子供は可愛くないほどに自立し、手の焼ける夫を亡くした母は今
おいしいパンを食べるために朝、目を覚ますという。
そんな母のために可愛げのかけらもない娘は
せめてもの報いに、せっせと週末にはパンを買って帰る。
今回は大濠公園近くの「ラ ブリオッシュ」
普段、なかなかそこまで行く用事もないのだが
昨日食事をした「アウル」の側にあり、せっかくのなで寄ってみた。
おしゃれで小さな店内に、可愛く並べられた小振りのパンは
すごく愛されて育った少女みたいな様子をしている。
常連さんらしきご夫人が食卓に必要な分だけパン買っていかれた。
狭い店内をぐるぐると2周して1000円分ものパンを買いあさる私は少し惨めだ。
そんなもこんなも些細なことって微笑んでくれるような優しい味のパンだった。
写真はブリオッシュの特性クリームパン。
しっとりとほどけるようなパン生地につつまれた
卵とミルクたっぷりのぽってりとしたカスタードクリーム
少しの嫌みもなく、甘すぎず、くどすぎず、
そっと満たしたくれる甘さ、滑らかさ。
衝撃が走るようなおいしさではない、
でもまた食べたくなる、穏やかな優しさはどこか輝くようなオーラをまとう。
町中から歩いてたった15分、でも用がなければ行かないその距離を埋めるに
十分なおいしさのパンたちなのでした。
■La Brioche (ラ ブリオッシュ)
福岡市中央区荒戸2-1-19
TEL 092-751-4628/OPEN 7:30~20:30 無休
http://www.la-brioche.info/
ちょっとお高いけど美味しいですよね~
以前は催事の時にデパートに出店してましたよ