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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

笑顔もいろいろ

2011年06月23日 13時32分54秒 | えいこう語る
年金の未納を指摘され「人生いろいろ、会社もいろいろ・・・」と答弁したのは、小泉元首相である。
自衛隊の海外派遣についても「戦闘地域か非戦闘地域か、そんなこと私に聞いても、わかるはずがない」と答弁したのも純ちゃんである。
答弁にも流れがある。突っ込まれて行き詰まり考え込んだら負けだ。
だが純ちゃん、ひるまずに臆面もなくあっさり言いのけてしまう。あまり複雑な性格でないらしいので、軽く口に出るのだろう。自らもばかばかしい発言だと思うらしく笑顔が出る。
笑顔で言ってのけられるから、みんなも呆れて笑ってしまう。
こうなりゃ、追求もそれまでである。それ以上追求するのは、野暮というものだ。
これが純ちゃんの、人に親しまれるところなのだろう。
北海道の泊村にある、原子力発電所。3号機建設を承認した高橋知事は、2009年自身が建設容認したことに対し「あれはあくまで、平常時における考え方の整理だった」と発言した。
福島第3号機で、MOX燃料(ウランとプルトニウムの混合燃料)を使用し、極めて毒性の高い放射能が漏れたため、福島3号機と同じ燃料を使用する泊3号機の稼動は、国が安全性を確認しない限り認められないとの考えを示した。
自分の責任を国になすりつけた、巧妙な手口である。
さすが圧勝で3期目を飾ったはるみちゃんである。見事な答弁だ。
はるみちゃんも笑顔がとってもいい。はるみちゃんをいじめたほうが、損をするタイプなのだ。笑顔で知事の椅子を確保する、はるみちゃんである。


でも、最近極端にキモイ笑顔を見せているのが、菅首相である。
身内からも他人からもいじめ抜かれると、あのような笑い顔になるのだろうか。
喧嘩をふっかけられても、えへらえへら笑っていると、もしかして懐に刃物でも隠していて、いざという時は相手を刺すのではないかとかんぐったりする。
そんな、手がつけられないタイプなのかもしれない。
「脱原発解散」などという、強力な武器をしまいこんでいる、不気味な笑顔なのかもしれない。
そうなれば、相手も容易に喧嘩を仕掛けるわけにはいかないのだ。
誰もが手を出せなければ、こちらが仕掛けてもいいはずだと、いろいろ探りを入れてみる。探りを入れてもたいした抵抗はない。
やられるときはそれまでだと、腹をくくればあの不気味な笑顔になるのではないだろうか。
などと菅さんの笑顔を分析してみた。
いままで誰が首相をやったって、変わりはしなかったのではないか。
他の顔ぶれだって、特別俺以上仕事ができそうなやつはいない。
政治家なんて嘘八百の八百長ではないか、と考えたとたん、政治家の朝青龍でいこうと決め込んだ。
つくり笑顔にも、わずかに余裕らしきものが、見えてきたのではないだろうか。


風評被害で原発を神隠し

2011年06月22日 14時47分40秒 | えいこう語る
口に出すと風評被害につながると思い、なるべく日常会話では話さないよう我慢している。
もちろん放射能汚染の話である。
福島原発の放射能は風が関東方面に流れ、海流も南下しているというが、北海道の太平洋沿岸にも、次々漂流物が海岸に打ち上げられているようだ。
先日私の村の海岸にも、冷蔵庫と建物の柱が流れ着いていたので、海流が北上しているのは、間違いない。
昨日家に戻り玄関を開けると、発泡スチロールの箱が置いてあった。
箱を開けるとたくさん魚が入っている。酒友のKさんのメモが入っていた。


