伝統スポーツを見て来ました2

2005年07月21日 | タヒチ生活
昨日は海岸通りのポマレ通りで『フルーツ運び人競争』、そのあとトアタ広場でココナツ剥き競争と石上げの決勝がありました。

フルーツ運び人競争は、30kの部と50kの部に別れていて、それぞれの重さのフルーツを『かわいいかわいい魚屋さん』の様に背負って走ります。30kと言えばお米の大袋3つ分です。


皆さんもちろん裸足です。パペーテの中学で体育を教えている友人が、生徒に靴を履かせるのが一苦労と愚痴っていたのを思い出しました。みんな裸足が好きなんですよね。

選手の中には綺麗な羽飾りを頭につけて、褌(Tバックと言った方が正しいかも)だけの人もいました。体に白い絵の具のようなもので模様が描いてあって、在りし日の戦士のような感じでした。後から見るとほとんど裸。でもとっても美しかった

目の保養(いやいや)をした後で、次はココナツ剥き競争。

トアタ広場のステージには既にココナツがセットされていて、中央のステージの前には石上げ用の石が80k、100k、120k、140kと並んでいました。
競技の間にはダンスが披露されたり、表彰式があったりと盛りだくさんです。

最初の競技、ココナツ剥き競争は、チーム戦と個人戦の2種類です。
チーム戦は3名(女性は2名)構成で、1チーム150個(女性は100個)のココナツを剥きます。一人がココナツをナタで割り、残りの2人が中から白いココナツの実を取り出します。全て取り出して、麻の袋に詰めなければなりません。

チーム戦では1チームだけなかなか終わらない所がありました。
実はこのチーム70歳のおばあちゃんのチームだったんです。袋に詰め終わった時は会場中に拍手が鳴り響いていました。

個人戦をする前に、石上げの決勝がありました。
80k、100kに続いて、重量級と超重量級の120kと140kが始まりました。
なかでもビックリしたのは140k。2人の選手が挑戦して、なんと二人とも持ち上げました。
でも凄かったのは2人目の選手。113kの巨体で、140kの石を『うーん』と持ち上げて、そのままステージを回ってポーズまで取る余裕をみせ、文句なしの優勝を果たしました。



途中、フルーツ運び人競争や日曜日に行われた槍投げの表彰式もありました。
表彰のあと勝者は女性ダンサーとタモレ(タヒチアンダンス)を踊ります。2、3人へたくそな人もいましたが、皆さん踊りも上手。中には照れくさいのかダンサーにキスをして逃げちゃった人もいました。



ココナツ個人戦は1人で50個のココナツを割ります。
私たちは石上げのあと会場を後にする人が結構いて前の方が空いたので移動しました。

まじかで見てみると、その早さに驚かされます。
ナタの一撃でココナツを割り、全て割った後に小さなお風呂の椅子のような木製の椅子にすわり、ココナツの実をとりだします。
実は、私なんかは小さなナイフでガリガリ苦労しながら剥いて少しづづ食べるのですが、選手の皆さんは、のみのようなもので、1、2、3の勢いで剥いていました。
1でのみを差し、2でぐるりとまわして、3でポイっです。ほーっ。


この後、ココナツ剥きや石上げの表彰があり、家に着いたのは23時頃でした。
ほんと初めて見るものばかりで、大いに楽しめました。