさい』なんて言うし(笑)

しかし笑っていられたのはここまで。
雨がさらに強くなる中、司会者の挨拶&説明がフランス語で延々と続きます。しかもカミカミ。
やっと終ったと思ったら、今度はタヒチ語。
それも終ったとホット一息ついたら(だって傘を2人で使っているので濡れちゃっているんだもの)、今度はなんと英語のカセットテープが!

そしてここでやっと会場の松明に火が灯され始めました。灯すのはお兄さん一人........もちろん松明は沢山。

私だったら、挨拶が始まって時点でつけ始めると思うんですよね。
この辺の段取りの悪さはやはり南の島だからかしら。

そしてそれもやっと終ったと思ったら、今度はダンス。
まあダンスは綺麗だからいいんだけど、あくまでも目的はファイアーウォーク

ここら辺で、半身ずぶ濡れだし、早く始めてもらいたいのに

そして遂にダンスも終って、神官が子供と火石の上を歩く男たちを連れて登場。
子供は神官の一族で跡継ぎなのだそう。先祖代々継承しているようです。

神官と子供は葉っぱを石に打ち付けながら呪文を唱えます。
石の間からはちょろちょろ火がでています。

私は最初、精神統一をして走って石の上を渡るのだと思っていました。
ちがうんですよ、のしのしとゆっくり歩いているんです!もちろん子供も。

呪文が唱え終わった後は男たちもゆっくり歩いて行きます。それはもう普通な感じで。
しかもあっという間に終ってしまいました。
あんだけ前置きが長かったのに.......

そしてビックリした事に、列席した文化大臣も招かれてファイアーウォーク

協賛の皆さんもファイアーウォーク

ダンサーの皆さんもファイアーウォーク


右下にちょろりと火が出ているの、分かります?

終いには一般の皆さんもファイアーウォーク




子供も歩いているんですよ。
熱くないのかしら???????


神聖な儀式にチャチ入れたくありませんが、あとでおばちゃんたちに聞いてみます。


あ、勇気のある方は来年挑戦して感想を聞かせてください(笑)
ちなみに、このファイアーウォーク、お酒を飲んでいる人と生理中の人は参加禁止だそうです。