ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

木曽御嶽 継子岳を日和田から登る (序):前日に登山口までの、車でのアプローチ

2015-08-02 12:58:47 | 草花
昨年、9月27日に木曽御嶽の噴火があり、沢山の犠牲者が出ました。
小生は噴火の2ヶ月以上前になりますが、7月4日に登山口の濁河温泉に行きましたが、雨のために山行を断念しました。
その9日後に再度、濁河温泉登山口から飛騨側の頂上まで行きましたが、最高地点剣が峰方面の天候が優れないために、そこから引き返してしまいました。

その後に9月27日の大惨事が引き起こされたことになります。
大噴火から10日経った10月7日に、どんな噴火だったのか、それを確かめるために、至近距離にあり、噴火口を正面から眺められる、小秀山(1982m)に行きました。

そのときの木曽御嶽は白い噴気を吹き上げていて、山肌は火山灰が降り注いだ後でしょうか、誠に凄まじい眺めとなっていました。

今年も夏の登山シーズンに入り、災難に遭われた方たちへの慰霊の気持ちを持って、御嶽に行くことにしました。
剣が峰周辺は立ち入り規制がされていますので、飛騨側を歩こうとして、今回初めて歩く「日和田道」を採ることにしました。
ところがこのコース選びをしたために、大変苦労することになります。

この道は殆ど使われていなくて、昨年積もった雪で、笹が道に倒れたままになっていて、倒木も道をふさぎ、そのたびに道を失い、道探しに膨大な時間を割きました。
また、悪いことに倒木の洞にはスズメバチが棲み付いているらしくて、スズメバチには(じつに)10度以上も纏わり付かれました。
山道でスズメバチに、斯くもしつこく追いかけられたことは、今まで一度も経験しませんでした。

今回は前日のうちに登山口に着き、そこで一夜を明かして、翌日に日帰り登山としました。

位置図 ↓


立ち入り規制図 ↓

これには日和田から継子岳まで明瞭に道が書かれていて、地図上でも登山道は明瞭でした。
しかし、上述のような苦労を強いられる行程でありました。



実行図 ↓

駐車地点から時計回りで歩きます。



鳥瞰図 ↓

北側から眺める継子岳です。 
木曽御嶽は複合成層火山であり、大きく分けると剣が峰、摩利支天、継母、継子という頂を持つ山です。
北側(日和田側)から眺めると、継子岳のみが見えて、これを「日和田富士」と称します。
駐車位置から赤線を時計回りで歩いています。



断面図 ↓

図では左から右に歩いています。



オオハンゴンソウか? ↓

開田か日和田の高原状の場所で一息入れます。草薮の中で背の高い草が花をつけています。葉の形はハンゴンソウなのですが、在来のものとはちょっと違います。おそらく渡来のオオハンゴンソウではないかと思いました。



クガイソウ ↓

その草薮の中にこんな草も混じっています。



オミナエシ ↓

高原ではもう秋の花も見えています。



わからない ↓

この草が分かりません。 ミソハギとも違いますね。



シシウド ↓

シシウドが堂々として男前に見えました。



ヨツバヒヨドリ ↓

道端では盛んにこの草が生えていました。



飛騨御嶽橋 ↓

地図上ではこの付近に登山口があるはずです。適当な空地に車を駐めます。



ヤマハハコ ↓

一夜を明かす場所を決めた後、登山口がどこにあるのか、歩いて探して行きます。
道の脇にはヤマハハコが咲いています。



ウド ↓

ウドは木の様に大きくなっています。



クルマバナ ↓

こういう花も静かに自己主張してきています。



ノブキ ↓

沢沿いにノブキも咲いています。



登山口 ↓

登山ポストが設置されていますので、これが登山口のようです。沢の向こうに分かりにくい登山道があるようですが、歩き始めはいきなり沢を渡るようです。
ためしに予行演習ですね、裸足で水に入ると、冷たいことったらありません。
明朝はこの冷たさが初めの一歩です。山歩きをするには良く目が覚めて、気分高揚することでしょう。
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4 コメント

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難路 (ふらっと)
2015-08-03 21:58:18
日和田からの道は、人も少なく荒れていて大変だったでしょう。
帰りはチャオ経由でまた大変な距離を歩かれましたね。
クマが出てくるのか気になります。
返信する
ふらっと様へ (ぶちょうほう)
2015-08-04 09:54:19
ふらっと様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
まず、お詫びと御礼です。
じつは上から2番目の「御嶽山立入禁止区域図」は御ブログからの転写でした。
事前にお断り無しで使用してしまったことをお詫びいたします。
また、有効に使わせていただいたことを感謝いたします。
ネットでいろいろ探し物をしているうちにどこから引用したのかそのことすらもあやふやになってしまい、大変失礼しました。

今回初めて使用した日和田からの登山道は、荒れているというよりも草刈りと倒木の排除さえすれば、普通に通れる道のように感じました。
でも、倒木に出合うたびに次の道探しで随分時間を取られました。

帰り道はスズメバチが怖かったので、広い道を選びました。
チャオは夏の今は陸上の高地トレーニングのメッカになっているようですね。
今回は豊川高校の駅伝選手たちと少しだけ話をしました。

熊は今回四の池にもどこにも居ませんでした。
御ブログで見たあのツキノワグマは成獣でしたか。
高山から来たという監視員の方に聞いたところ、先日は四の池に成獣が四時間くらい居たそうです。
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日和田道 (山ちゃん)
2015-08-09 11:40:52
ぶちょうほうさん、こんにちは!
このルートは3年前に挑戦しましたが、登山口の水量が多かったので、チャオ側へ少し登った所からスタートしましたが、不明瞭な道に随分苦労した記憶があります。でも、イチヨウランが沢山咲いていましたね。
順次、拝読させて頂きます。
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山ちゃん様へ (ぶちょうほう)
2015-08-09 12:00:22
山ちゃん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
そうでしたね、御ブログで、道が分かりにくかったと記述があったのを覚えていましたが、御身もここから歩こうとしたのでしたか。
たしかにしょっぱなは川渡りで、水量が多ければ苦労しそうですね。
しかし、旧道に橋がかかっていたので、それを使って対岸側に下りて行くという方法もあったかもしれません。

今回は道が不明瞭で、道探しに時間と体力を使ってしまい、当初目的としていた池めぐりが出来ず、不出来な山行となりました。

体力も相当落ちていると痛感しました。
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