夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

先立たぬ悔い

2014-08-25 21:59:29 | 日記
昨日の朝、母親から電話があり、一昨日に祖母(母方の)が亡くなったことを知らされた。
百四歳ではあったし、数年来ほとんど寝たきりで、いつこうなってもおかしくないことは分かっていたはずなのに、それでも胸を押さえつけられたような苦しさを感じている。

先日、帰省したとき、昨年のように母親と、祖母の入院していた病院を訪ねておかなかったことが悔やまれる。
いつかくることなのに、どこかでまだ先のことと楽観していたのかもしれない。今日はずっと、

  先立たぬ悔いの八千たび悲しきは流るる水の帰り来ぬなり

という古今集の歌の、「先立たぬ悔い」という言葉が心に浮かんでいた。

明日は午前中は仕事に出なければならないが、午後から帰省し、明後日の祖母の葬儀に出席する。
こんな時は、勤め人である身の境遇がつらく感じる。

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