Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその393: Sonny Rollins

2009-01-15 00:17:52 | Weblog
私の体の80%はラーメンで出来ているのではないか、と思えるくらい、最近の私は夜にラーメンばっか食っている。そりゃ太るはずだわ(爆)。それはともかく、今宵の帰りに立ち寄ったラーメン屋で、Sonny Rollinsの代表曲、"St. Thomas"が流れていた。ラーメンとジャズ、それもなぜかSt. Thomas. 微妙ながらも悪くない組合せだ(笑)。というわけで、唐突だが今宵のネタはテナーサックスの巨人、Sonny Rollins.

St. Thomasが収録された"Saxophone Collosus"というアルバムがあまりにも有名だと思うが、マイルス・デイビス、ブランフォード・マルサリスといった名手からも多大な尊敬を集めるジャズメンで、自身もエレクトリック・フォーマットへの挑戦など、幅広く柔軟な音楽性を持つアーティストだと思う。早くからギターとのアンサンブルを積極的に進めたことでも異色の存在であり、ジム・ホールや増尾好秋などは彼に育てられたといってもいいのではないか。

でも、サックス吹きでこの人のことが大好き、っていう人、あんま聞いたことがないんだよね。やっぱ古い印象があるのかな?私が知ってるサックス吹きのヒーローは、それこそデヴィッド・サンボーンとかマイケル・ブレッカーとか、もう少しコンテンポラリーな人たちばっかですな。

映像は、ジム・ホールとの競演から。曲名はよくわからんが、循環モノですな。今ほどではないが、ジム・ホールが浮遊感のある独特な空間を作り出している。いいねぇ。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその392: Bill Frisell

2009-01-14 01:46:06 | Weblog
今宵のネタは、奇才Bill Frisellにいってみよう。読者の皆さんにはどうでもいいトリビアだと思うが、彼の方が私より年上ではあるものの、誕生日が一緒なのだ(笑)。

ジョン・ゾーンなどとの活動が有名で、既存のジャズの枠に捉われない、斬新な音作りが素晴らしい。彼の音楽を聴いていて思うのが、「要するに何でもアリなのだ」ということ(笑)。正にone and onlyであることこそが価値なのだ。

海の向こうのアーティストを見ていて痛感するのだが、彼らは如何にして目立つかということにフォーカスする。目立つ方策は様々で、楽器を操るテクニックを磨くという場合もあれば、とにかく派手なアクションを取り入れたり、奇抜な音を出したり、もう色々である。要は目立ったもん勝ちというか、彼らは日本人などと比べて手先がそれほど器用ではないので、自分独自の表現を追及することに心血を注いでいるように感じる。でも日本人はそうではなく、結構モノマネが多い。それだけ、日本人は模倣に優れているともいえるし、模倣自体が決して悪いわけではないのだが、究極的にアーティスト足るにはone and onlyじゃないとおもしろくない。

翻ってこの人。ジャズの解釈やエフェクターの利用方法など、正にone and only. ジョン・スコフィールドと並び、私が敬愛するアーティストの一人だ。

映像は、トリオによるライブで、"L.A. Blues"というナンバー。彼の十八番である「20秒ディレイ」サウンドを堪能できる。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその391:Billy Joel

2009-01-12 21:56:39 | Weblog
適当につけていたテレビのCMに彼の初期のヒット曲、"Just the Way You Are"が流れていた。今日はニューヨークを代表するピアノの吟遊詩人の大物、Billy Joelにいってみようか。

70年代後半に、アメリカの冷たい大都会で暮らす人々の苦悩を皮肉たっぷりの歌詞と洗練されたサウンドで聞かせて、瞬く間にスターダムにのし上がった人だ。結構下積みが長かったようで、自身の鬱屈した思いがうまく音楽に昇華できていたんじゃないかな。ピアノの腕前もバツグン。ちと調べてみたが、アメリカ国内でのレコード総売上第6位という、驚異的なセールスを誇るアーティストである。

だが、正直いって、彼の音楽が魅力的だったのはこのデビュー当時まで。ビッグ・スターになってからは、音楽に贅肉がついた、というか、私からみれば興味を惹く作品がどんどん少なくなっていった。彼の音楽は、いつまでも報われないというネガティブな思いと、それでも自分を取り巻く「どうしようもない連中」に対する愛情との交錯にあったように思うんだよね。形式的には異なるけれども、精神的には正にブルースの世界。

映像は初期のヒット曲で彼の代表作、"Piano Man". 正に、先述の彼の複雑な思いが体現された秀逸な曲だと思う。ちなみにこれ、私のカラオケの十八番(爆)。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその390: Joe Pass (partxx)

2009-01-12 16:19:41 | Weblog
久しぶりに聞きたくなったので、ソロ・ギターの巨匠、Joe Passにいってみようか。

思えば約20年前の大学生時分の折、私の興味はロック一辺倒から少しずつジャズにシフトしつつあり、その際の「教科書」となったのが彼のギターだ。オーソドックスながらも美しいヴォイシングにランニング・ベースも加えた彼のスタイルは、ジャズを勉強する上で格好の材料となった。随分コピーさせてもらったものだ。

でも、彼のスタイルはアンサンブルで使いにくい。やはり、このスタイルはソロが一番生きる。ギターだけであまりにも完結した世界を構築しているからだ。

映像は、小粋なスタンダード、"Satin Doll". 彼にとっては手癖のオンパレードで、ほとんどアドリブなんじゃないかな。素晴らしい名人芸をご堪能あれ。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその389: Michael Jackson (part2)

2009-01-11 01:33:38 | Weblog
今日の晩飯は、蒲田にある「餃子の王将」に行ったのだが、そこで流れたいた有線でこの曲が聞こえていたのだ。という安易な理由で、Michael Jackson. (笑)。

昔も取り上げたのだが、彼の作品で私が好きなのは、ジャクソン5としての活動から初めてのソロで、かのクインシー・ジョーンズがプロデュースした傑作、"Off the Wall". 王将で聞いたのが、その中の1曲、"Rock with you".

うーむ、このメロウな感じ、悪くないねぇ。しかも懐かしい。かつてのディスコ・サウンドの王道ですな。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその388:松任谷(荒井)由美

2009-01-11 00:12:05 | Weblog
マイミクさんが取り上げておられたのに触発。松任谷(荒井)由美にいってみようか。

と書き出したのはいいのだが、そんなに聞いているわけじゃないんだな、これが(爆)。日本では学生運動が華やかだった70年代に流行っていたフォーク・ミュージック(俗に「お茶の間フォーク」と呼ばれる音楽で、私はどちらかといえば苦手)から派生して、ニューミュージックと呼ばれるジャンルがもてはやされた。彼女は、いわばこのニューミュージックの女王てな感じですな。

あえて、松任谷(荒井)と書いたのは、アレンジャーの正隆氏と結婚してから大分作風が変わったように感じるから。ま、どちらにしてもそんなに聞き込んでいるわけではないので、あまり語れないのが痛いが(笑)。

映像は彼女の曲の中では私が一番好きな曲、「中央フリーウェイ」。些か時代は感じさせるが、ソウルやクロスオーバーなどで王道の、「4度進行を用いた下降ライン」は好物だったりする。1975年のテレビからのキャプチャーみたいなので、荒井から松任谷に名前が変わるか変わらないか、微妙な時期。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその387: Chaka Kahn

2009-01-09 02:21:15 | Weblog
今宵の音楽ネタは、アレサ・フランクリンに並ぶソウルミュージック・クイーン、Chaka Kahnにいってみよう。

みてくれも大体気合が入りすぎているが(笑)、恐らく優に4オクターブは超える広い声域にダイナミックな声量は、50代半ばを超えた今でも他者の追随を許さない。基本はソウルやR&Bだが、ジャズも歌いこなせる幅広い音楽性が魅力でもある。オンナとしては「?」だけどね(笑)。

大体、私は既に歌モノには興味が沸かない。伴奏していて血沸き肉踊るシンガーになかなかお目にかかれないからだ。仮にチャカの伴奏をする機会が与えられるのであれば、こちらから100万払ってでもやってみたいね。

映像は、ディジー・ガレスピーのペンによるあまりにも有名なアフロ・キューバン・ジャズ・スタンダードの一曲、"A Night in Tunisia". カバーというのはこういう音楽のことをいう格好の手本。原曲に対する尊敬を失わず、自分の個性を最大に生かしているところが素晴らしいと思うね。ブレッカー・ブラザーズがゲスト参加しており、これまたクールなソロを聞かせてくれる。最高。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその386: Eric Clapton & Jeff Beck

2009-01-07 00:41:08 | Weblog
今日の仕事帰りの電車の中で吊り広告を何気なく見ていたところ、なんとこの2人の大御所が来日して競演するなんていうベタな企画を発見した。さいたまなんとかアリーナで2月の中旬くらいにやるらしい。

この2人については言わずもがな、もう何度もこの音楽ネタで手を変え品を変えご登場いただいている。ギター弾きにとっては避けて通れない必修科目のような存在で、ここにLed ZeppelinのJimmy Pageを加えれば「3大ギタリスト」という栄誉を欲しいままにしている2人なのだが、あえて辛口コメントをば。

