ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

4/21日 古代東山道を歩き神坂(みさか)の峠路に その1:駒つなぎの櫻 神坂(みさか)神社

2019-04-22 15:43:37 | 草花
この21日にぴーちゃんさん
こりんさんと小生の三人で、山を歩いて来ました。
小生は運転免許証を返納していますので、お二方の車に乗せていただくばかりでした。(お二方には、どうもお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。)

行く先は恵那山の山続きの神坂峠・富士見台です。

ちはやふる神の御坂に幣まつり斎ふ命は母父がため
読み:(ちはやふる神のみさかにぬさまつりいわふ命はおもちちがため)
意味:峠の神に幣を手向けて身の安全を祈るのは、故郷に待つ、母や父の為である

この地は古くから万葉集などにも歌われているところであり、本当はもっと時間をかけてじっくりと探訪するべき場所のようですが、主目的は山を歩いて、空の際を目指すことですので、詳しい記述は省略しますが、歴史のある床しい地であるということだけを述べるに留めます。
位置図 ↓


富士見峠をカシバードで描画 ↓

赤い線は歩行部分です。

実行図 ↓

出発地点から、周回部分も含めて、反時計回りで歩きました。(赤線は歩行部分)

断面図 ↓

アップダウンの少ないパターンで、往きは登り一方、復路は下り一方のシンプルな山行でした。



朝の望月 ↓

先ずは待ち合わせの場所へ自転車で向かいます。川べりで丸い月が西の空に残っています。



今度は朝陽 ↓

待合せの場所につき、ぴーちゃんさんの車に乗って、移動します。途中で朝日が昇ってきましたが、雲が掛かっています。

今度は長野県平谷村の道の駅で待ち合わせをしているこりんさんと合流し、こりんさんの車に乗り換えて走ります。


ザゼンソウ ↓

途中の峠路でザゼンソウを見ていきます。今年の花は不作のようです。



山地の櫻 ↓

標高は800mを超えているようですが、長野県阿智村地内、園原の里に入ってきました。ここまで来ると道端の櫻すらも風情も奥行きもあると思いました。



はゝき木館 ↓

園原という地名は紫式部の源氏物語で、光源氏の歌の中に歌い込まれていますし、清少納言の枕草子の中でも記述されています。
この園原には大きな桧の「はゝき木」が生えていたそうで、このはゝはき木(帚木)も古今和歌集や後拾遺集、金葉集などに読み込まれています。
実際にあった桧の大木の帚木は残念なことに大正時代に幹が折れ、昭和33年の台風で失われたそうです。

はゝき木館は園原ビジターセンターとして建っています。
ここで通行札を貰って車でさらに奥に進んで行きます。



駒つなぎの櫻 ↓

道のすぐ下に大きな桜の古木があります。エドヒガンだそうですが、樹齢は判りませんでした。
朝早かったので、花が不明瞭ですが、帰りの時間にはより美しく見えていました。



駐車場着 ↓

神坂神社のところで道は終点になります。そこには駐車場があり、山に入っている間、車を置かせてもらいます。
目の前にダンコウバイが咲いていました。



万葉集の歌碑 ↓

神社の参道の横に石碑が立っています。

信濃道は 今の墾り道 刈りばねに 足踏ましなむ 沓はけ我が背
(しなのじは いまのはりみち かりばねに あし ふましなん くつはけわがせ)
意:信濃道は、最近通じたばかりの道だから、鋭い切り株がほうぼうにあります。きっと踏むでしようから、足を痛めないように沓をはいて行って下さい、あなたよ。



神坂神社 ↓

去年の秋口に来ていますので再訪問となります。境内には栃の大木、日本杉の巨木があり、森閑とした気が漂います。
一礼して、神社の左横から歩き出します。



漢詩「渉信濃坂」の石碑 ↓

これは凌雲集という我が国初の勅撰漢詩集に記載されているようですが、一行ごとに見ていきます。
積石千重峻
積石は千重峻しく
岩石は幾重にも積み重なって峻しく

危途九折分
路急うして九折に分かる
危険な山道は屈折して分かれている

人迷邊地雪
人は迷う辺地の雪
旅人は人里を離れた国境の雪に踏み迷い

馬躡半天雲
馬は躡む半天の雲
馬は中空の雲を踏んで行くように見える

岩冷花難笑
岩冷やかに花笑き難く
冷えきった岩間の花は咲きそうになく

溪深景易曛
溪深くして景曛れ易し
深い谷間の日ざしは早く暮れてしまう

郷関何處在
郷関何處にか在る
故郷はどちらの方向にあるのだろうか

客思轉紛々
客思轉紛々
旅人の愁いはつのり千々に乱れてしまう

ということが詠まれているようです。



東ルート入口 ↓

往きは東ルートをとります。



落葉樹の空間 ↓

植林帯の中を歩いたり、画にあるような落葉樹林の明るいところを歩いたりしていきます。



キランソウ属 ↓

キランソウ属の花がこじんまりと咲いて現れました。



エイザンスミレ ↓

今回は全行程通しで、動態視力抜群のぴーちゃんさんが花を探し出してくれました。
小生はもう、小さい花は仮に咲いていても目には留まらず、素通りするようになってしまいました。
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4/19日 白牡丹 赤紫の牡丹 アマドコロ 柿(蕾) ジャーマンアイリス(蕾)などを身近に眺める

