上野プチ散策のあとは、国立西洋美術館へ。
今回は、カラヴァッジョ展。
ポスターの絵は「バッカス」という静物画。
ワイン片手に少年が、衣の紐を自ら緩めています。そんな少年がモデルの絵もあります。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、日本ではあまり知名度が高くありませんが、イタリアではダヴィンチと並ぶ偉大な画家です。
カラヴァジョは、些細なことでいざこざを起こす荒くれ者。1606年に殺人を犯しローマから追放され、教皇の恩赦を待ちながら、ナポリ~マルタ~シシリアと流れ、マラリアで亡くなっています。
その間にも幾つもの作品を残しています。
彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
38歳で没したカラヴァッジョは、生涯を通して60点ほどの作品があるといわれています。
今回日本では、過去最高の11作品とその影響を受けたカラヴァジズムの作品約50点が展示されています。
印象に残ったものを少し紹介しましょう。
これは風俗画の「女占い師(ジプシー女)」
よく見ると、手相を見るふりをして、男性の指から指輪を抜き取ろうとしているところ。
「とかげに噛まれる少年」
カラヴァッジョの描く少年は、女性的な感じで、どれも何か怪しい。
「ナルキッソス」
水面に映る自分に恋をしてしまうナルキッソス、ナルシストの語源になっています。
「法悦のマグダラのマリア」
2014年に行方不明だったこの絵が発見され、今回のカラヴァッジョ展で世界に先駆け上野で初公開されました。
お腹のふくらみは、妊娠しているとも、腹水が溜まっているとも。
「エマオの晩餐」
エマオに向かっていたキリストの弟子二人の前に現れるキリスト。
光と影の重厚感のある作品です。
カラヴァッジョ展を満喫したあとは、常設展へ。
その前に世界文化遺産に登録を目指す、建物の紹介から。
国立西洋美術館の建物は、近代建築の三大巨匠といわれる、フランスで活躍したル・コルビュジエの作品。
そのコルビュジエが、日本で残した唯一の作品がこの国立西洋美術館の建物です。
ピロティーやスロープ・自然光を利用した照明など、コルビュジエらしい特徴があります。
コルビュジエの考えた「無限に成長する美術館」は、 展示空間が渦巻きのように螺旋を描きながら延びているので、美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して展示スペースを確保できるというもので、美術館として無限に拡大していくことを考えていました。
本館は、ピロティーとなっている1階の正面入口から建物の中心となるメインホールからスロープで、2階の展示スペースへ昇り、回遊することができるんですよ。
そんな建築価値を東京初の世界文化遺産にと、登録推薦しています。
国立西洋美術館は、実業家松方氏の松方コレクションをもとに昭和34年設立されました。
中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館・新館・前庭で年間を通じて展示しています。
ドラクロワ・モネ・コロー・クールベ・ルノワールなど、その他作品が一杯で、常設展だけでも素晴らしいものでした。
オーギュスト・ロダンの彫刻もいくつもあります。
「地獄の門」
「考える人」
「カレーの市民」
「弓を引くヘラクレス」エミール=アントワーヌ・ブールデル の作品。
カラヴァッジョ展と常設展で歩き疲れましたが、素晴らしい芸術に触れた一日でした。
※たびねすに新しい記事をUPしました。
→「駄菓子屋・いも恋・ベーカリー!川越で人気の横丁グルメを堪能」
今回は、カラヴァッジョ展。
ポスターの絵は「バッカス」という静物画。
ワイン片手に少年が、衣の紐を自ら緩めています。そんな少年がモデルの絵もあります。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、日本ではあまり知名度が高くありませんが、イタリアではダヴィンチと並ぶ偉大な画家です。
カラヴァジョは、些細なことでいざこざを起こす荒くれ者。1606年に殺人を犯しローマから追放され、教皇の恩赦を待ちながら、ナポリ~マルタ~シシリアと流れ、マラリアで亡くなっています。
その間にも幾つもの作品を残しています。
彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
38歳で没したカラヴァッジョは、生涯を通して60点ほどの作品があるといわれています。
