「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぜんしんッ、もふもふゥ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!冬毛だ~!)
こんにちは、ネーさです。
ワンコくんもニャンコちゃんもその他の毛玉ちゃんたちも
寒さ到来に向けてふっさふさモフモフの換毛期モードですね。
人間の皆さまはダウンジャケやコートの準備中……と思ったら、
本日の読書タイムで御紹介する一冊は、
ちょこっと事情が異なってるようですよ~?

―― カルティエを愛した女たち ――
著者は川島ルミ子さん、2014年9月に発行されました。
『Cartier,Joaillier des Femmes』と仏語題名が付されています。
英国王エドワード七世(ヴィクトリア女王の長男さんですね)から
《王の宝石商、宝石商の王》
と呼ばれた、
世界的な宝飾店カルティエの顧客名簿の、
その中でも花と謳われた
伝説の女性8人のカルティエとの係わりを語る
ノンフィクション作品です。
「おきゃくさまはァ、だいふごうゥ?」
「がるるる?」(←訳:お金持ち?)
そうね、仮にも
《宝石商の王》のお店へ足繁く通おうっていうんですから、
お金は持ってないとね。
8人のお名前は、御本の掲載順に、
グレース王妃(モナコ公妃)
バーバラ・ハットンさん、
ジャンヌ・トゥーサンさん、
アレクサンドラ王妃(エドワード七世妃)、
パーレイ公妃(ロシアの大公妃)、
ウィンザー公爵夫人、
マリー・ボナパルト妃(ギリシャ王子の妃)、
ユゥジェニー皇后(ナポレオン三世妃)。
このうち、何らかの爵位を持っていないのは、
カルティエのデザイナーさんであったジャンヌ・トゥーサンさんと
バーバラ・ハットンさんのみ。
「ふァ~! ごうかァけんらんッ!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:ハイソサエティ!)
ハットンさんは幾度か欧州の貴族さんとの結婚をした女性ですので、
称号のひとつふたつは持ってるかな?
私ネーさがいちばん固唾を呑んで読み耽ったのも、この、
ハットンさんについて記された章でしたよ。
「あめりかのォ、おひとォ、かなァ?」
「がるるぐるるがる!」(←訳:たぶん有名人だね!)
バーバラ・ハットンさん(1912~1979)は、
ウォール・ストリートで財を成した父、
富豪一家出身の母、
つまり父方も母方も大金持ち!な、
恵まれた家柄に生まれました。
ただ……富裕だからといって、
幸福であるとは限りません。
あんまりにもお金持ち――
少女の頃に莫大な財産を受け継いでしまった彼女には、
親しい友人がいないのです。
近寄ってくる男性は皆、財産目当てですし。
「うゥ~むむむゥ~…つらいィ~…」
「ぐるるがるるぐるるぅ~…」(←訳:持つ者ゆえの悩みかぁ~…)
結婚を繰り返すこと、七回。
グルジアの王子、
デンマークの伯爵、
ロシアのプリンス……
俳優のケーリー・グラントさんも
結婚相手のひとりでした。
けれど、結局は離婚へ。
「なんでェ、そんなことにィ?」
「がるる?」(←訳:七回も?)
幸福はお金では買えない――
計らずもそれを証明してしまったバーバラさんのなぐさめに、
いえ、こころの友、となったのは、美術品と、
ダイヤモンド、ルビー、パール……カルティエでオーダーする宝石たち。
宝石からこぼれる光のような、
8人の女性の、つかの間の喜び、苦悩、悲劇。
著者・川島さんの文章、
多数の美しい写真資料、
どの点でも
歴史好きさんにおすすめ!
アート好きさんにもおすすめ!の情感豊かな一冊ですよ。
「おしゃしんッ、きれいィでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:見ても楽しい!)
晩秋の夜長に、ぜひ♪
ぜんしんッ、もふもふゥ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!冬毛だ~!)
こんにちは、ネーさです。
ワンコくんもニャンコちゃんもその他の毛玉ちゃんたちも
寒さ到来に向けてふっさふさモフモフの換毛期モードですね。
人間の皆さまはダウンジャケやコートの準備中……と思ったら、
本日の読書タイムで御紹介する一冊は、
ちょこっと事情が異なってるようですよ~?

―― カルティエを愛した女たち ――
著者は川島ルミ子さん、2014年9月に発行されました。
『Cartier,Joaillier des Femmes』と仏語題名が付されています。
英国王エドワード七世(ヴィクトリア女王の長男さんですね)から
《王の宝石商、宝石商の王》
と呼ばれた、
世界的な宝飾店カルティエの顧客名簿の、
その中でも花と謳われた
伝説の女性8人のカルティエとの係わりを語る
ノンフィクション作品です。
「おきゃくさまはァ、だいふごうゥ?」
「がるるる?」(←訳:お金持ち?)
そうね、仮にも
《宝石商の王》のお店へ足繁く通おうっていうんですから、
お金は持ってないとね。
8人のお名前は、御本の掲載順に、
グレース王妃(モナコ公妃)
バーバラ・ハットンさん、
ジャンヌ・トゥーサンさん、
アレクサンドラ王妃(エドワード七世妃)、
パーレイ公妃(ロシアの大公妃)、
ウィンザー公爵夫人、
マリー・ボナパルト妃(ギリシャ王子の妃)、
ユゥジェニー皇后(ナポレオン三世妃)。
このうち、何らかの爵位を持っていないのは、
カルティエのデザイナーさんであったジャンヌ・トゥーサンさんと
バーバラ・ハットンさんのみ。
「ふァ~! ごうかァけんらんッ!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:ハイソサエティ!)
ハットンさんは幾度か欧州の貴族さんとの結婚をした女性ですので、
称号のひとつふたつは持ってるかな?
私ネーさがいちばん固唾を呑んで読み耽ったのも、この、
ハットンさんについて記された章でしたよ。
「あめりかのォ、おひとォ、かなァ?」
「がるるぐるるがる!」(←訳:たぶん有名人だね!)
バーバラ・ハットンさん(1912~1979)は、
ウォール・ストリートで財を成した父、
富豪一家出身の母、
つまり父方も母方も大金持ち!な、
恵まれた家柄に生まれました。
ただ……富裕だからといって、
幸福であるとは限りません。
あんまりにもお金持ち――
少女の頃に莫大な財産を受け継いでしまった彼女には、
親しい友人がいないのです。
近寄ってくる男性は皆、財産目当てですし。
「うゥ~むむむゥ~…つらいィ~…」
「ぐるるがるるぐるるぅ~…」(←訳:持つ者ゆえの悩みかぁ~…)
結婚を繰り返すこと、七回。
グルジアの王子、
デンマークの伯爵、
ロシアのプリンス……
俳優のケーリー・グラントさんも
結婚相手のひとりでした。
けれど、結局は離婚へ。
「なんでェ、そんなことにィ?」
「がるる?」(←訳:七回も?)
幸福はお金では買えない――
計らずもそれを証明してしまったバーバラさんのなぐさめに、
いえ、こころの友、となったのは、美術品と、
ダイヤモンド、ルビー、パール……カルティエでオーダーする宝石たち。
宝石からこぼれる光のような、
8人の女性の、つかの間の喜び、苦悩、悲劇。
著者・川島さんの文章、
多数の美しい写真資料、
どの点でも
歴史好きさんにおすすめ!
アート好きさんにもおすすめ!の情感豊かな一冊ですよ。
「おしゃしんッ、きれいィでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:見ても楽しい!)
晩秋の夜長に、ぜひ♪