テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ いまも、いつでも、キラキラと ~

2024-07-23 22:03:54 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおォ! ようやくゥ~はッけんでスよッ!」

「がるる!ぐるがるぅ!」(←訳:虎です!新札きたぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ええ、ネーさ家にも新札がやって来てくれました♫

 北斎さんの《波》デザインの粋なこと、

 ハイクオリティなホログラムの肖像にびっくりしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― TOKYOレトロ探訪 ――

 

 

 編著はレトロイズム編集部の皆さん、

 2024年3月に発行されました。

 『~後世に残したい昭和の情景~』と副題が付されています。

 

「いつだッてェ、きらきらッ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:人気者だよね!)

 

 古き良き昭和の文化、生活、モノ、風景など

 次世代に残したいレトロな情報を発信している

 WEBマガジン『レトロイズム』さんから、

 待望の初書籍が刊行されました。

 

 テーマはもちろん、

 昭和レトロ!

 

 21世紀の現在、

 古めかしい、と嘲笑されてもおかしくない

 20世紀の”遺産“のはずですが、

 どうしてなのか、

 令和に作られたあれやこれやよりも、

 キラキラ光ってみえるんですよね。

 

 この御本では、

 

 Chapter1『レトロカフェでまったり』

 Chapter2『昭和歌謡に浸る』

 Chapter3『レトロ建築にクギづけ』

 Chapter4『ヴィンテージに昂る』

 Chapter5『レコードとオーディオの日々』

 Chapter6『古き良き昭和の味』

 Chapter7『世界レトロ遺産』

 

 という7つの章と、

 コラム、インタビュー等で、

 さまざまな昭和の情景を取り上げてゆきます。

 

「おォ! おいしそうゥ~!」

「がるるる!ぐっるーるるーるる!」(←訳:あんみつ!クリームソーダも!)

 

 私たちにとっていちばん身近な

 昭和レトロなサムシング、といえば、

 おそらく、《食》でしょうか。

 

 茶房『古桑庵(こそうあん)』さんの

 手作りあんみつ。

 喫茶店『古城』さんの

 クリームソーダや、ホットケーキ。

 大きな機械で削り出す、

 『氷 石ばし』さんのかき氷……。

 

「たてものもォ、だいじィでス!」

「ぐるがるる!」(←訳:光の美しさ!)

 

 『旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館)』、

 横浜の『ホテルニューグランド』、

 といった有名レトロ建築を紹介するページに挟まれ、

 本文152ページにひっそりと佇んでいるのは

 東京・神田の『学士会館』。

 

 建築家・佐野利器(さの・としかた)さんが中心となり、

 設計された格式ある建物は、

 1928年(昭和3年)に完成し、

 激動の20世紀を生き抜きました。

 しかし、

 再開発のため2024年末営業終了、

 と記されていて、不安な気持ちを抑えられません。

 

 本文164ページに掲載されている

 『山の上ホテル』も、

 2024年2月13日より当面の間休館……

 

 古い建物を維持するのは難しいと

 解ってはいても、あまりに惜しくて。

 

「どうかァ、そのままでッ!」

「がるるるるるる~!」(←訳:なくならないで~!)

 

 世界的な人気と需要を背景に

 いま復活しつつあるレコードのように、

 建築も、

 ”ものを大切にする”思いも、

 なんとか蘇ってほしい――

 読むうちに

 そう願いたくなる一冊です。

 

 巻末には、

 古い街並みを案内する

 『TOKYOレトロ散歩』のページもありますよ。

 町歩き好きな方々も、

 ぜひ、時代の波にも消されぬ

 《東京の記憶》を覗いてみてくださいね♪

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする