10元、およそ日本円で15円である。
日本ならこのお金で何が出来るだろうか?
中国ではどうだろうか?
田舎町でTAXIに乗ると初乗り料金7元+原油高補正1元=8元、相当遠くまで行く。
バスに乗るなら、空調なしバス1元、空調バス2元。町の端から端までいっても同じ料金、10元あったら1日中バス乗っていられます。
スーパーや市場で10元で何が買えるか? 野菜ならキャベツ5個は軽い、ニンジンなら10本はOK、コーラなら5本はいける。
小さな料理屋のウエイトレス(というか物運ぶお姉ちゃん)の日給が10元ちょっと!
ちょっと前に友人の中国人の車に乗っていて、軽い事故に出会った。運転席のドアを全く不注意に友人が開けたので、運悪く後ろから来ていた自転車にぶつかった。
自転車に乗っていたのは、おそらくその辺の工事現場に来ている出稼ぎ労働者。道路にひっくりかえって、運転手である友人を罵っている。
日本人ならどっちが悪いにせよ人が怪我しているかも知れないと思えば「大丈夫か?」くらいの言葉はかけると思うが、ここでは違う。
この場合誰が見ても後ろも見ないでドア開けた友人が悪いのだが、彼の第一声は「どこ見て走ってんだ!このバカ!!」
当然のように口論になる。周辺の人ももちろんヒマなので集まってくる。
ひっくりかえった労働者は、立ち上がらないで道路に転んだまま友人を罵り続ける。この「ころんだまま」の状態をキープするのはこの国では非常に普遍的な対応のようである。大きな道路で転んだ状態をキープすれば他の車にひかれそうでその場に寝そべって、ないしは座り込んでと言うのは結構怖いはずだが、ここではコレが当たり前なようである。
友人も相手を指さし、大声で罵りかえす。
無論こういう場面で我々外国人が出ていって良いことはないので、黙って助手席に座ったままにする。間違って「外国人」が乗っているとわかると、いいカモになる可能性があるからである。
さてどうやって収拾するのかな、と思って眺めていると双方ひとしきり罵りあったあげくに「どうして欲しいんだ?」と友人。
労働者「気持ち金くれればそれでいい。」
まあ最初から警察に通報するほどの事故でもなし、(警察が来たところであまりに軽度の事故で真面目に取り合わないことは双方暗黙の了承)一体いくらでカタをつけるのかなと観察していた。
50元くらいかな?
自分の甘さを思い知る。
友人が財布から取り出したのは10元!
窓からまだ転んだままの労働者に投げ捨てると、ようやく労働者も立ち上がった。
最後に双方もう一度「このくそ馬鹿野郎!」「てめえこそ目開けて道走れ!間抜けやろう!」とお約束のようにもう一言だけ罵りあって、全ては終了。
ちなみにこの友人年商数億人民元の売上を持つある会社の社長。
貧富の差の実態です。
日本ならこのお金で何が出来るだろうか?
中国ではどうだろうか?
田舎町でTAXIに乗ると初乗り料金7元+原油高補正1元=8元、相当遠くまで行く。
バスに乗るなら、空調なしバス1元、空調バス2元。町の端から端までいっても同じ料金、10元あったら1日中バス乗っていられます。
スーパーや市場で10元で何が買えるか? 野菜ならキャベツ5個は軽い、ニンジンなら10本はOK、コーラなら5本はいける。
小さな料理屋のウエイトレス(というか物運ぶお姉ちゃん)の日給が10元ちょっと!
ちょっと前に友人の中国人の車に乗っていて、軽い事故に出会った。運転席のドアを全く不注意に友人が開けたので、運悪く後ろから来ていた自転車にぶつかった。
自転車に乗っていたのは、おそらくその辺の工事現場に来ている出稼ぎ労働者。道路にひっくりかえって、運転手である友人を罵っている。
日本人ならどっちが悪いにせよ人が怪我しているかも知れないと思えば「大丈夫か?」くらいの言葉はかけると思うが、ここでは違う。
この場合誰が見ても後ろも見ないでドア開けた友人が悪いのだが、彼の第一声は「どこ見て走ってんだ!このバカ!!」
当然のように口論になる。周辺の人ももちろんヒマなので集まってくる。
ひっくりかえった労働者は、立ち上がらないで道路に転んだまま友人を罵り続ける。この「ころんだまま」の状態をキープするのはこの国では非常に普遍的な対応のようである。大きな道路で転んだ状態をキープすれば他の車にひかれそうでその場に寝そべって、ないしは座り込んでと言うのは結構怖いはずだが、ここではコレが当たり前なようである。
友人も相手を指さし、大声で罵りかえす。
無論こういう場面で我々外国人が出ていって良いことはないので、黙って助手席に座ったままにする。間違って「外国人」が乗っているとわかると、いいカモになる可能性があるからである。
さてどうやって収拾するのかな、と思って眺めていると双方ひとしきり罵りあったあげくに「どうして欲しいんだ?」と友人。
労働者「気持ち金くれればそれでいい。」
まあ最初から警察に通報するほどの事故でもなし、(警察が来たところであまりに軽度の事故で真面目に取り合わないことは双方暗黙の了承)一体いくらでカタをつけるのかなと観察していた。
50元くらいかな?
自分の甘さを思い知る。
友人が財布から取り出したのは10元!
窓からまだ転んだままの労働者に投げ捨てると、ようやく労働者も立ち上がった。
最後に双方もう一度「このくそ馬鹿野郎!」「てめえこそ目開けて道走れ!間抜けやろう!」とお約束のようにもう一言だけ罵りあって、全ては終了。
ちなみにこの友人年商数億人民元の売上を持つある会社の社長。
貧富の差の実態です。