皆さま、もう節分の準備はしておいでですか?
今年の恵方は……えーと、どっちなのかしら?
こんにちは、混乱中のネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
たぶんッ、あッちィ!」
「ぐるる!がるがるる?」(←訳:虎です!こっちじゃない?)
話題を2011から2010にちょいっと戻しますと、
読書界でたいへんに話題となった一冊がございました。
本日ご紹介いたしますのは、はい、こちら~!

―― シューマンの指 ――
著者は奥泉光さん、’10年7月に発行されました。
専門誌や雑誌等の2010ベストミステリ投票では高位にランクイン!
ミステリ好きさん、
そして音楽好きさんたちの関心も惹きつけた作品です。
「うむむッ!
おんがくとォ、みすてりッ!」
「がるるぐるるる~…」(←訳:なんだか難しそう~…)
そうですね、
難しい、というよりは、
一筋縄では行かない作品、でしょうか。
犯人はだれだ?式の、
安直なパズルストーリーではい、ようです。
出だしからして、
ただならない雰囲気が漂っておりますよ……
指を喪ってしまったピアニストが
シューマンのコンチェルトを完璧に弾けるなど、
有り得ることなのか?
語り手は読者に、
また自分自身に、
幾度となく問い掛けます。
指の再生?
神のごとき技量の復活?
そんなことが?
何かの勘違いではなかろうか?
「ふつーならァ、ありえないィでスゥ!」
「がるぐるがる!」(←訳:無理だよねえ!)
語り手さんは、想い起こします。
天才ピアニストと謳われるひとりの少年に出会った高校時代を。
音楽大学入学を目指し、
毎日毎日、ただ必死に、
ピアノの練習に明け暮れていたあのころ。
語り手の『私』よりも
はるかな先をゆくその天才少年が
まぶしくて仕方なかったあのころ……
「せいしゅんすとーりィー、みたいッ♪」
「ぐるる~がるがるるる……!」(←訳:でも~雲行きが怪しいよ……!)
この御本、ほんとにミステリなのかしらん?
音楽家になろうと志望する学生さんたちが闘わせる音楽論、
それともシューマン分析論、なのでは?
《事件》はいっこうに見えてこないし、
探偵役とか犯人とか、
登場人物さんの位置付けがさっぱり……?
と首をヒネっているうちに、
じわり、ひんやり、
《謎》が姿を顕し始めます。
多くのミステリ好きさんたちを唸らせた、
その《謎》――ミステリとは?
「うむッ!
これはァ、じわじわッとォ、きまスゥ!」
「がるるるるるーぐる!」(←訳:読み了ったあとが、怖い!)
なるほど2010年を代表する作品だわ!と
感心させられる一冊、
ミステリはあまり読まないなぁ~という御方も、
どうかぜひ!
長く印象に残る御本になることは、間違いありません!
「じんわりィ~をォ、ぜひッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:ひんやりもね!)
今年の恵方は……えーと、どっちなのかしら?
こんにちは、混乱中のネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
たぶんッ、あッちィ!」
「ぐるる!がるがるる?」(←訳:虎です!こっちじゃない?)
話題を2011から2010にちょいっと戻しますと、
読書界でたいへんに話題となった一冊がございました。
本日ご紹介いたしますのは、はい、こちら~!

―― シューマンの指 ――
著者は奥泉光さん、’10年7月に発行されました。
専門誌や雑誌等の2010ベストミステリ投票では高位にランクイン!
ミステリ好きさん、
そして音楽好きさんたちの関心も惹きつけた作品です。
「うむむッ!
おんがくとォ、みすてりッ!」
「がるるぐるるる~…」(←訳:なんだか難しそう~…)
そうですね、
難しい、というよりは、
一筋縄では行かない作品、でしょうか。
犯人はだれだ?式の、
安直なパズルストーリーではい、ようです。
出だしからして、
ただならない雰囲気が漂っておりますよ……
指を喪ってしまったピアニストが
シューマンのコンチェルトを完璧に弾けるなど、
有り得ることなのか?
語り手は読者に、
また自分自身に、
幾度となく問い掛けます。
指の再生?
神のごとき技量の復活?
そんなことが?
何かの勘違いではなかろうか?
「ふつーならァ、ありえないィでスゥ!」
「がるぐるがる!」(←訳:無理だよねえ!)
語り手さんは、想い起こします。
天才ピアニストと謳われるひとりの少年に出会った高校時代を。
音楽大学入学を目指し、
毎日毎日、ただ必死に、
ピアノの練習に明け暮れていたあのころ。
語り手の『私』よりも
はるかな先をゆくその天才少年が
まぶしくて仕方なかったあのころ……
「せいしゅんすとーりィー、みたいッ♪」
「ぐるる~がるがるるる……!」(←訳:でも~雲行きが怪しいよ……!)
この御本、ほんとにミステリなのかしらん?
音楽家になろうと志望する学生さんたちが闘わせる音楽論、
それともシューマン分析論、なのでは?
《事件》はいっこうに見えてこないし、
探偵役とか犯人とか、
登場人物さんの位置付けがさっぱり……?
と首をヒネっているうちに、
じわり、ひんやり、
《謎》が姿を顕し始めます。
多くのミステリ好きさんたちを唸らせた、
その《謎》――ミステリとは?
「うむッ!
これはァ、じわじわッとォ、きまスゥ!」
「がるるるるるーぐる!」(←訳:読み了ったあとが、怖い!)
なるほど2010年を代表する作品だわ!と
感心させられる一冊、
ミステリはあまり読まないなぁ~という御方も、
どうかぜひ!
長く印象に残る御本になることは、間違いありません!
「じんわりィ~をォ、ぜひッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:ひんやりもね!)