ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

回想の山路 1993年08/09~08/14 黒部源頭の山域巡り:台風との遭遇、台風一過、願ってもないような・・・・

2017-01-14 10:11:58 | 草花
(「回想の山路」シリーズでは山行の順番が時系列的には前後して出て来ます。)
この山行は山に入ってから台風が日本海側を通り抜け、その影響を受けています。
しかし、台風がすり抜けた後は、すばらしい景色に出逢うことが出来ました。

行程図 ↓

第一日目:移動日で有料道路の林道ゲート前でテント泊
第二日目:折立~太郎平~薬師岳
第三日目:薬師~黒部五郎岳
第四日目:黒部五郎~三俣蓮華岳~鷲羽岳~水晶岳~野口五郎岳
第五日目:野口五郎~祖父岳~雲の平~薬師沢
第六日目:薬師沢~太郎平~折立に下山
という行程を歩きました。



鳥瞰図 ↓
 



断面図 ↓




折立の登山口 ↓

ここから太郎平まで登り一方の道で、ずっしりと重い荷物を背負って辛抱の部分です。



薬師岳山荘 ↓

ここで宿泊しました。台風が近づいている模様で、小屋の中は行動を停滞する人たちがいました。
この日のうちに薬師岳の山頂まで往復しておきます。




薬師岳山頂 ↓

山頂には立派な祠がありました。中には薬師様が祀られていました。
山頂からの景観は雲に遮られて無し。 風が強まっていますので早々に引き返します。



黒部五郎岳 ↓

翌日は風雨が強まり、ひどい天気でした。山に入っていた人々は殆んどが行動を停滞していたと思われます。小生は途中に山小屋があるので、行けるところまで行っておこうと思い、稜線歩きをし始めましたが、強い風にあおられて身体を倒されたり、ザックカバーを風に引き剝がされたりしました。
何とかしてたどり着いた黒部五郎岳でしたが、雨と濃霧の中でした。
この日はこの頂のずっと下にある黒部五郎小屋に泊まりました。



黒部五郎岳 ↓

黒部五郎小屋は満員で、寝床に入ってから、トイレに立ったらもう寝床が消え失せていました。
やむなく、屋内トイレ前の通路で寝袋で寝ましたね。
翌朝は台風一過で、ご覧のような快晴で、昨日立った山頂部分が綺麗に見えています。
黒部五郎岳のカールのところに日の光が集約されているように見えます。