2019-04-20 07:05:23 | 草花
一昨日は雨が降り、開きかけた白い牡丹の花がいじけてしまい、それを見て気落ちしていました。
何故なら、こういった場合は、大概花が復活することは無いからなんです。
ところが昨日、日が当たってくると、そのいじけた牡丹の花も多少は勢いを盛り返した様子でした。
どうして、こうなったかということを考えて見ると、前日、雨が降っている時には、蕾をほころばせた程度で、花を開き切っていなかったので、花びらの損傷が最小限で抑えられたから・・・のようです。
(牡丹の花はそれほど繊細で微妙のようです。)

そして今朝、その後の経過を見ると、前日よりもさらに花の様子が充実してきていました。
その上に、その株のもう一つの牡丹の花も開花していました。
嬉しくなり、早速庭に下りて、その姿を撮ることになりました。

白牡丹二輪 ↓


開きかけて雨に打たれた一輪 ↓


無傷の花 ↓




赤紫の牡丹 ↓

赤紫の株も、花を開いて来ていました。



柿の蕾 ↓

柿の新葉のそばで蕾が出来ています。



アマドコロ ↓

柿の木の根元ではアマドコロが芽吹いていて、早速花を見せています。



ダッチアイリス ↓

庭のあちこちでダッチアイリスが盛んに花を見せてきました。



ジャーマンアイリス(蕾) ↓



拙庭ではジャーマンアイリスはダッチアイリスよりも遅く咲きます。



クルメツツジ ↓

クルメツツジは未だ”一斉に咲いている”というレベルではありません。
これが咲き揃うと結構ご機嫌な眺めになります。
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4/16日 今度は早朝に高楼に登ってきました。

2019-04-18 07:04:45 | 草花
風の強い15日夕方に山岳眺望を期待して、付近の高楼に登りましたが、春霞なのかあるいは黄砂なのかよくは判りませんが、期待したような眺望が得られなくて、残念な思いをしました。

その夜の天気予報では翌日の天気が相当良さそうなことを言っていましたので、一晩越えたら、大気中の濁りも沈静化するのではないかと期待して、早起きして、また高楼に登ってきました。

高楼の階段を昇り始めたところで、日の出が始まっていました。
日の出 ↓

隣の建物の横っちょから日が昇り始めていました。



木曽御嶽 ↓

空が茜色に染まっていて、木曽御嶽は前日よりも少しはマシな見え方になっています。



中央アルプス ↓

茜の空の中で中央アルプスはシルエットで幽かに見えています。



恵那山 ↓

恵那山も赤い靄の中に、ぼぅっと浮かんでいます。



大川入山 ↓

これは恵那山を撮った時よりも17分遅い時刻ですが、空の色は随分違います。
日の出時刻でも、入り日の時刻でも、光の状態は刻々と変化するものなんですね。



蛇峠山 ↓

これは恵那山を撮ったすぐ後に撮ったものですので、空の色はあまり変わりません。



本宮山 ↓

これも午前5時31分に撮ったもので、日の時刻から10分ほど後のことです。



釈迦ヶ岳 ↓

目を西に転じ、鈴鹿の山並みを探しますが、昨夕よりも、もっと見えにくくなっていました。


見通しが思っていたよりも相当悪かったので、もうこれで切り上げて家に戻ります。

サクラソウ ↓

群馬県産のサクラソウは花が咲き揃いつつあります。



白牡丹 ↓

蕾の白い花びら部分が大分広がってきました。



久留米ツツジ ↓

久留米ツツジが開き始めました。この株は一列にして10本ほど植えてありますが、まずは一番日当たりの良い東端の株がこれで、西に行くにしたがって蕾の状態が固く小さくなっています。



公園のカリン ↓

公園のカリンが気になって、見に行ってきました。午前6時5分ということで、まだ日が当たっていない所為なのでしょうか、みんな蕾です。

一輪だけ ↓

公園内を探し回って、一輪だけ開いたものを見つけました。




午後に再度見に来て  ↓

同じ公園に午後に来てみたら、やはり相当数花が開いていました。



櫻の実 ↓

樹種は河津桜だそうです。こういう小さい実でもサクランボと言うのでしょうか。
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4/15日の 高楼から見る夕景色

2019-04-17 07:01:15 | 草花
4月15日は、強風の吹いた一日でした。
所要のために自転車で付近にちょいと出かけましたが、向かい風になると、漕ぐのを止めて下りて、押し歩きをしようかと思うほど強い風でした。
名古屋では瞬間最大風速が18メートルを超えていたようで、さもありなん・・・と思いました。

