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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

あずまえびすの、住むところ。

2011-01-24 23:01:42 | ブックス
 寒さに負けて、珈琲一服……ふぅ~、
 熱々カフェにシナモンシュガーをひとふりすると手足まで温まりますよ♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるるっ!ぐるるるーるる!」(←訳:虎ですっ!寒中お見舞い申し上げます!)

 このところ、利休さんの御本、
 茶人青年の物語に京都特集の雑誌と、京都関連の書籍類の御紹介が続きました。
 底冷えする冬の京都から、本日は……
 さあ、東海道をお江戸方面へと下りましょう!
 活字マニアの皆さま、
 こちらを、いえ、こちらへ、どうぞ~!


 



                ―― 美の壺 鎌倉 ――



 編者はNHK『美の壺』制作班の皆さん、’10年12月に発行されました。
 先日は北陸の古都に取材した『美の壺 金沢』を御紹介いたしましたが、
 こちらは相州の古都、鎌倉に取材した一冊です♪

「かまくらッ! うみのォそばでスゥ!」
「がるーるるるーぐるる!」(←訳:海にはサーファーさんがいっぱい!)

 源頼朝さんの政権獲得とともに
 発展を遂げた古都・鎌倉――
 もちろん頼朝さんの時代にサーファーさんはおりませんでしたけど、
 一時期、ひどく寂れてしまったというこの町が
 ふたたび脚光を浴びるようになったのは
 ちょうど、世界的にマリンスポーツがひろまった時代、と重なりました。

 20世紀、前半。
 海水浴の効能がお医者さんたちによって
 世に喧伝されました。

 海岸での水遊びは、身体によろしいのである!

 明治の名高い外国人医師・ベルツ博士が言うのですから、
 間違いはございません。
 
「ふァいッ! じゃぶじゃぶッ!」
「がるるーる!」(←訳:水泳だね!)

 京都から、東海道をえっさほいさとお江戸は日本橋方向へ歩き、
 でも藤沢宿に着いたら、
 はい、南へ折れましょう。
 古来より、江の島の弁財天さまにお詣りする人々が多いため、
 道は整備されておりますでしょ?
 お詣りを済ませたら、海沿いの道を東へ、
 とっとこ、とっとこ、と……

「あッ! だいぶつさまァ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:高徳院さんの阿弥陀如来坐像だね!)

 大仏さま、鎌倉の仏師さんたちについては
 壱のツボ『仏像に中国モードを探せ』、
 
 誰もが愛さずにはいられない江ノ電沿線の風物は
 弐のツボ『カーブの先に懐かしい風景あり』、
 
 明治の貴族さん富豪さんたち、
 そして文豪さんたちの御屋敷については
 参のツボ『自然と溶け込む洋館の窓』、
 
 四のツボ『石の表情が鎌倉の風景を作る』では
 古き遺物やお寺さんの姿を、
 
 五のツボ『地形をいかした庭園演出を楽しむ』では
 山肌からにじみ出たような岩と庭のかたちを、
 
 そして
 六のツボ『青葉や花の匂いを感じて歩け』では
 現代の鎌倉の町の、
 小さな路地を。

 再生を遂げ、
 20世紀の変化も乗り越え、
 いま21世紀に至った東の古都を案内してくれるこの御本、
 鎌倉の美を愛する方々、
 海を愛する御方、
 それに歴史好きさんも、ぜひ!
 
「すんでみたいなァ、かまくらッ♪」
「がるるるーぐるぐるがる♪」(←訳:暮らしてみたいな海のそば♪)
「そうだッ!
 ネーさ、べッそうゥ!
 かッてくださいなッ♪」

 べ、別荘ぅ~???
 ……無理ですわね。
 きっぱり諦めましょう。

「けちィッ!」
「がるる~」(←訳:がっかり~)

 さらなる読書街道紀行は明日に続きます。
 別荘ではなく、
 草鞋もしくはスニーカーを準備してお待ちくださいませ~♪