Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその392: Bill Frisell

2009-01-14 01:46:06 | Weblog
今宵のネタは、奇才Bill Frisellにいってみよう。読者の皆さんにはどうでもいいトリビアだと思うが、彼の方が私より年上ではあるものの、誕生日が一緒なのだ(笑)。

ジョン・ゾーンなどとの活動が有名で、既存のジャズの枠に捉われない、斬新な音作りが素晴らしい。彼の音楽を聴いていて思うのが、「要するに何でもアリなのだ」ということ(笑)。正にone and onlyであることこそが価値なのだ。

海の向こうのアーティストを見ていて痛感するのだが、彼らは如何にして目立つかということにフォーカスする。目立つ方策は様々で、楽器を操るテクニックを磨くという場合もあれば、とにかく派手なアクションを取り入れたり、奇抜な音を出したり、もう色々である。要は目立ったもん勝ちというか、彼らは日本人などと比べて手先がそれほど器用ではないので、自分独自の表現を追及することに心血を注いでいるように感じる。でも日本人はそうではなく、結構モノマネが多い。それだけ、日本人は模倣に優れているともいえるし、模倣自体が決して悪いわけではないのだが、究極的にアーティスト足るにはone and onlyじゃないとおもしろくない。

翻ってこの人。ジャズの解釈やエフェクターの利用方法など、正にone and only. ジョン・スコフィールドと並び、私が敬愛するアーティストの一人だ。

映像は、トリオによるライブで、"L.A. Blues"というナンバー。彼の十八番である「20秒ディレイ」サウンドを堪能できる。

(Butzmetz社長)