夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

センター試験2日目。

2012-01-15 22:43:36 | 教育
今日は、センター試験を受験する生徒の引率で、朝から会場のS大に入る。昨日もそうだったが、1月中旬とは思えない暖かさで、今年の受験生はツイているように思う。(ただ、全国的には雪の地域もきっとありますよね。)


本校の教員の引率は、私の他に3人。また、陣中見舞いにT先生、W先生と教頭が来られ、差し入れをいただいた。ちなみに、あとのお二方の差し入れは、共にH十字のワッフルとこだわりシュークリームで、あまりの偶然の一致がおかしく、みんなで笑ってしまった。


生徒が待機場所にいる間はそちらに行って試験の出来具合や感想を聞いたりするのだが、試験時間は暇なので、教員同士で雑談をする。お酒の席でない時の教育談義も、とても有意義なものである。特に、私は文系なので、理系の先生方の話を聞くと、基本的に物の見方や発想自体が違うことがわかっておもしろい。


……と、これを書いていて思い出したのだが、数年前のやはりセンター試験引率時のこと。1日目が終わった夜、生徒が全員帰って、我々教員もそろそろ帰ろうかと駐車場に向かった。翌日雪が降った、その前触れか、夜空の満月に暈(かさ)がかかり、さらにその暈の輪を飛行機雲が斜めに貫いていた。私はその光景を見て、単に(ああ、明日の天気ヤバイかも…。)くらいにしか思わなかったのだが、数学のT先生が、
「こういうのを見ると、直線で切り取られた円の面積を求めたくなりますね」
と言い、それを聞いた物理のH先生が、
「うん、さらにその円を回転させて、切り取られた球の体積を求めたくなるな、」
と言ったので、私は爆笑してしまった。職業病、とは言わないけど、理系の先生は根本的に世界の見え方そのものが違うのかも、と思ったことだった。


明日はセンター試験の自己採点と、予備校各社へその成績・志望大学を記入して発送する作業がある。生徒が、いい点を取れていることを祈る。