こんにちは、ネーさです。
ふぅ~、今日の関東地方は暑かった~!
アイスクリームを樽サイズで!とオーダーしたくなる陽気でしたよ。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
むしむしィ~あちゅいィでスゥ!」
「がるる!がるるーるるぐるぐるーるっ!」(←訳:虎です!グリーンカーテン欲しいなっ!)
そうね、ゴーヤ、ヘチマ、朝顔、キュウリ、トマト……
今年は小さなメロンも緑の木陰作りにおすすめ!だそうよ。
軒先に揺れるメロンの実……
なんだかシュールな光景ですが、
本日ご紹介いたしますのも、
シュールでトリッキーなミステリ作品です。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― 玩具店の英雄 ――
著者は石持浅海さん、2012年4月に発行されました。
『座間味(ざまみ)くんの推理』と副題が付されています。
「ひゃわわッ!
めがァまわるゥ~!」
「ぐるぐるがるるる!」(←訳:ぐるぐるしましま!」
印象的な装幀は泉沢光雄さんによるものです。
ね? この表紙からしてトリッキーでしょ??
ならば、内容はもっともっと――
「とりッきィー!」
「がるぐるっ?」(←訳:なのかなっ?)
この御本の主要人物のひとり、
津久井操(つくい・みさお)さんは
科学警察研究所の若き研究者さんです。
彼女は――
「かがくゥけいさつゥ!」
「がるるぐるがるる?」(←訳:鑑識のひとですかあ?)
といったような質問をされるたび、
津久井さんは答えます。
いいえ。
指紋や毛髪の鑑定をするのは、
都道府県警管轄の、科学捜査研究所です。
わたしが所属している科学警察研究所は、
警察庁の管轄で、
犯罪捜査に関わる様々な基礎研究をしています。
「きききッ、きそッけんきゅゥッ??」
「がるぐるっがるるる~」(←訳:実務じゃないんだ~)
津久井さん、
主に防犯について研究をしているのですね。
でも現在、ちょっとお悩み中です。
上司から与えられた研究テーマが、
どうにもとらえどころがなくて、難しくて。
研究テーマは、
ひと言でいえば、
《成功と失敗の分岐点》。
防ぐ意志を持ちながら防ぎきれなかった事件と、
防ごうと試みて防ぎきった事件――
防犯に成功した事例と失敗した事例を比較し、
成功と失敗の分かれ目を標準化する。
「……あたまがァ、こんがらがッてェきましたでス……」
「……がるる~…」(←訳:……ボクも~…)
そうよね~、
おもいっきり頭痛になっちゃいそうな研究テーマだわ。
事例の書類を読み返すのさえ、
ああ、気が重い……。
津久井さんの愚痴を聞き、
彼女の肩の荷を軽くしてくれるのは、
大学の先輩にあたる警視庁の警視正・大迫(おおさこ)さんと、
大迫さんの知人で民間人の、通称『座間味(ざまみ)』くん。
このふたりに、
ぽつりぽつりと愚痴り始めると、
うむむむ、不思議な化学反応が起こります。
とうの昔に『解決』したはずの事件が、
まったく異なる様相を顕してゆく……!
影絵のように、
白が黒に、
黒が白に、
くるん!と。
「おおッ! それがァ、みすてりのォ、だいごみィ!」
「がるるるぐるっるー!」(←訳:なるほどトリッキー!)
古典的名作ハリイ・ケメルマンさん著『九マイルは遠すぎる』を思わせる、
見事な短編ミステリ7作品から成るこの御本は、
ミステリ好きさんに
ぜひ!のおすすめ!
2012年のミステリ作品ランキングで
上位に入ること疑いなしの快作でしょう♪
ミステリの美点をそなえた最良の短編、ここにあり!
「とりッくまにあさんはァ!」
「がるぐる~!がるるる」(←訳:読むべし~!なのです)
ふぅ~、今日の関東地方は暑かった~!
アイスクリームを樽サイズで!とオーダーしたくなる陽気でしたよ。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
むしむしィ~あちゅいィでスゥ!」
「がるる!がるるーるるぐるぐるーるっ!」(←訳:虎です!グリーンカーテン欲しいなっ!)
そうね、ゴーヤ、ヘチマ、朝顔、キュウリ、トマト……
今年は小さなメロンも緑の木陰作りにおすすめ!だそうよ。
軒先に揺れるメロンの実……
なんだかシュールな光景ですが、
本日ご紹介いたしますのも、
シュールでトリッキーなミステリ作品です。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― 玩具店の英雄 ――
著者は石持浅海さん、2012年4月に発行されました。
『座間味(ざまみ)くんの推理』と副題が付されています。
「ひゃわわッ!
めがァまわるゥ~!」
「ぐるぐるがるるる!」(←訳:ぐるぐるしましま!」
印象的な装幀は泉沢光雄さんによるものです。
ね? この表紙からしてトリッキーでしょ??
ならば、内容はもっともっと――
「とりッきィー!」
「がるぐるっ?」(←訳:なのかなっ?)
この御本の主要人物のひとり、
津久井操(つくい・みさお)さんは
科学警察研究所の若き研究者さんです。
彼女は――
「かがくゥけいさつゥ!」
「がるるぐるがるる?」(←訳:鑑識のひとですかあ?)
といったような質問をされるたび、
津久井さんは答えます。
いいえ。
指紋や毛髪の鑑定をするのは、
都道府県警管轄の、科学捜査研究所です。
わたしが所属している科学警察研究所は、
警察庁の管轄で、
犯罪捜査に関わる様々な基礎研究をしています。
「きききッ、きそッけんきゅゥッ??」
「がるぐるっがるるる~」(←訳:実務じゃないんだ~)
津久井さん、
主に防犯について研究をしているのですね。
でも現在、ちょっとお悩み中です。
上司から与えられた研究テーマが、
どうにもとらえどころがなくて、難しくて。
研究テーマは、
ひと言でいえば、
《成功と失敗の分岐点》。
防ぐ意志を持ちながら防ぎきれなかった事件と、
防ごうと試みて防ぎきった事件――
防犯に成功した事例と失敗した事例を比較し、
成功と失敗の分かれ目を標準化する。
「……あたまがァ、こんがらがッてェきましたでス……」
「……がるる~…」(←訳:……ボクも~…)
そうよね~、
おもいっきり頭痛になっちゃいそうな研究テーマだわ。
事例の書類を読み返すのさえ、
ああ、気が重い……。
津久井さんの愚痴を聞き、
彼女の肩の荷を軽くしてくれるのは、
大学の先輩にあたる警視庁の警視正・大迫(おおさこ)さんと、
大迫さんの知人で民間人の、通称『座間味(ざまみ)』くん。
このふたりに、
ぽつりぽつりと愚痴り始めると、
うむむむ、不思議な化学反応が起こります。
とうの昔に『解決』したはずの事件が、
まったく異なる様相を顕してゆく……!
影絵のように、
白が黒に、
黒が白に、
くるん!と。
「おおッ! それがァ、みすてりのォ、だいごみィ!」
「がるるるぐるっるー!」(←訳:なるほどトリッキー!)
古典的名作ハリイ・ケメルマンさん著『九マイルは遠すぎる』を思わせる、
見事な短編ミステリ7作品から成るこの御本は、
ミステリ好きさんに
ぜひ!のおすすめ!
2012年のミステリ作品ランキングで
上位に入ること疑いなしの快作でしょう♪
ミステリの美点をそなえた最良の短編、ここにあり!
「とりッくまにあさんはァ!」
「がるぐる~!がるるる」(←訳:読むべし~!なのです)