中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

予算達成の方法

2006-02-22 | 仕事
この国の各種機関にも予算というものがあるのは、まあ世の中の当然で常識かも知れませんが、その達成の仕方はかなり意表を突いたものです。

私の会社はこの田舎町ではまあそれなりに大きな規模に分類されており、各種納税額は町で何番目という規模ですので、予算達成の時期になってくるといろいろ標的になる場合があります。

この国の会計年度は1-12月ですが、前年度の最終確定は6月末になっています。したがって旧正月前までに単純な実績が集計され、そこから6月までの4ヶ月ほどが実際に予算が達成されたかどうかと言う調整時期になってきます。調整時期というと聞こえも良いですが不足額をどこからどうやって集めようかという我々にとってはなかなかスリリングな時期と言えます。

先日も某機関から電話がありました。「予算にかなり不足しているんだけれども、おまえの会社はどの位協力してくれる?ゼロじゃ困るんだよ。なんとか方法考えてくれないか?」

これ民間企業からの販売協力の電話だったらよくあることかも知れませんが、政府機関からの電話です。法律に基づいて徴収しているものが「自分たちが勝手に作った予算」に不足しているから「協力してくれ」という電話です。

外資系企業ですので普段から合法にしていないと何を言われるかわからないので、ものすごく神経質に合法的にしてありますが、「協力してね」と言われると何かを無理矢理作るしかないんですよね。全くゼロ回答すると、どこで何嫌がらせされるか判りませんから。

こんな事日本の親会社の人に言っても「コンプライアンス遵守」と返事が返ってくるだけでしょうね。我々はコンプライアンスを遵守しながら人間関係も尊重しなくては生きていけないので、その両立に何時も頭を痛めるのです。