夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

駿台教育研究セミナーに参加

2012-01-09 22:07:09 | 教育
今日はお茶の水の駿台予備校で、教員対象のセミナーを受講した。

この研修には4年前から参加し始めたが、漢文は初めてだ。私も参考書を持っている有名講師の三宅崇広先生が担当なので、楽しみにして行った。

漢文をどう読みどう解いていけばいいのかが明快に示され、刺激的な授業だった。情報量が多く、書き漏らしたくないことが口頭でもどんどん言われていくので、ノートをとる手がだるくなるくらいだった。しかし、先生の言うちょっとしたことが、実際に生徒に教えるときに役立つことばかりなので、気づいたことはすべて書き留めて置かなければ損失だろう。

三宅先生は、「漢文は正しく読めて解釈できて内容を理解できることが大事」なのであって、近年のセンター漢文の新傾向設問には「迷走している」と評されていたが、私もそう思う。受験生がかわいそうだから、今年はあんな問題が出ないことを祈る。

今日の研修を通して、その道の達人にわかりやすく最高の内容を教えてもらえることがどれだけ幸せなことか、改めて感じた。翻って自分は、死ぬまでに、人からそう思ってもらえるような授業を一度でもすることができるだろうか?