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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
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敗戦処理と下野

2024年11月01日 18時38分37秒 | えいこう語る

▼総理になってすぐに衆議院を解散したイシバ総理。選挙の争点は昔から変わらない自民党の「政治と金」の問題だった。

▼ところが選挙後半に、自民党が政党支部に2000万円を配った。これって自爆テロに等しい行為だ。自民党が票を減らしたのは、この2000万円のせいだ。

▼2000万円の支給は、イシバ総理・森山幹事長・小泉選対本部長3人の相談によるものだろう。

▼先輩格の森山の意向が強く働いたのは当然だ。総理と小泉は多分仕方なく従っただけだ。責任はトップの総理にある。

▼総理に言わせれば、過半数割れを防ぐための苦渋の決断だっただろうが、先輩格の森山を幹事長に頼んだのも総理だ。

▼先輩の意見に耳を傾けるというのは、自民党のしきたりだ。責任は一番若いシンジロウが受け持つ。敗戦後一気に腹を切ったというのは潔い、とは誰も思わない。

▼自民党らしい、責任を取ったようで責任から逃る、すばしっこい手法だ。逃げ足の速い『スッ飛びのシンジロウ』だ。再び総裁選に出るため、汚点を軽くしておこうという魂胆に違いない。

▼考えれば、シンゾウ以降の腐敗した自民党体質をぶっ壊しを図ったのが、イシバ総理かもしれない。

▼自公過半数割れという難局をどう乗り越えるか、オタク総理と言われるイシバ総理の真骨頂発揮を見たいものだ。

▼首相指名は「国民民主」の協力が不可欠のようだ。何か餌を与えるしかない。そんなきつい選択にも、オタク総理は微笑んでいるように見える。

▼サドとマゾが共有する、変節もいとわない、新型の総理のようだ。敗戦(敗選)処理に注目したい。

▼我が国の敗戦処理は、天皇を象徴とすることで決着し、その結果『対米従属』を余儀なくされた。

▼今回の敗戦処理は野党党首を首相に担ぎ、村山政権(旧社会党)のように、後で神輿をひっくり返すという手法も脳裏に浮かぶ。だが今の野党は、二度とその手には乗らないだろう。

▼下野という手法もある。下野とは単に中央権力の座から降りるということもあるが『社会的価値があったり評価されるものから距離を取り、一旦それらに価値を置かない経験をすること。わかりやすく言うと、他者の「ニーズを気にしない」ことだ』。

▼そうすると本質が見えてくるという。第二次大戦終了から来年で80年を迎える。世界は秩序が乱れ、修復できそうもない現状にある。

▼新たな秩序ある政治理念の構築が必要だ。長らく日本の政治をリードしてきた自民党も、ここに至って制度疲労も甚だしい。

▼ここは下野し、野党政権に任せてはどうか。野党とて十分な政権運営をできる体制はない。そこで数年野党に政権運営を任せ静観し、どんな政治にしたらいいのか、じっくり勉強してはどうか。

▼野党連合が「対米従属」をどのように解消できるか、お手並み拝見だ。それが旧自民党と同様なら、自民党は下野から這い出すチャンスがやって来る。

▼その時こそ国民が期待する‟新生・自民党”に生まれ変わっているに違いない。今日はやけに自民党に期待してしまった。

▼変な形での解散選挙。そして不安定な政治の枠組み。国民は混乱しているのだ。苦節何十年!?、自民議員の中でちょっと異質なイシバ総理が誕生した。いくら何でもちょっぴりは期待したい。

▼2024年衆院解散選挙で、古い自民党をちょっぴり‟ブッ壊した”イシバ総理の敗戦処理の仕方を、じっくり観賞したいものだ。