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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 工芸美の都市、金沢 ~

2021-04-20 23:35:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 とうとうゥ、とびましたでス!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!画期的~!)

 こんにちは、ネーさです。
 NASAによれば火星でヘリコプター飛行に成功!
 地球よりも薄~い大気の中、
 『インジェニュイティ』は人類史上初の
 快挙を成し遂げました!
 ああ、ブラッドベリさんやアシモフさんに
 お見せしたかったわぁ♪と感激しつつ、
 さあ、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

 


 
 ―― 別冊太陽スペシャル 工芸の国、ニッポン。 ――



 2020年12月に発行された『別冊太陽』のスペシャル号には、
 『100年残るもの、100年受け継ぐもの。』
 と副題が付されています。

 日本が誇る《美》は
 お城や庭園や
 絵画やテキスタイルだけじゃない!
 工芸も見て~!
 という訳で、
 工芸マニアさんはニヤニヤしちゃう一冊ですね。

「でもォ、ちょッぴりィさみしィ~…!」
「ぐるるっるるぅ~…」(←訳:遠くなったよぅ~…)

 2020年3月、
 東京・竹橋の
 東京国立近代美術館工芸館は、
 静かにその役目を終えました。

 かつては近衛師団司令部庁舎であった
 レンガ造りの洋館から、
 石川県金沢への
 移転が決定したのです。

 すなわち、
 『国立工芸館』
 の誕生でした。

「むむゥ! こちらのォたてものもォ?」
「がるぐるがる!」(←訳:近代洋風建築!)

 新・工芸館の建物は、
 旧陸軍第九師団司令部庁舎と
 旧陸軍金沢偕行社(かいこうしゃ)。

 偕行社とは
 陸軍将校の社交クラブのことだそうですけれど、
 竹橋の近衛師団司令部庁舎と同様に、
 旧軍が所有した近代洋風建築が
 日本工芸美術の
 新たな『器(うつわ)』となったのは
 何かの縁でしょうか。

「てんじょうゥ、たかしィ!」
「ぐるがる!」(←訳:採光よし!)

 移転&新オープンに際して、
 建物2棟もリニューアル。
 
 この御本では、
 国立工芸館の目玉、いえ、
 工芸館の”魂”となる名作の数々と、
 建物自体の美しさが紹介されています。

 表紙の写真で
 思いっ切り”カワイイ!”を醸し出しているのは、
 桂盛行(かつら・もりゆき)さん作
 鶉四分一打出水滴(うずらしぶいちうちだしすいてき)
 (1971年)。

 他にも、
 並河靖之(なみかわ・やすゆき)さんの七宝作品、
 平田郷陽(ひらた・ごうよう)さんの人形作品、
 芹沢銈介(せりざわ・けいすけ)さんの染色作品などなど、
 近代~現代の工芸美術の傑作が集いますよ。

「ばしょもォ、さいこうゥでス!」
「がるるぐる!」(←訳:金沢の誉れ!)

 国立工芸館の周囲には、
 金沢城公園、
 兼六園、
 金沢21世紀ミュージアム、
 石川県立美術館、
 いしかわ生活工芸ミュージアム、
 いしかわ赤レンガミュージアム、と
 観光名所も集中しています。

 コロナ禍が終息して
 自由に旅行ができるようになったら、
 行きたい!金沢へ!

 と思われたアート好きさんは、
 ぜひ、この『別冊太陽』で
 金沢旅を一考してみてくださいね♫

「うずらちゃんもォ~」
「ぐっるるる!」(←訳:待ってるよ!)