テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 華やぐ江戸の絵師さんたち ~

2024-10-06 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あきィどらまッ、ほうそうゥかいしィ~でスよゥ!」

「がるる!ぐるるがるるぐる~?」(←訳:虎です!どれを見ようかな~?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 10~12月期のドラマが今週あたりから本格開始!

 私ネーさは、火曜日夜10時放送の 

 『宙わたる教室』を予約録画しました。

 主演の窪田正孝さんにエールを送りつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 江戸十八大浮世絵師 ――

 

 

 著者は深光富士男(ふかみつ・ふじお)さん、

 2024年7月に発行されました。

 『絵師から入る浮世絵の世界』と副題が付されています。

 

「あはァ! もうすぐゥ~こうかいィ!」

「ぐるる~!」(←訳:八犬伝~!)

 

 ええ、役所広司さん主演の映画『八犬伝』は

 10月25日公開ですね。

 そこで描かれるのは、もちろん、

 日本文学史上最強ファンタジーの著者・滝沢馬琴さん。

 また、

 内野聖陽さんが演じる葛飾北斎さんも、

 物語を動かすキーパーソンです。

 

 北斎さんは、宝暦10年(1760年)に生まれ、

 嘉永2年(1849年)に没しました。

 

 馬琴さんは、明和4年(1767年)生まれ、

 嘉永元年(1848年)没……ですから、

 同じ時代を生き切ったおふたりは、

 互いをよく理解し合える間柄だったことでしょう、が。

 

 パイオニア、という点に於いて

 軍配が上がるのは、馬琴さん、かもしれません。

 

「ふァ? ほくさいィさんはァ~??」

「がるるるるぐぅるるる?」(←訳:パイオニアじゃないの?)

 

 北斎さんは、

 開拓者とか、道を拓いた人というよりも、

 当時の絵画の全ジャンルを踏み台にして飛翔した

 偉才かつ異才のひと、でしょうか。

 

 そして、

 北斎さんが踏み台にしたジャンルの一つが、

 いわゆる《浮世絵》です。

 

 この御本では、

 寛文期(1661~1673年)に活躍を始めた

 菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)さんから、

 幕末~明治にかけて活動した

 月岡芳年(つきおか・よしとし)さんまで

 18人の浮世絵絵師さんが紹介されています。

 

「むむッ? いろあいがァ、ちがうゥ~?」

「ぐるがる~!」(←訳:全然違う~!)

 

 鈴木晴信(すずき・はるのぶ)さん(1725~1770)の頃、

 多版多色の『錦絵』が誕生したことを機に、

 晴信さん風『美人画』が大ブームに!

 

 ……しかし、晴信さんの時代は、

 絵の具にちょっと問題がありまして。

 

 時間の経過とともに、

 色がひどく褪せてしまい、

 紙の劣化も重なったので、

 21世紀の現在、展示するのも難しい状態に。

 

 これが、北斎さんの時代になると、

 鉱物系の絵の具が

 西洋からドーンと輸入されるようになりました。

 

 北斎さんの作品の《青》が今も美しいのは、

 色褪せしにくい鉱物系顔料を使ったため、

 と言われています。

 

「ふがくゥ~さんじゅうろッけいィ!」

「がるぐるがるる!」(←訳:山の青と海の青!)

 

 喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)さん(1753~1806)の、

 豪奢な美人画。

 東洲斎写楽さん(?~?)の

 重量感ある役者絵。

 武者絵ありオバケありニャンコありの

 歌川国芳(うたがわ・くによし)さん(1798~1861)。

 

 江戸文化の頂点を飾る、

 名だたる絵師さんたちの画業を総覧する一冊は、

 江戸アート好きな方々に、

 歴史好きな活字マニアさんに

 おすすめですよ。

 江戸の秋を想いながら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

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