夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

国公立大学二次対策補習~効果をあげるためのシステムの構築に向けて(1)

2012-01-27 18:52:41 | 教育
センター試験後の二次試験出願指導がほぼ終わり、二次試験対策補習が始まったこの時期。

全国の高校の先生方も、毎日大変な思いで指導されているのだろうなあと思う。


まず、生徒それぞれ受験する大学が違うので、どこまでその多様性にこちらが対応するかという問題がある。家庭教師のように、生徒一人一人見てやれれば理想なのだが、それでは体がもたない。また、指導している最中に受験する大学をコロコロ変える生徒もいるし、自分の都合で来たり来なかったりする生徒もいる。どこまで面倒を見、どこからは任せるかという見極めはけっこう難しい。


私の今のやり方は、私の補習を受けに来る生徒達に、仲間意識を持たせるようにしている。彼らは別々の大学を受験するのだが、今日はA大学、明日はB大学、というように順番に彼らの受ける大学の過去問をみんなに解かせる。当然、自分の受験する大学と難易度や形式の違いは出てくるが、友達が受ける大学の問題を一緒に解くことで、友達への理解や連帯感が生まれ、感想を言い合ったり、互いに受験勉強の相談をしあったりするようになる。


私の準備としては、前日のうちに、翌日の補習で解かせる問題をコピーする。これは赤本か旺文社の『全国大学入試問題正解』を利用するが、もしあれば東進のDBから現物をダウンロード。やはり、生徒にとっては、現物の方が意欲が増すようだ。そして、解答用紙を自作する。手間はかかるが、国語の場合、解答欄の大きさも問題を解く上でのヒントになるし、後でする採点・添削のときに楽なので、作ると便利。配点も予想しておく。


翌日。私の補習は毎日午後イチなので、前日の問題の解説をさらっとやった後、生徒に問題を所定の時間で解かせる。100分とか120分とか、受ける方も大変だなあ。解き終わった生徒は、職員室の私の机の上に提出して帰ってよろしいとする。


生徒の答案の採点・添削は、翌日の午前中にやるか、受け取った日の夜、仕事帰りに喫茶店に寄って済ませる。精神衛生的には後者の方がよい。昨夜はミスドで採点作業。今はミスドのコーヒーもおいしくなりましたねえ。店内を見回すと、塾帰りらしき受験生が赤本を広げて勉強していたりする。頑張れ、と励ましたくなる。採点が済んだら解答解説を赤本からコピーしておき、午後の解説の後で答案と共に生徒に渡す。


だいぶ長くなったので、続きはまた明日。これから夕食のあと、また喫茶店で採点したり読書したりすることにしよう。今日はどの店にしようかな?