さっそく電話をかけると「主人が早朝漁に出かけ釣って来た」と、奥さんが電話に出た。
「玉手箱を開けたら、中からたくさん魚が出てきたので、私たち夫婦は驚いて、喜びのあまり、髪の毛が真っ白になりました」と、私が言うと「玉手箱とは素敵な言い方ですね。差し上げた甲斐があります」という。
Kさんの奥さんは漁師の奥さんであるが、言葉づかいがひじょうに丁寧で、ジョークも理解するし、何より笑顔がいい。
翌日私が魚の箱を返しに行くと「今度また、この玉手箱に魚を入れて持っていきます」などとうれしいことを言ってくれるのだ。
最近は世の中がつまらなくなっているが、Kさんの奥さんはいつも笑顔で人の心をやわらげてくれる。どんなご両親に育てられると、このような人になるのかといつも感心する。
故藤田まことさんが演じた安浦刑事。「はぐれ刑事純情編」のドラマの終わりは、安浦さんがバー「さくら」で、真野あずささん演ずるママと飲むところで、番組が終了する。
私はKさんの奥さんを、ひそかに「さくらのママ」と呼んでいるのだ。
何度か酒の席にご主人とご一緒したことがあるが、私の駄洒落にも「お上手です」と持ち上げてくれ、とてもほめ上手でもある。
もし、Kさんの奥さんがお店のママなら、仕事帰りはかならず店のほうに足が向いてしまうに違いない、・・・いや、今日はKさん奥さんの話ではなく、いただいた魚の話である。
魚を捌いたら、お腹から小魚がたくさん出てきた。茨木沖のコウナゴを思い出す。海が放射能汚染されているという。津軽海峡の魚も大丈夫かと思うと、食欲も減退気味になる。
ゲテモノ食いといわれる私であるが、放射能はさすがに御免被りたい。
私でもこれほど反応するのだから、もし魚から基準値以上の数値が検出されたら、凄い混乱を引き起こすのではないだろうか。
風評被害とは、単なる噂話しのような気がしていたが、放射能の風評被害は、思考連鎖が拡大し、極端な恐怖感を与えるに違いない。
建設中の大間原発は、我が国最大の原子炉である。東日本大震災以来工事が中止されているが、もし工事を再開したら、対岸の函館市民は、想定される以上の風評被害を吹聴し、風評被害を武器に原発を中止させなければならない、などと、魚を捌きながら思いをめぐらしていた。
「私の夫が釣った魚は大丈夫よ」という、奥さんの笑顔が浮かんだのが、唯一の救いになり、活きのいい刺身をいただいた。
竜宮城からの玉手箱を開けた途端、放射能の白い煙が立ち上り、我が夫婦は死の灰をかぶった、などという、悪意に満ちた風評が生まれないよう、すべての原発を神隠ししなければならないと、真剣に考える。


ちょっぴり疲れた

2011年06月21日 11時31分42秒 | えいこう語る
政治がこれほどまで混乱すると、私たちの日常会話まで精彩を欠いてしまう。
政治家と国民の考えが、これほどまで隔たりがあるということを、こうあからさまに見せ付けられては、国民も精神がふらつき、身体まで疲れてくる。
横綱でいえば、心・技・体がばらばらになり、休場というところだろう。
しぶといといわれる菅首相「私の顔を見たくない政治家が多いようだから、見たくないのなら早く法案を通したらいい」と、奇妙な笑顔でVサインするところを見たら、なんだかこの国も完全に村社会レベルだと思ってしまう。
村社会レベルの政治とは、近所の兄ちゃんが議員になって「いかがなものか」というような、政治家用語を使うだけの政治という意味だ。
海江田さんも、安全検査で安全というから、原発を再稼動したいという。
メルトダウンからメルトスルー。何一つも解決していないで、生命を脅かす危険が現在進行形にもかかわらず、訳のわからない発言である。
地震・津波・原発事故の三段攻撃は、国家という概念をずたずたに切り崩してしまったのではないだろうか。戦後の我が国は何かに頼っていて、独立国家とはいえなかったのではないだろうか、などと考えてしまっては、私の精神までばらばらになってくる。
休場以外他はないのだ。
※今朝咲いた庭のジャーマンアイリス。


毎週月曜「たけしのTVタックル」を楽しみにしているが、昨日は震災問題についてだ。与野党、埒も明かないいつもの時間つぶし討論会だと思うので、熱い風呂に入り、8時に布団に入った。
この時間にやすむなんて、病気以外にはないのだが、起きていてもしょうがないので、布団に入り本を読むことにした。
精神が疲れているときは、眠りも早いようだ。私の睡眠時間は平均6時間なので、目が覚めると午前2時半である。
友人が送ってくれた文芸雑誌に目を通す。
函館は文章が書きたくなるような素敵な風景の街である。多くの文学者も輩出していて、市民文芸も盛んなところだ。
友人が書いている小説の感想文を求められている。いくつか指摘したい部分がある。だが、書く者にとっては、批判される部分は自分が一番よく知っているのだ。批判されるならそれを書き改めればいいと思うのだが、一般の書き手は、そこに詰めの甘さが出る。
一歩振り切れる勇気と、努力が今一足りないのだ。肝心な時に自分を素人だと逃げる甘さがあるからだ、などと、他人事であれば辛口批評だ。
どうやら疲れは癒されたようだし、外は明るさを増してきたようなので起床し、カメラを持って外に出た。


