夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

グループワーク

2016-04-30 22:56:42 | 日記

昨日、授業の後で、学生から回収したノートの点検をしていたら、次のような感想文に目がとまった。

グループワークの時にみんながそれぞれに意見を出しあって、司会・記録係だけでなくその他役割がない人も、全員で協力して意見をまとめることができました。また、だれか一人の意見を使うときも、この意見にメンバーみんなが賛成してから使うといったように、誰か一人の意見でなく班の全員の意見をふまえてできたことがとてもよかったと思います。

私が授業で学生にグループワークをさせるときは、三浦和尚氏のやり方(『国語教室の実践知』Ⅱ授業の構想 09グループ(班活動))を参考にしているのだが、三浦氏がグループ学習の意義について、次の3点を挙げているのを思い出した。

  ①それ自体が協調的なコミュニケーションの場になる。
  ②相互評価、相互触発が可能になる。
  ③教師が巧まない発見や成長が子どもに期待される。

恥ずかしながら、私自身は、グループワークを授業に導入する目的を、授業で教わった内容の理解を深めるとか、ルールに従って話し合い合意を形成する練習をする、くらいにしか今まで考えてこなかった。
学生の方が、グループワークは何か意義あるものを生み出すために行う活動だということを理解していて、文字通りのシナジー(相乗作用をもたらす協力、共同)を実現していた。

自分の不明を愧じるとともに、よい学生に恵まれ学生から大事なことを教わることの幸せを実感した。

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