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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

炸裂!ウルトラC?

2008-05-04 22:46:07 | その他
 街角で、何やらイベント中のところを、パチリ。

「むぽッ?
 すけぼー、でスねッ、ネーさ?」

 スポーツ用品店さん主宰のイベントだったらしいんですよ、テディちゃ。
 MCのおにいさんによれば、
 デモンストレーションをしているのは、
 全日本チャンプさんや、
 世界選手権で3位になったという、
 有名なスケートボーダーさんたちなのだとか。

「えェ~ッ! すごォ~いィッ! ぱちぱちぱちッ♪」 (←拍手)

 どんな技が繰り出されるのかしら?とネーさもわくわく♪
 ……していたんですが……。

「ふァッ?」

 画像で御覧のように、ベニヤ板張りの即席、いえ、臨時特設会場です。
 ハイレベルなデモには、ちょっとね、無理があるみたいです……。

「ふむむゥ~」

 チャンプの華麗なスキル……よりも、チャンプの苦悩を感じたイベントでした。

「おにィさんたちッ、こりずにィ、またきてねッ♪」

今日も追う!シェイクスピアの遺産?!

2008-05-04 13:37:20 | ブックス
 GW? 連休? 祝日? なんのことかしら?
 はい、お出かけなんて全く無縁の私たちが、
 昨日に続き、本日もシェイクスピア絡みの一冊を御紹介いたしましょう!
 
「ネーさ、これはァ、あくしょんッ?
 それともォ、みすてりッ?」

 ミステリなんですよ、テディちゃ。
 それも、純正の英国産古典系本格派ミステリです!
 はい、こちらをどうぞ!



             ―― 愛は血を流して横たわる ――


 
 著者はエドマンド・クリスピンさん、原著は1948年に発行されました。
 昨日ご紹介した『我が骨を動かす者へ』の主な舞台は米国でしたが、
 こちらの舞台は全編英国です。

「いんぐらんど~いんぐらんどォ~♪」

 はい、そうですね。テディちゃたちテディベアの心の故郷、イングランド。
 舞台がイングランドであるという点も、物語の重要な鍵の一つ、なんです。

「ほぺッ? だいじィ、なのでスかァ~」

 英国は、夏です。
 あと十二週間で今学期も終了するこの季節、
 カスタヴェンフォード校の生徒たちは落ち着きがありません。
 女子校と共同で上演する予定の『ヘンリー5世』のリハーサルに
 お年頃の男子生徒さんたち、浮かれているんです。
 
 そんな中、起こったのは……事件でした。
 生徒の失踪、
 理科実験室からは劇薬が盗まれ、
 さらには、教員ふたりが銃撃され、亡くなったのです。

「うわあァ……たいへんでスゥ!」

 たまたま、学校の卒業式に招かれて当地に滞在していたのが、
 ジャーヴァス・フェン教授。
 オックスフォード大学の英文学教授である彼は、
 名探偵でもありました。
 旧友の校長さんに頼まれて、フェン教授は捜査に乗り出します。

 聞き込みの結果、彼は手掛かりを摑みました。
 事件の動機は……これか?

  シェイクスピア自筆の、未発見戯曲――!

「えェッ?!」

 驚愕し、動揺しつつも、フェン教授は自問します。
 そうだ、ここはストラトフォードまでわずか14マイル、
 馬ならば1時間余り、の土地ではないか。
 有り得ないことではない……!

 名のみ伝えられる伝説の戯曲、
 『恋の骨折り得』。
 それにおそらくは、シェイクスピアの自筆書簡も?
 ……そうだ、これが事件の動機なのだ!

 計り知れない価値を持つこの《文化遺産》を巡り、
 姿の見えぬ犯人に敢然と闘いを挑むフェン教授!
 激烈なチェイスの結末は? 
 そして、シェイクスピアの戯曲の行方は?
 
「なッ、なんだかァ、すごいィ、だいじけんにィ、なッちゃッたでスゥ~!」

 《あの文豪さんの遺産》をネタにした作品群の中では、
 ミステリ史上屈指の傑作と言えましょう。
 ユーモア、知性、アクションも盛り込まれた楽しい御本です!
 ミステリ好きさんにお奨め!いたします。
 真正の英国探偵小説を、ぜひ!

「ふゥ~。
 ねたにされるゥ、ぶんごうさん、かわいそォ、でスゥ……」

 有名税って、長~く高~くつく、ようですね。

「ちょびッと、どうじょうゥ、しちゃうでス……」