goo blog サービス終了のお知らせ 

テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

赤い星へ、一挙跳躍!

2012-05-06 23:27:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みなさまッ、おつきさまァ、みましたでスかッ?」
「がるる!ぐるるぐるがるがるーる!」(←訳:虎です!5日の月はスーパームーン!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい!夜空ウォッチングいたしましたよ♪
 確かにいつもより大きく見え……たような気がします!
 では、この物語の舞台となる赤い星は、どうかしら~?

  


 
              ―― 火星のプリンセス ――


 
 著者はエドガー・ライス・バローズさん、原著は1917年に、
 画像の日本語訳新版は2012年3月に発行されました。
 1912年の雑誌掲載時に『Under the Moons of Mars』であった英語原題は、
 単行版発行に際し、
 『A Princess of Mars』と改題して刊行されています。
 日本のSF&ファンタジーファンさんにとっては長らく入手困難となっていた
 《伝説の名作》が、読みやすい新訳となって再登場ですよ!

「えいがにィ、なッたのでス!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:よく映像化したね!)

 映画のCMがTVやWeb上でも頻繁に流されていたので、
 御存知の方々も多いかと思いますが、
 大勢のクリエイターさんに影響を与えたというこの御本、
 本国アメリカでは高い人気を誇っています。
 幾度も映画化が検討され、そのたびに計画倒れして、
 けれど!ようやく!
 映像化にこぎつけました!

 長年ファンやってる御方には、
 CG使い過ぎだわよ!とか、
 王女さま役はもっと美女に~!とか、
 大体ね、主役のおにいさんが……とか、
 言いたいことはいっぱいあるんでしょうけど、
 まあ、そこらへんグッと堪えて。

「こらえてないィでス!」
「がるっぐるっがるる~!」(←訳:言っちゃってるし~!)

 映画と、こちらの原作作品、
 実は数多くの箇所で設定が異なっています。
 理由は、原作が書かれた20世紀初頭の時代と、
 現代の文化的な諸事情の違い、ですね。
 
 原作には、誤解しないでいただきたいのですが、
 米国の西部開拓時代の描写に問題があって、
 これはね、ちょっとこのまま映像化するわけには行きません。
 歴史の解釈が怪しいぞ~!と文句つけたくなる御方も
 おられるかもしれません。

 ただ、そういった『時代ゆえ』のマイナス部分を除けば、
 バローズさんが創造した華麗な《火星世界絵巻》は
 執筆から100年を経たいまでも
 すばらしく活き活きと鳴動しています!

「なぜだかァ、わからないィけどォ!」
「がるぐるがるっる!」(←訳:火星へ行っちゃう!)

 南北戦争が終わり、
 南軍の騎兵大尉だったヴァージニア出身の主人公ジョン・カーターさんは
 職も、お金も失いました……。
 気心知れた友人と組んだカーター大尉、
 なんとか苦境を打破すべく、
 南西部へ向かいます。
 目的は、金鉱!
 黄金を見つけて一山当ててやろう!と考えたのでした。

「ごーるどらッしゅゥ、でスかッ!」
「ぐるがるるっる?」(←訳:金脈はあったの?)

 幸運を探し当てた!と喜ぶ彼らの背後に
 危険が迫っていました。
 その危険が、カーター大尉を別世界の冒険へ引き込みます。

 はるかな火星、
 地球より重力が小さく、
 不思議な住人と動物たちが暮らす異郷へ、と――

 まずは映画から?
 それとも原作を読んでから映画に?
 お好きな順番でカーター大尉の大冒険物語を
 ちょこっと覗いてみて下さい!
 ファンタジーマニアさんに特におすすめの傑作です~♪

「とべとべッ、かせいへッ!」
「がるるるぐるがるっるる~!」(←訳:星をまたぐジャンプだよ~!)