作品紹介・あらすじ
【指名手配犯を絶対に逃すな!】潜伏犯がいるという「緊急立ち回り情報」(緊立ち)が発令された。「「カメラアイ」を武器に群衆の中から手配犯を捜す警視庁刑事と、広域捜査を担当する刑事。ビル爆発事件で怪我を負いながら、また凶悪犯の逮捕へと奔走しながら、そのうえで、離婚、介護という人生の壁を乗り越えていく女性刑事二人の物語。ある時、強盗および殺人の手配犯がここにいる!という緊急立ち回り情報(緊立ち)が入った!直木賞受賞作『凍える牙』など、警察小説の名手による、13年ぶりとなる警察小説が誕生!
読書備忘録
街角に立ち行き過ぎる人々を何となく眺めているように見えても指名手配犯を探している、メモリーアスリートの見当たり捜査。
その捜査班の小桃は、たとえ整形していても、耳の形などでわかるんです。
一方、広域捜査の燈は、え、それだけで?な情報で広域ってことですからね、すぐに飛んでいきます。
2人の女性刑事の夫との関係なども書かれていて、なかなか大変だなぁと思いながら、小桃は別れてもしょうがないわね!などと読んでいた。
そして、長い張り込み中、トイレは大丈夫なのだろうか?と、変なところに食いついたが、なるほどね、今はコンビニと言うものがあるからね。
タチの悪い女の話に、そんな女がいるんだ!と驚き、整形して実家に帰って、シレっと暮らしている男とか、山谷界隈はインバウンドのバックパッカーに人気の宿であるとか、なかなか面白い話が聞けました。
「緊立ち」とは「緊急立ち回り情報」のことで、「緊立ち」が入るとその場所を特定し、犯人を逮捕するために、可能な限り迅速に必要な人員を集め、布陣を敷いて現場に向かうこと。だそうです。
★★★★☆