ヘイヴァ最終日

2005年07月24日 | タヒチ生活
昨日はヘイヴァの最終日。
トアタ広場では、歌と踊りの各部門の優勝者の公演がありました。
歌は、伝統的な歌、コーラスなど何部門かに、ダンスはアマチュアとプロの2部門に別れていました。

この日のチケットは当日にほぼ売り切れ状態になるらしく、アルノーが朝早くチケット売り場に行って並んで買って来てくれていました。ちなみに販売開始直後に行ったのに、整理番号はなんと84番。それでもステージ正面のブロックに席を買う事ができました。

この日は司会のお兄さんも頭に飾りを付けて登場。タヒチ語とフランス語で司会をします。


最初に紹介されたのはコーラス部門の優勝者。
次にステージに現れたのは、伝統的な歌部門の優勝者。リーダーのおじちゃんのMCが面白くて笑ってしまいました。このおじちゃん、よく見てるとしゃべるだけで演奏していないんですよね。でもなぜかリーダー。(下の写真の一番右の人)


特筆すべきは、鼻笛です。その名の通り鼻で吹くんですよ。

音は、尺八とアンデスの笛を併せて割ったような感じがしました。(わかるかな?)

何組か歌のグループがでたあと、いよいよダンスです。
今年のアマチュア部門の優勝はなんとヘイ・タヒチ。
私たちが以前公開練習を見にいったグループです。でも今回の踊りは公開練習とは随分変わっていて、スケールも人数も大きくなっていました。

内容も濃くて、ただのダンスではなく物語風になっています。歌や時々ある台詞は全てタヒチ語なので、何言っているのか全然分かりませんが、それでも動きなどで何となく、あ、これは闘いのシーンだな、あ、船でどこかに渡っているんだなと想像がつきます。

ヘイ・タヒチのダンスは最初のうちは女性、男性と分かれてステージに現れ物語が展開して行きます。最初は男性のグループによる闘いのシーン。


実際に闘いが繰り広げられました。


その後は女性ダンサーがステージに。

赤い髪の毛が海底の一族モコレアたちを思い立たせます。タヒチ版セイレーンと言った所です。
女性ダンサーは数えた所100人近くいました。迫力いっぱいです。

ダンスの合間に寸劇も入ったりして、見ているものを飽きさせません。
男性が女性を口説き、散々プレゼントだの何だのとした後に、相手がレエレ(ニューハーフ)だと気が付くという喜劇です。レエレ役のダンサーがなにやら面白い事を言っているらしく、会場には笑いが絶えません。
うーん。タヒチ語がわかれば.....。


ヘイ・タヒチのダンスは新しい試みも取り入れていて、アクロバット風のシーンもありました。


フィナーレは男女混合です。
オレンジ色と白、茶色のコスチュームの男女が、色ごとに分かれたり混じったりしながら踊りを繰り広げます。
そのコスチュームの美しい事と言ったら、もううっとりです。まるで夢のよう。



茶色はちょうど、私の前列の金髪のお姉さんが邪魔で撮れませんでした。私は背が低いので、こう言う時前に大きな人が座ると困ります。

それは兎も角、この大人数がステージで踊るんですよ。
ブロック毎に動きが違ったりするので、もう、どこを見たら良いのかわかりません。
フェナーレにふさわしい華やかなダンスで、最後は会場中が拍手喝采。

ストーリー性といい、構成といい、いままでホテルなどで見たダンスとは全く違い、まるでミュージカルの様なステージでした。

『タイチアンダンスは腰振りだけじゃないのよ!』って所を大いに見せつけてくれました。


これだけでも、もう胸一杯なのにショーは始まったばかり。コーラスの勝者たちとプロ部門のステージがまだ残っています。
つづきは明日....