Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその400: Eric Gale (part2)

2009-01-25 22:55:26 | Weblog
記念すべきキリ番は数字の語呂合わせ。Gibsonの名器、Super400を愛用するEric Galeにいってみようか。ちなみにこの楽器、すげー高い。ものにもよるが、軽く車買えるくらいの値段はする。

Stuffというニューヨークの腕利きスタジオ・ミュージシャンによるバンドがあまりに有名。惜しくも数年前に亡くなったが、正直結構評価の分かれる人でもある。切れ味鋭いコード・カッティングに、かなり突っ込み気味の切れ込むようなアドリブが魅力とされているんだけど、結構ジャズのセッションに顔を出し、しかもこれが相当イマイチ(笑)。まあ元々、R&Bとかソウルがベースの人だからねぇ。

映像は、Glover Washngton Jr.のライブから、クルセーダーズの名曲、"Just a two of us". エリック・ゲイルだけじゃなく、リチャード・ティー(p)、アンソニー・ジャクソン(b)、スティーブ・ガット(dr)といった名手に囲まれた素晴らしいセッションだ。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその399: Wynton Kelly

2009-01-25 11:21:50 | Weblog
金曜日の夜は、我がバンドButzmetz LingerieZのドラマーであるIさんがジャズ営業をやるというので、銀座シグナスという店まで行ってみた。面子が結構強力で、ジョージ大塚氏とのセッションなどで有名な大ベテラン、水橋孝氏(b)をフィーチャーしていた、というところにも興味を惹かれたのだ。

ライブそのものは非常に完成度の高いセッションで、我がIさんも気持ち良さそうにドライブしておられた。ピアノの関根敏行氏という方は初めて聞いたが、なかなかのテクニシャン。以下は、ステージの合間に交わされた私とIさんの会話。

私「いやぁ、良かったですよ!水橋さんはともかく、ピアノの方も素晴らしいですね。なんか現代版Wynton Kellyみたいでした。」
Iさん「うん、そうだね。でも今日は完全に『営業』スタイル。普段の彼は、例えばジャム・セッションの場ではもっとモダンなアプローチをとるよ。」
私「ああ、なるほど・・・」

というわけで、前振りが長いが(笑)、今日のネタはジャズの黄金期を支えた名バイ・プレイヤー、Wynton Kelly.

主にビバップからモダン・ジャズへと移行していく中で、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーン、ウェス・モンゴメリなど数多くのジャズ・ジャイアンツとセッションを重ねた名手。オーソドックスながらも歌心に溢れる小粋なピアニストという印象があるね。

ところで、上記の会話の中にある「営業」という意味だが、要するに客の好みに合わせているということ。大体、ジャズが好きであの手のライブハウスに来る客、かつ専らリスナーである客=自分は楽器を演奏しない人の好みは、結構古いビバップやモダン・ジャズ初期の頃に固まっていることが多い。俄然、「お仕事」として求められるのは、その手の「古い」スタイルで演奏することなのだ。ま、古かろうがなんだろうが、いいものはいいんだけどね。

映像は、ジョン・コルトレーンとのセッション。ポール・チェンバース(b)やジミー・コブ(dr)といった、これまた名手の組合せ。ゴキゲンですな。

(Butzmetz社長)