今日のお昼頃、買い物のために外出し、店から出て歩道をあるいていたら、街路樹に風が吹いて、木の葉が音を立てながら落ちてくる。木の葉は枝から先を争うように、さらさら、さらさらと鳴りながら降ってきた。音だけ聞いていたら、本当に雨がぱらぱらと降る音のように聞こえた。
和歌の世界では、「木の葉時雨」の類型がある。木の葉の散る音を時雨に見立てて、
木の葉散る宿は聞き分くことぞなき時雨する夜も時雨せぬ夜も(後拾遺集・冬)
のように詠む。ちなみにこの歌は、平安中期の歌人・源頼実が住吉神社に「わが身と引き換えに一首の秀歌をたまわらん」と祈って得たという言い伝えがある。
木の葉がしきりに降ってくる音を聞きながら、そんなことを思い出してしまった。
こがらしに木の葉ふりしく さらさらに時雨の音と聞きも分かじな
和歌の世界では、「木の葉時雨」の類型がある。木の葉の散る音を時雨に見立てて、
木の葉散る宿は聞き分くことぞなき時雨する夜も時雨せぬ夜も(後拾遺集・冬)
のように詠む。ちなみにこの歌は、平安中期の歌人・源頼実が住吉神社に「わが身と引き換えに一首の秀歌をたまわらん」と祈って得たという言い伝えがある。
木の葉がしきりに降ってくる音を聞きながら、そんなことを思い出してしまった。
こがらしに木の葉ふりしく さらさらに時雨の音と聞きも分かじな