朝日の上半分が雲に隠れている。民主党の赤い太陽が二つ引っ付いたようなポスターを思い出す。
結党当初から気になっていたのが、二つの赤丸の間の隙間だ。あれが民主党が一つになれない曖昧さなのだ。
いっそ真っ二つになれば、今は雲に隠れて半分だけど、もっと上昇すればまん丸の日の丸になり、立派な国家ができるだろうなどと考えた。
今朝の朝日占い。朝刊はまだ来ないが、占いが当たるような記事が掲載されているか、楽しみにしている。
疲れた時はお酒ではなく、お風呂と睡眠が効果的であるのは、不確かな世の中で、確かなことである。


食事

2011年06月20日 13時28分43秒 | えいこう語る
日曜日、昼食時にお客様で店は混雑した。
お客様が店からいなくなったのは、午後2時になろうとした頃だった。
食器洗いをしているの妻が「昼食はカレーでいいか」という。
いつもは、様々な昼食を楽しませてくれる妻だが、今日はさすがに疲れたと見え、カレー店なのでそれで済ませようとしているようだ。
洗い終えた食器類を片付けていると、外でカラスが泣き叫んでいる。それも数羽が集まって、何か異常を知らす鳴き声に聞こえる。
カラスの鳴き声が変だと「誰かが死ぬ」という言い伝えが、この村にはある。
カラスは予知能力があるのか、電線や屋根にたくさん集まり、妙な泣き方をすると近所の誰かが亡くなるということは、私も何度も経験している。
でも今日の叫びは、緊急事態発生という叫び方である。
私にも鳥の声を聞き分ける能力があるのだろうか、などと考えて外に飛び出した。
店の前の国道を、やせ狐がカラスを銜えて歩いているのだ。


あまりにもカラスが泣き叫ぶから、狐も攻撃されるのではないかと、うろうろしている様子だ。
緊急招集泣き声で、裏山から大勢の応援が飛来すると、狐も攻撃され獲物を置いて逃げるのではないかと思うが、集結しているのはまだ3羽ぐらいである。
3羽でもいいから狐を襲撃すればいいのだが、ただ電線上で叫んでいるだけだ。
一瞬、福島原発爆発後の、政府の対応のまずさを思い出す。
狐は周囲を見渡しながら、裏山へと消えていった。
カラスの鳴き声も止んで、過疎の村にはいつも以上の静寂が戻ってきた。
カラスだって、私が干した魚をかすめたことがある。そのときは私が叫んだ。
狐だって、裏山には子狐が待っているのかもしれない。
みんなこの村に住んでいる生き物なのだ。
店に戻ると、前浜の岩場から取ってきた、この土地では「しゅる貝」と呼ばれる、ムール貝に似た貝のカレーが待っていた。


子供の頃は肉の代わりにカレーに入っていたものだ。
今はめったに食べなくなったら、肉より美味しいと思う。肉を食べすぎたせいもあるかもしれないが。
私はこのカレーなら、¥2,500でも大丈夫だと妻に言う。
帝国ホテルのカレーは食べたことがないが、それより美味いだろうと思う。
田舎に住んでいると、たぶんこれを都会で食べたら、相当値が張るに違いないというものを、いとも簡単に食べられることがある。
そんな時は、田舎暮らしの幸せをしみじみ感じるのだ。
自然界の食事の残酷さを目の当たりで見せつけられ、食べられなくなった時、生き物は死ぬのだという、当たり前のことを考えさせられてしまった。
それにしても、このカレーの味は格別である。


北海道カリフォルニア地区

2011年06月19日 11時43分34秒 | えいこう語る
昨日の土曜も曇り空だったが、今日、日曜日も一日中曇りだという。
世の中全体が鬱陶しいのに、さらに鬱陶しさが増してくるようだ。
と思っていたら、薄曇の空で、太陽がギンギンに輝いている。
サーフサイドの天井の扇風機も、今年初めての稼動だ。
原発の再稼動は絶対反対だが、扇風機の稼動は、北海道にもようやく初夏が訪れたという、爽快な気分にさせてくれる。
気分爽快になると、北海道カリフォルニア地区もそれなりの風景が広がってくる。
※朴の木。朴葉味噌で有名だが、白い花が咲いた。


※薄紫の鉄線。


※サーフサイド前の赤いベンチで休憩する旅人。
始めライダーが休んでいたら、後から自転車の人が来て話していた。


※そして今日のトドホッケ銚子ビーチ。早朝からたくさんのサーファーが来ている。このビーチの水平線の彼方から、カリフォルニア・ウインドがやさしく吹き、カリフォ ルニア・ウエ ーブが押し寄せている。
 ここはどこかと尋ねられたら、1984年から北海道カリフォルニア地区銚子ビーチだと答える。