テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 揺れる、踊る、時代のつなぎ目 ~

2021-04-26 22:47:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わほッ♪ よかッたでスゥ~!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!営業中だ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 25日からの緊急事態宣言で
 本屋さんは営業自粛……と報じられていましたが、
 どうやらOKになったみたいですね。
 ちょっとだけホッとしながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
  ―― 青天を衝け《渋沢栄一とその時代》 ――



 編集はNHK出版の皆さん、
 2020年12月に発行されました。
 NHKシリーズの『NHK大河ドラマ歴史ハンドブック』は、
 現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』の主役
 渋沢栄一(しぶさわ・えいいち)さんの生涯をテーマとする
 歴史ガイド本です。

「ばくまつゥにィ、めいじィ~…」
「ぐるがるるる!」(←訳:混乱してます!)

 鎌倉や室町、戦国時代と違って、
 資料がたくさん残っているのが、
 幕末~明治期。

 それが逆に、
 複雑化に拍車をかけているというか、
 ややこしくしているというか。

 佐幕派と倒幕派、
 どちらの視点から見るかによって、
 様相は大いに変わってきます。

「むむゥ! そこでェ、しぶさわさんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:登場なのだ!)

 渋沢栄一さんの“立ち位置”は、
 ドラマでも描かれていますけれど、
 特異かつ変則的です。

 そもそも、
 ”幕府を否定する側”であったのに、
 一橋家に仕える”幕臣”になったり、
 かと思えば、
 明治政府の一員として
 経済の発展に寄与したり。

 この御本では、
 そんな渋沢さんの“紆余曲折の道”を
 丁寧に追ってゆきます。

「とくにィ、にんげんかんけいィ~!」
「ぐるるるるる~!」(←訳:分かりやすい~!)

 ドラマでは現在、
 若き栄一さんが尊王攘夷思想に
 ハマってしまうあたりまでが
 放送されたところです。

 幕末期は、
 ここからが怒濤の展開!

   新選組はどんな感じで?
   坂本龍馬さんや
   勝海舟さんの出番は?
   栄一さんの渡欧旅行はどうなる?

 歴史好きな方々は
 幾つものヤマ場を
 手ぐすねを引いて
 待っておられることでしょう。

「たのしみィでスゥ~!」
「がるるるぐるる!」(←訳:名場面に名台詞!)

 『歴史ハンドブック』と銘打たれたこの御本は、
 ドラマのガイドブックではないので、
 名シーンの画像や、
 出演者さんのプロフィールは載っていません。

 ”主役“はあくまで、
 現実世界の、渋沢栄一さん。

 けれども、
 本気でドラマを観ている大河ファンの方々、
 この機会に幕末~明治の歴史を学ぼう!
 とお考えの方々には、
 きっと参考になりますよ。

 ちなみに私ネーさ、
 土方歳三さんがどう描かれるか、
 大注目しております。

 土方さんも、
 渋沢栄一さんと同じく、
 生家は豪農。

 もし渋沢さんと土方さんが
 腹を割って話し合う、
 なんていうことがあったとしたら、
 そのとき歴史は……?

「うごきィまスかッ?」
「ぐるるるるる?」(←訳:変わりますか?)

 武士ではない、
 といってただの農民や商人でもない、
 ひとりの”志士”の記録。

 歴史好きな活字マニアさんに
 おすすめのノンフィクショナルガイドブックです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
 
コメント
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