「こんにちわッ、テディちゃでス!
あきィどらまッ、ほうそうゥかいしィ~でスよゥ!」
「がるる!ぐるるがるるぐる~?」(←訳:虎です!どれを見ようかな~?)
こんにちは、ネーさです。
10~12月期のドラマが今週あたりから本格開始!
私ネーさは、火曜日夜10時放送の
『宙わたる教室』を予約録画しました。
主演の窪田正孝さんにエールを送りつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 江戸十八大浮世絵師 ――
著者は深光富士男(ふかみつ・ふじお)さん、
2024年7月に発行されました。
『絵師から入る浮世絵の世界』と副題が付されています。
「あはァ! もうすぐゥ~こうかいィ!」
「ぐるる~!」(←訳:八犬伝~!)
ええ、役所広司さん主演の映画『八犬伝』は
10月25日公開ですね。
そこで描かれるのは、もちろん、
日本文学史上最強ファンタジーの著者・滝沢馬琴さん。
また、
内野聖陽さんが演じる葛飾北斎さんも、
物語を動かすキーパーソンです。
北斎さんは、宝暦10年(1760年)に生まれ、
嘉永2年(1849年)に没しました。
馬琴さんは、明和4年(1767年)生まれ、
嘉永元年(1848年)没……ですから、
同じ時代を生き切ったおふたりは、
互いをよく理解し合える間柄だったことでしょう、が。
パイオニア、という点に於いて
軍配が上がるのは、馬琴さん、かもしれません。
「ふァ? ほくさいィさんはァ~??」
「がるるるるぐぅるるる?」(←訳:パイオニアじゃないの?)
北斎さんは、
開拓者とか、道を拓いた人というよりも、
当時の絵画の全ジャンルを踏み台にして飛翔した
偉才かつ異才のひと、でしょうか。
そして、
北斎さんが踏み台にしたジャンルの一つが、
いわゆる《浮世絵》です。
この御本では、
寛文期(1661~1673年)に活躍を始めた
菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)さんから、
幕末~明治にかけて活動した
月岡芳年(つきおか・よしとし)さんまで
18人の浮世絵絵師さんが紹介されています。
「むむッ? いろあいがァ、ちがうゥ~?」
「ぐるがる~!」(←訳:全然違う~!)
鈴木晴信(すずき・はるのぶ)さん(1725~1770)の頃、
多版多色の『錦絵』が誕生したことを機に、
晴信さん風『美人画』が大ブームに!
……しかし、晴信さんの時代は、
絵の具にちょっと問題がありまして。
時間の経過とともに、
色がひどく褪せてしまい、
紙の劣化も重なったので、
21世紀の現在、展示するのも難しい状態に。
これが、北斎さんの時代になると、
鉱物系の絵の具が
西洋からドーンと輸入されるようになりました。
北斎さんの作品の《青》が今も美しいのは、
色褪せしにくい鉱物系顔料を使ったため、
と言われています。
「ふがくゥ~さんじゅうろッけいィ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:山の青と海の青!)
喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)さん(1753~1806)の、
豪奢な美人画。
東洲斎写楽さん(?~?)の
重量感ある役者絵。
武者絵ありオバケありニャンコありの
歌川国芳(うたがわ・くによし)さん(1798~1861)。
江戸文化の頂点を飾る、
名だたる絵師さんたちの画業を総覧する一冊は、
江戸アート好きな方々に、
歴史好きな活字マニアさんに
おすすめですよ。
江戸の秋を想いながら、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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