今回日本では、過去最高の11作品とその影響を受けたカラヴァジズムの作品約50点が展示されています。
印象に残ったものを少し紹介しましょう。
これは風俗画の「女占い師(ジプシー女)」
よく見ると、手相を見るふりをして、男性の指から指輪を抜き取ろうとしているところ。
「とかげに噛まれる少年」
カラヴァッジョの描く少年は、女性的な感じで、どれも何か怪しい。
「ナルキッソス」
水面に映る自分に恋をしてしまうナルキッソス、ナルシストの語源になっています。
「法悦のマグダラのマリア」
2014年に行方不明だったこの絵が発見され、今回のカラヴァッジョ展で世界に先駆け上野で初公開されました。
お腹のふくらみは、妊娠しているとも、腹水が溜まっているとも。
「エマオの晩餐」
エマオに向かっていたキリストの弟子二人の前に現れるキリスト。
光と影の重厚感のある作品です。
カラヴァッジョ展を満喫したあとは、常設展へ。
その前に世界文化遺産に登録を目指す、建物の紹介から。
国立西洋美術館の建物は、近代建築の三大巨匠といわれる、フランスで活躍したル・コルビュジエの作品。
そのコルビュジエが、日本で残した唯一の作品がこの国立西洋美術館の建物です。
ピロティーやスロープ・自然光を利用した照明など、コルビュジエらしい特徴があります。
コルビュジエの考えた「無限に成長する美術館」は、 展示空間が渦巻きのように螺旋を描きながら延びているので、美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して展示スペースを確保できるというもので、美術館として無限に拡大していくことを考えていました。
本館は、ピロティーとなっている1階の正面入口から建物の中心となるメインホールからスロープで、2階の展示スペースへ昇り、回遊することができるんですよ。
そんな建築価値を東京初の世界文化遺産にと、登録推薦しています。
国立西洋美術館は、実業家松方氏の松方コレクションをもとに昭和34年設立されました。
中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館・新館・前庭で年間を通じて展示しています。
ドラクロワ・モネ・コロー・クールベ・ルノワールなど、その他作品が一杯で、常設展だけでも素晴らしいものでした。
オーギュスト・ロダンの彫刻もいくつもあります。
「地獄の門」
「考える人」
「カレーの市民」
「弓を引くヘラクレス」エミール=アントワーヌ・ブールデル の作品。
カラヴァッジョ展と常設展で歩き疲れましたが、素晴らしい芸術に触れた一日でした。
※たびねすに新しい記事をUPしました。
→「駄菓子屋・いも恋・ベーカリー!川越で人気の横丁グルメを堪能」
カラヴァッジョ、初めて知りました。
若い頃の作品には、力があります。
力強い作品ばかりですね。
屋外の彫刻は、大昔見た記憶があります。
もう、60年以上前のことになります。
独特の雰囲気がありますね。
たくさん見たら、その雰囲気に酔いそうな予感がします。
荒くれ者だったのですね。
シャープな感覚も感じられます。
趣味が合うお友達は、会話も好みも合うのではないですか?
初公開の絵は、見ごたえがあったでしょう。
私も先日、レオナルド・ダ・ヴィンチ展に行きましたが、肝心の糸巻きの聖母は、遠くからようやく見えました。
地獄の門の前で扉の中はどうなっているのかと考えたり
考える人の前で瞑想したり、カレーの市民の前では
今頃どうしているのかな・・・?などと思ったりしています。
上野も随分緑が濃くなったようです。
山の新緑も進んでいます。
きちんと観たのは初めてでした。
光と影、素敵な作品も多かったです。
西洋美術館の彫刻はご覧になられたんですね。
松方コレクション、見事です!
実は、今日も上野に行ってきました(笑)
今度は日本画でした。
カラヴァッジョの法悦のマグダラのマリアは、世界初の公開って凄いでしょう。
宗教的にエクスタシーを感じている、作品なんですよ。
私も観たかったのですが、忙しくて行かれませんでした。
ジムで仲良くなった友達とは、
映画に行ったり、絵を観にいったりしています。
気が合うので楽しいです。
それも無料ゾーンに。
それにしても、松方コレクションって凄いです。
名前は知っていましたが、こんなに素晴らしい作品を持っているなんて、ビックリでした。
怪しげで、人間の闇というか裏側というか
見れば見るほど引き込まれそうです。
この建物も本当に素敵ですね。じっくり見てみたいです。
人を傷つけたり、しまいには殺人まで犯してしまいました。
精神状態も普通ではなかったのかもしれませんね。
西洋美術館、見ごたえがありました。