「こんにちわッ、テディちゃでス!
♪るるゥ~♪ネーさはァ~まけたァ~♪」
「がるる!ぐるるるる~がるる~♪」(←訳:虎です!♪SALEで~負けた~♪)
こんにちは、ネーさです。
ええ、負けましたとも。
コレ買おう~♪と手に取ったジーンズを、ハンガーに戻して、
ちょっとだけ目を離した隙に……やられたわ。
まんまと誰かに先を越されてしまいました。
あぁ~ガッカリ~…なこの気持ち、
これから御紹介いたします小説作品に癒していただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― 悟浄出立 (ごじょうしゅったつ) ――
著者は万城目学(まきめ・まなぶ)さん、2014年7月に発行されました。
現在『みんなの少年探偵団』がたいそう評判を呼んでおります著者・万城目さんの、
今夏に刊行された短編集がこちら、ですね♪
「かんじがァ、いッぱいィでスゥ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:題名も漢字尽くし!)
漢字が多いのも無理はありません。
収録されている5作品は、
いずれも中国の文学や故事に題材をとったもの、なんですから。
収録順に作品名を御紹介いたしますと、
『悟浄出立』
『趙雲西航』
『虞姫寂静』
『法家孤憤』
『父司馬遷』。
あ、三国志だな、虞美人さんかぁ、うん西遊記だ!と
これだけで、鋭い活字マニアさんは気付いてしまったことでしょう。
そして、作家・中島敦さんへのオマージュも。
「でもォ、いちばんッわかりやすいィのはァ~」
「がるぐるぐる!」(←訳:悟浄さんだね!)
悟浄さんこと、
『西遊記』の沙悟浄さん――天界では、捲簾大将(けんれんたいしょう)。
書店さんに並んだこの御本の帯には
《俺はもう、誰かの脇役ではないのだ》
とあって、ハッとさせられたものです。
「ごじょうおにいさんッ、そんなにィ~…」
「ぐるるがるるるっるる?」(←訳:主役になりたかったの?)
主役。
それは斉天大聖孫悟空こと孫行者のように、
妖魔をバッタバッタとなぎ倒し、
ときにはお師匠さまの楯となり、
天界人間界で八面六臂の大活躍をする
華々しくも眩しい光。
いつか俺もあんな風に――
いえ、ちょっと違うんです。
悟浄さんは、悟空さんになりたい、取って代わりたい、
というのではないのです。
俺はただ、根っからの観察者であることを止めたい。
観察者、傍観者であることを止めて、
物語の中へ、
大河の激流の中へ、
熱い砂塵の中へ、
みずから、足を踏み出すことをしてみたい。
そんな思いが、ふつふつと
悟浄さんの内側に芽生えていたのでした。
「ううむゥ、だいけッしんッ、でス!」
「がるがる!」(←訳:深い思索!)
思索のはてに、悟浄さんは何を見出すのでしょうか。
虞美人さんのお話、
司馬遷さんのお話もすばらしくて
何度も読み返したのですけれど、
私ネーさ的にはやはり、
表題作品である『悟浄出立』が好みです♪
もうこの御本は読んじゃったよ!という活字マニアさんは、
どの《脇役》さんに共鳴しましたか?
「どのわきやくさんもォ、いいなッ♪」
「ぐるるる~!」(←訳:感情移入~!)
未読の御方はぜひ、今年のうちに!
♪るるゥ~♪ネーさはァ~まけたァ~♪」
「がるる!ぐるるるる~がるる~♪」(←訳:虎です!♪SALEで~負けた~♪)
こんにちは、ネーさです。
ええ、負けましたとも。
コレ買おう~♪と手に取ったジーンズを、ハンガーに戻して、
ちょっとだけ目を離した隙に……やられたわ。
まんまと誰かに先を越されてしまいました。
あぁ~ガッカリ~…なこの気持ち、
これから御紹介いたします小説作品に癒していただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― 悟浄出立 (ごじょうしゅったつ) ――
著者は万城目学(まきめ・まなぶ)さん、2014年7月に発行されました。
現在『みんなの少年探偵団』がたいそう評判を呼んでおります著者・万城目さんの、
今夏に刊行された短編集がこちら、ですね♪
「かんじがァ、いッぱいィでスゥ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:題名も漢字尽くし!)
漢字が多いのも無理はありません。
収録されている5作品は、
いずれも中国の文学や故事に題材をとったもの、なんですから。
収録順に作品名を御紹介いたしますと、
『悟浄出立』
『趙雲西航』
『虞姫寂静』
『法家孤憤』
『父司馬遷』。
あ、三国志だな、虞美人さんかぁ、うん西遊記だ!と
これだけで、鋭い活字マニアさんは気付いてしまったことでしょう。
そして、作家・中島敦さんへのオマージュも。
「でもォ、いちばんッわかりやすいィのはァ~」
「がるぐるぐる!」(←訳:悟浄さんだね!)
悟浄さんこと、
『西遊記』の沙悟浄さん――天界では、捲簾大将(けんれんたいしょう)。
書店さんに並んだこの御本の帯には
《俺はもう、誰かの脇役ではないのだ》
とあって、ハッとさせられたものです。
「ごじょうおにいさんッ、そんなにィ~…」
「ぐるるがるるるっるる?」(←訳:主役になりたかったの?)
主役。
それは斉天大聖孫悟空こと孫行者のように、
妖魔をバッタバッタとなぎ倒し、
ときにはお師匠さまの楯となり、
天界人間界で八面六臂の大活躍をする
華々しくも眩しい光。
いつか俺もあんな風に――
いえ、ちょっと違うんです。
悟浄さんは、悟空さんになりたい、取って代わりたい、
というのではないのです。
俺はただ、根っからの観察者であることを止めたい。
観察者、傍観者であることを止めて、
物語の中へ、
大河の激流の中へ、
熱い砂塵の中へ、
みずから、足を踏み出すことをしてみたい。
そんな思いが、ふつふつと
悟浄さんの内側に芽生えていたのでした。
「ううむゥ、だいけッしんッ、でス!」
「がるがる!」(←訳:深い思索!)
思索のはてに、悟浄さんは何を見出すのでしょうか。
虞美人さんのお話、
司馬遷さんのお話もすばらしくて
何度も読み返したのですけれど、
私ネーさ的にはやはり、
表題作品である『悟浄出立』が好みです♪
もうこの御本は読んじゃったよ!という活字マニアさんは、
どの《脇役》さんに共鳴しましたか?
「どのわきやくさんもォ、いいなッ♪」
「ぐるるる~!」(←訳:感情移入~!)
未読の御方はぜひ、今年のうちに!