テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 樹木の大地 ~

2017-11-23 22:07:20 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふゥ! ひきわけェでしたでス!」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!緊迫したねー!)

 こんにちは、ネーさです。
 チャンピオンズリーグのグループステージ、
 ユヴェントス対バルセロナはスコアレスドローでした……
 勝利は出来なかったけれど、いろいろ収穫が多くて
 これはきっと“明日につながる”一戦なんだわ~♪と信じながら、
 さあ、今日も読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
  
  



        ―― 心に響く 樹々の物語 ――



 写真・文はダイアン・クックさんとレン・ジェンシェルさん、
 原著は2017年に、日本語版は2017年10月に発行されました。
 英語原題は『WISE TREES』、
 写真集……であり、
 樹木に関するエピソードを集めたノンフィクション作品である、
 ともいえる御本ですよ。

「おしゃしんッ、きれいィでス!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:精彩かつ精細!)

 このクオリティは、ちょっとアマチュアには出せないわね、
 構図はもちろん、
 発色も素晴らしい!と感嘆させられる写真を撮影した
 ダイアン・クックさんとレン・ジェンシェルさんは
 米国ニューヨークに住む風景写真の大家さん、なのだそうです。

 『ナショナル ジオグラフィック』誌に20年もの間、
 写真を提供しているクックさんとジェンシェルさんが
 この御本で取り上げている
 《物語をもつ樹々》とは――

 あら、私たちが聞き知っている樹、
 見知っている樹木も載ってますねえ。

「さくらァ、でスゥ!」
「がるるるるる!」(←訳:ワシントンの!)

 1912年、米国ワシントンDCの、
 ポトマック川沿いの湿地に植えられたのは、
 東京市(当時)から贈られた3000本のサクラの木。

 いまではワシントンDCの春の風物詩となっている
 サクラ花の眺めがここに誕生するまでには、
 長い長い物語がありました。

 紀行作家エライザ・シモドアさんが
 日本を旅行したことをきっかけに
 サクラをワシントンDCに!とアイディアを得てから
 ほぼ25年――四半世紀の時間を経て、
 ようやく植樹が始まったのです。

「りッぱなァ、じゅもくゥにはァ~」
「ぐるがるるるぐるるるる!」(←訳:時の神さまがついてます!)

 王子シッタールダが悟りを開いた、
 インド・ブッダガヤの、インドボダイジュの樹。

 マオリ族の人々が
 『テ・レレンガ・ワイルア(魂が飛び降りる場所)』と呼ぶ岬の、
 これまで一度も花を咲かせたことのない
 ポフツカワの樹――『愛(テ・アロハ)の木』。

 米国の人々にとって大きな意味を持つ
 『奴隷解放の樫』――
 バージニア州ハンプトン大学のバージニアガシ。

「うむゥ! れきしィなのでスゥ!」
「がるぐるるぅる!」(←訳:本が書けちゃう!)

 そうね、
 長編時代小説になりそうな由来が、
 幹に、根に、葉に、
 ずしんと宿っている59の樹木たちの写真と解説文は
 風景写真好きな御方にも
 歴史小説好きな御方にもおすすめです。

 ワシントンのサクラ以外にも
 日本の木が掲載されていますので――

「どこのっ?」
「ぐるるる?」(←訳:どんな木?)

 と、想像しながら、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
 

 
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