なんていうかな、いつまでもONに頼っていた日本の野球界みたいなもんで、この2人が来るとなりゃ(ギャラは目玉飛び出るくらい高くつくだろうけど)音楽興業の営業としてはテッパンだと思う。だからこそ、私から見るとちと痛い。

どうも日本人ってのは、コンサートなどの場面で「知っている曲」を演奏してもらいたいというモティベーションが働くみたいだ。だからこそ、大物がライブをやるとなると、前もってそのアーティストのレコード・CDを「予習」する。レコードと同じフレーズが来て初めて「イエー!」となる(あえて"Yeah!" という英語表現でないところに、含みのニュアンス、わかっていただけるだろうか?)。

私は演奏家でもあるので、同じこと・同じ曲を同じフレーズで演奏し続けるのは正直苦痛だ。毎回何か違うことを「表現」したいし、違うことを挑戦してみたい。やはりクリエイターでいたい。でも、それはリスナー側の要求から見ると相反することが多いのも事実なのだ。

もっと言うとこの2人、結構共通点がある。自分で作曲をあまりしない人なのだ。彼らの名演は本当に多いけど、彼ら自身のペンによる曲ってのは彼らのキャリアの中で意外に少ない。いかんせん、彼らのコンサートは、「知っている曲」のオンパレードになりがちだ。それって、ミュージシャンというよりクリエイターとしてどうなんだろね?

ま、辛口なこと書いちゃったけど、私は2人とも大好きなんだよ?(笑)彼らの曲なら、ある時代までだけど大抵知ってるし、悔しいけど、この2人はギター弾かなくたって、ギター持って突っ立ってるだけでも憎らしいほどかっこいい(爆)。

映像は1981年の結構有名なライブ、Secret Policeman's concertから、2人の競演による"Further Up on the Road". 軽快なブルースナンバーで2人ともリラックスしながら気合の入った良いソロを弾いている。特にクラプトンのブラッキーによるハーフトーンの音色が最高だ。ちなみにこの曲、偶然だが前回の音楽ネタのThe Bandつながりでもある。

ところで、そのさいたまなんとかアリーナですが、私は行きません(笑)。もういいかな(爆)。ま、今宵は2人の偉大なギタリストに乾杯。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその385: The Band

2009-01-05 19:17:23 | Weblog
調子に乗ってもう一発。「バンド」という言葉つながり(笑)。アメリカン・ロックの大御所中の大御所、The Band. しかし、バンドの名前としてあまりに強烈ですな(笑)。

白人、もっといえばアメリカの白人が奏でるロックの代表格とでもいうかな、ロック、カントリー、ブルーグラスなどを巧みに融合させたサウンドで、特にアメリカではmusicians' musicianと称されることが多い。それこそ、ボブ・ディラン、エリック・クラプトンといった大物が彼らのことを手放しで絶賛しているのがすごい。日本ではあまりヒットに恵まれた印象はないが、アメリカ人にとって代表的な心象風景の一つが、このThe Bandの音ではないかと思ったりする。

映像は、The Bandといえばこれ、彼らのライブを撮った有名な映画である"The Last Waltz"の中から"The Weight". シンプルながらも美しいコーラスがいい。なおこの映画、先に上げた2人の大物だけじゃなく、ニール・ヤング、リンゴ・スター、ロン・ウッドなどなど、大物がぞろぞろゲスト参加している。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその384:たま

2009-01-05 18:42:25 | Weblog
今日は休みをもらっており、仕事初めを明日からにさせてもらった。実家のある大阪からの移動についてピークをずらしたかったところが大きい。ま、それはともかく、結構のんびりした日を過ごさせてもらった。とはいえ、会社の携帯が結構鳴りまくっていたのが気になるところだが(でも取らなかったけど)。

さて本日の音楽ネタは「たま」。いやぁ、懐かしいね。このバンドは、それこそ20年くらい前に放映されていた「イカすバンド天国(通称:イカ天)」という番組がきっかけでデビューした異色のバンドだ。いわゆる「バンド」という言葉から想像されるイメージとは全然違い、使っている楽器も、なんだかゴミ置き場から拾ってきたようなチープな楽器が多く(失礼)、とにかく変なバンドだったな。サウンドや歌詞もとにかく変わっており、もうちょっと違うアプローチを取れば更にメジャーな道を歩めたようにも思う。

映像は彼らの代表作、「さよなら人類」。やっぱ変だわ(笑)。でも、今の時代、こういうバンドがメディアに乗っかる可能性は限りなく低いように思うな。

(Butzmetz社長)