Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその386: Eric Clapton & Jeff Beck

2009-01-07 00:41:08 | Weblog
今日の仕事帰りの電車の中で吊り広告を何気なく見ていたところ、なんとこの2人の大御所が来日して競演するなんていうベタな企画を発見した。さいたまなんとかアリーナで2月の中旬くらいにやるらしい。

この2人については言わずもがな、もう何度もこの音楽ネタで手を変え品を変えご登場いただいている。ギター弾きにとっては避けて通れない必修科目のような存在で、ここにLed ZeppelinのJimmy Pageを加えれば「3大ギタリスト」という栄誉を欲しいままにしている2人なのだが、あえて辛口コメントをば。

なんていうかな、いつまでもONに頼っていた日本の野球界みたいなもんで、この2人が来るとなりゃ(ギャラは目玉飛び出るくらい高くつくだろうけど)音楽興業の営業としてはテッパンだと思う。だからこそ、私から見るとちと痛い。

どうも日本人ってのは、コンサートなどの場面で「知っている曲」を演奏してもらいたいというモティベーションが働くみたいだ。だからこそ、大物がライブをやるとなると、前もってそのアーティストのレコード・CDを「予習」する。レコードと同じフレーズが来て初めて「イエー!」となる(あえて"Yeah!" という英語表現でないところに、含みのニュアンス、わかっていただけるだろうか?)。

私は演奏家でもあるので、同じこと・同じ曲を同じフレーズで演奏し続けるのは正直苦痛だ。毎回何か違うことを「表現」したいし、違うことを挑戦してみたい。やはりクリエイターでいたい。でも、それはリスナー側の要求から見ると相反することが多いのも事実なのだ。

もっと言うとこの2人、結構共通点がある。自分で作曲をあまりしない人なのだ。彼らの名演は本当に多いけど、彼ら自身のペンによる曲ってのは彼らのキャリアの中で意外に少ない。いかんせん、彼らのコンサートは、「知っている曲」のオンパレードになりがちだ。それって、ミュージシャンというよりクリエイターとしてどうなんだろね?

ま、辛口なこと書いちゃったけど、私は2人とも大好きなんだよ?(笑)彼らの曲なら、ある時代までだけど大抵知ってるし、悔しいけど、この2人はギター弾かなくたって、ギター持って突っ立ってるだけでも憎らしいほどかっこいい(爆)。

映像は1981年の結構有名なライブ、Secret Policeman's concertから、2人の競演による"Further Up on the Road". 軽快なブルースナンバーで2人ともリラックスしながら気合の入った良いソロを弾いている。特にクラプトンのブラッキーによるハーフトーンの音色が最高だ。ちなみにこの曲、偶然だが前回の音楽ネタのThe Bandつながりでもある。

ところで、そのさいたまなんとかアリーナですが、私は行きません(笑)。もういいかな(爆)。ま、今宵は2人の偉大なギタリストに乾杯。

(Butzmetz社長)