「こんにちわッ、テディちゃでス!
おおォ! ようやくゥ~はッけんでスよッ!」
「がるる!ぐるがるぅ!」(←訳:虎です!新札きたぁ!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、ネーさ家にも新札がやって来てくれました♫
北斎さんの《波》デザインの粋なこと、
ハイクオリティなホログラムの肖像にびっくりしながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― TOKYOレトロ探訪 ――
編著はレトロイズム編集部の皆さん、
2024年3月に発行されました。
『~後世に残したい昭和の情景~』と副題が付されています。
「いつだッてェ、きらきらッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:人気者だよね!)
古き良き昭和の文化、生活、モノ、風景など
次世代に残したいレトロな情報を発信している
WEBマガジン『レトロイズム』さんから、
待望の初書籍が刊行されました。
テーマはもちろん、
昭和レトロ!
21世紀の現在、
古めかしい、と嘲笑されてもおかしくない
20世紀の”遺産“のはずですが、
どうしてなのか、
令和に作られたあれやこれやよりも、
キラキラ光ってみえるんですよね。
この御本では、
Chapter1『レトロカフェでまったり』
Chapter2『昭和歌謡に浸る』
Chapter3『レトロ建築にクギづけ』
Chapter4『ヴィンテージに昂る』
Chapter5『レコードとオーディオの日々』
Chapter6『古き良き昭和の味』
Chapter7『世界レトロ遺産』
という7つの章と、
コラム、インタビュー等で、
さまざまな昭和の情景を取り上げてゆきます。
「おォ! おいしそうゥ~!」
「がるるる!ぐっるーるるーるる!」(←訳:あんみつ!クリームソーダも!)
私たちにとっていちばん身近な
昭和レトロなサムシング、といえば、
おそらく、《食》でしょうか。
茶房『古桑庵(こそうあん)』さんの
手作りあんみつ。
喫茶店『古城』さんの
クリームソーダや、ホットケーキ。
大きな機械で削り出す、
『氷 石ばし』さんのかき氷……。
「たてものもォ、だいじィでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:光の美しさ!)
『旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館)』、
横浜の『ホテルニューグランド』、
といった有名レトロ建築を紹介するページに挟まれ、
本文152ページにひっそりと佇んでいるのは
東京・神田の『学士会館』。
建築家・佐野利器(さの・としかた)さんが中心となり、
設計された格式ある建物は、
1928年(昭和3年)に完成し、
激動の20世紀を生き抜きました。
しかし、
再開発のため2024年末営業終了、
と記されていて、不安な気持ちを抑えられません。
本文164ページに掲載されている
『山の上ホテル』も、
2024年2月13日より当面の間休館……
古い建物を維持するのは難しいと
解ってはいても、あまりに惜しくて。
「どうかァ、そのままでッ!」
「がるるるるるる~!」(←訳:なくならないで~!)
世界的な人気と需要を背景に
いま復活しつつあるレコードのように、
建築も、
”ものを大切にする”思いも、
なんとか蘇ってほしい――
読むうちに
そう願いたくなる一冊です。
巻末には、
古い街並みを案内する
『TOKYOレトロ散歩』のページもありますよ。
町歩き好きな方々も、
ぜひ、時代の波にも消されぬ
《東京の記憶》を覗いてみてくださいね♪