夕刻になり、ふと、「この風ならば、遠くへの見通しも良いのではないか・・・」という思いが湧いて、出掛けるついでに、入り日の情景も見たくなり、付近の高楼に出掛けることにしました。

名駅方面 ↓

中京圏では「名駅」と書いて「めいえき」と発しますが、名古屋駅の略称ですね。
蛇足になりますが大学の「めいだい」は、中京圏では明治大学ではなくて国立名古屋大学を指します。


木曽御嶽 ↓

折角来たのに、木曽御嶽は霞んでしまっています。



猿投山 ↓

猿投山のなだらかな稜線の左側に木曽御嶽は顔を出しますが、これではほとんど見えないに等しいですね。



中央アルプス ↓

木曽御嶽があの程度の見え方ですので、中央アルプスもほとんど識別できません。



恵那山 ↓

恵那山は日没直前になってやっと輪郭だけは識別できました。



新幹線と背後に本宮山 ↓

この場所に来てから、入り日を見届けてこの場所を後にするまでの短い時間に、新幹線は上下10本くらいは往来していました。
本宮山をバックにして撮ってみました。



桑谷山と遠望峰山 ↓




三ヶ根山 ↓



三河の山塊を上下の画のように二つ見てから、西の方角(鈴鹿の山並み)に目を向けることにします。

鎌ヶ岳・御在所岳 ↓

入り日の時刻が近づき空の赤味が深まってきました。



釈迦ヶ岳 ↓

日輪は釈迦ヶ岳の右側に沈んでいきます。



竜ヶ岳 ↓

沈む日輪のもっと右側に竜ヶ岳があり、



藤原岳 ↓

そのもっと右隣に藤原岳があります。



伊吹山 ↓

鈴鹿の山並みの北方向には伊吹山がありますが、ほとんど見えません。


日没の瞬間が近づいてきました。


日没 ↓




残照 ↓

日が山の端に完全に沈み、空は名残惜しいような色が残ります。

この日の空が見通しの点で今一つでしたので、翌日早朝に今度は日の出時刻にこの場所にもう一度来てみることにしました。
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今 庭で見る花

2019-04-16 07:04:56 | 草花
黄砂やヒノキ花粉が飛び、外に出るたびにそういうものを吸い込むことになるので、気持ちが臆しますが、「ぼぅっと生きてると」チコちゃんに叱られてしまいますので、目下のところ、気持ちを励まして外に出るようにも努めています。

国連の「世界幸福度報告書」(いわゆる世界幸福度ランキング)が発表され、日本は全156ヵ国の中で58位になったあの統計結果については、日本人は多少の違和感を持つことだと思います。
でも、「あの辺りが妥当なのかな・・・?」、「もう一度原点に立ち返って、本来あるべき姿について考察するチャンス・・・」と捉えて見るのも悪いことでは無いかもしれません。

膨大な国の借金、政治の一極集中、社会的弱者に対する配慮の少なさ、自由に意見を言えない風潮、多様性を認めない狭量さ、偏見の助長、いじめ、ヘイトスピーチ、電話による巧妙な詐欺芝居、人の命の軽さ、悪質化する犯罪、過疎地の増加、商店街の退潮、地方交通機関の衰退、格差の拡大、貧困層の増加・・・などなど。
この国の中には問題が山積しています。これを反転して少しでも幸福に近づけるには選挙の時に「清き一票」を投じるだけでは片付きそうにありません。

国連の報告書の結果を一概に「笑止千万」と決めつけることなく、ここは、何を以て「幸福」とするのか?・・・という基本的な論点にまで立ち還って、国を挙げて自由闊達に論議する良いチャンスなのではないでしょうか。

自慢ではありませんが、わが国民は目標が定まった時に、途方もなく力を発揮する人々の集まりでしたね。
(でも戦時中の”一億総〇〇”というような馬車馬的なものではなくて、多様性を認めながら進まないとなりません。)

シラン ↓

GWの頃に咲く花が、一輪だけ走り出して来ました。



サクラソウ(二種) ↓

これは群馬県産のサクラソウです。花の色が濃いですね。


こちらは近くに住む知り合いからもらったもので、それより以前の来歴は不明です。



牡丹(二種) ↓

こちらは赤紫に咲く花の蕾です。


これは純白に咲く花の方です。



芍薬 ↓

芍薬は牡丹よりも後に咲いて来ると思いました。



ダッチアイリス ↓

初めの一輪が咲き出しました。



ウラシマソウ ↓

ウラシマソウは第二陣が咲いています。年々少しずつ増えていきます。



オドリコソウ ↓

ヒガンバナ、ウラシマソウに混じって生えていますので、勢いが減じられていますが、それでも花を見せてきました。



フキ ↓

フキノトウをそのまま放っておいたら、この姿にまでなりました。草丈は30センチを超えています。



チューリップ ↓

いまはこの黄色とピンクが咲いています。



カリン ↓

去年強く剪定しましたので、今年は花も元気が無くなっています。



シンビジウム ↓

これは鉢植えですが、今頃花が咲いてきました。
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