白山 ↓

三俣蓮華岳に登って行く途中で稜線に着くと、西の方角に白山が浮かんでいます。



木曽御嶽 ↓

南の方角には木曽御嶽も見えて来ました。台風の余波でまだ風が強く吹いていますが、時間の経過とともに風も収まってしまいます。



槍ヶ岳と穂高岳 ↓

三俣蓮華岳の山頂に着くと、素晴らしい眺めが待っていました。



穂高岳連峰 ↓




剱岳と立山 ↓

三俣蓮華岳から三俣山荘に向かって下って行きます。



鷲羽岳とワリモ岳 ↓

これから行く山が大きく見えています。最低鞍部にある三俣山荘は近くなっています。



槍ヶ岳 ↓

最低鞍部にある三俣山荘で水分補給をしてから鷲羽岳に向かって登り始めます。
槍ヶ岳の北鎌尾根の全貌が見えています。



三俣蓮華岳 ↓

山頂で大景観を楽しんだ、その三俣蓮華岳を振り返って眺めます。



常念岳 ↓

鷲羽岳の頂上付近で常念岳も見えています。その背後のシルエットは八ヶ岳ですね。



鷲羽池 ↓

この池に槍ヶ岳を投影した写真を見たことがありますが、そこまで降りることはしませんでした。



恵那山 ↓

台風のお陰で、真夏だというのに遠くまで見通しが利きます。恵那山も見えています。



乗鞍岳 ↓

乗鞍岳はここに来る前も見えてはいましたが、このあたりが一番よく見えたようでした。



笠ヶ岳方面 ↓

鷲羽岳の山頂に着きました。振り返る方角に笠ヶ岳が見えています。



富士山 ↓

この時間、この方角ですとシルエットになりますが、富士山もしっかり見えています。



浅間山 ↓

ここからだと100kmもないのでしょうか、浅間山も見えています。



白馬岳方面 ↓

ワリモ岳を過ぎて、水晶岳への分岐点近くで後立山の景観が得られます。



鹿島槍ヶ岳 ↓




五竜岳 ↓



黒部湖 ↓




薬師岳 ↓

おそらく水晶岳からだと思いますが、薬師岳が間近に見えています。



野口五郎岳 ↓

これからあの穏やかな稜線を見せる野口五郎岳に向かっていきます。



野口五郎小屋 ↓

この日に泊まる野口五郎小屋は、二重山稜に挟まれた位置にありました。



水晶岳 ↓

野口五郎岳から水晶岳は真正面に見えていました。

この日は野口五郎小屋泊まり、翌日は引き返して祖父岳、雲の平を経由して、薬師沢小屋泊まり、
次の日は最終日となりますが、雨の中を太郎平まで登り返してから、折立に下山しました。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
多摩NTの住人様へ (ぶちょうほう)
2017-01-15 13:40:36
多摩NTの住人様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
今から振り返ると、(技術は日進月歩とは言いますが)技術の進歩によって隔世の感がありますね。
あの頃にこういう機材にお金をかけて、残念なような気もしますが、その甲斐あって、粗くても、焦点がボケていてもとにかくモノが残っていますので、幸いなことでした。
脳味噌も昔の出来事を楽しんでいるようです。
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こんにちは (多摩NTの住人)
2017-01-15 11:57:01
昔の映像を見ながら、今の技術の高低差などで確認するのは楽しいですね。いろいろ思い出せて脳もずいぶん刺激されているのではないでしょうか。
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山ちゃん様へ (ぶちょうほう)
2017-01-15 11:24:42
山ちゃん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
この時は未だサラリーマン時代ですので、夏のお盆休みを利用して、小屋掛けの山歩きをしていました。
ですので、一旦行くとなるとかなり欲張って、「あれもこれも・・・」となりますね。
薬師岳山荘は仰言るようにまだ古い建物で、トイレの臭いが、小屋の中に立ち篭めてくるような空間でしたね。
おかみさんは確かに健在でしたが、話をすることはありませんでした。
山ちゃん様の山行では折立から入って新穂高で下りたとなりますと、公共の交通機関を利用されたのでしょうか。

この時の天気は夏だというのに台風が周りの雲を吹き飛ばしてくれたおかげで、特筆ものの上天気でした。
ただ、画像はビデオのキャプチャー品ですので、恥ずかしいほどに粗いです。
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こりん様へ (ぶちょうほう)
2017-01-15 11:15:30
こりん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
この山行のために70リットル用のリュックを購入して臨みました。
その他には行動食としてカロリーメイトをどっさり買い込みましたが、これは途中で食べ飽きてしまいました。
画像はビデオカメラ(ソニーのハンディカムで、たしかTR7だったような・・)でした。
アナログの8ミリ映像をデジタルに変換しておき、その後DVDに焼き移しました。
このようにしてDVDに移した在庫はかなりの数に上りますが、ほとんど絶対に見かえすことがありません。
浅はかなものですね。
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懐かしい (山ちゃん)
2017-01-15 09:17:34
ぶちょうほうさん、こんにちは!
いや~あっ、大変懐かしい写真を拝見させて頂きました。
あの薬師岳山荘は床がきしむ音や名物女将がおられましたね。今は新築の綺麗な小屋になっていますね。
折立から薬師、黒五、三俣蓮華、鷲羽、水晶、双六と回って3泊4日で新穂高へ下りましたが、野口五郎までは行きませんでした。
流石に台風一過、素晴らしい山岳展望だったようですね。画像は粗いですが、郷愁を誘う写真にウットリさせられます。
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おはようございます (こりん)
2017-01-15 08:05:39
おはようございます。
長い距離の縦走ですね。
撮影は、ビデオですかカメラですか
行った事のない、うらやましい山が並んでいます。
この時の様子は、何か記録が残してあるのですか
今回のブログに載せるにあたって、懐かしく記憶を辿ったのではないでしょうか。
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燦様へ (ぶちょうほう)
2017-01-14 21:32:01
燦様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
今から23年以上も昔のことですから、こんなこともできました。
今は事情が違っていますからこのようにのんびりこの界隈を歩くことはできないのではないでしょうか。

そいうこともさることながら、その後の精密機器の進歩は目を見張るものがありますね。

今の時代にこのように粗くて、ぼけた画を出していたら誰にも相手にされないのではないでしょうか。

あの時代にネットで物事を発信するなんて考えていませんでしたね。
まぁ精々パソコンでMSDOSがどうとかやっているのが関の山でしたね。
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天狗の足 ()
2017-01-14 16:27:56
まさにアルプスの深部を駆け巡ったと言う感じですね。
オイラはこの内の1つの薬師岳へ行って頂上の石を一個持ち帰って来るだけで精いっぱいでした。一つ一つの山だけでも思い出がいっぱいになると思いますが、これだけ山盛りだと贅沢な気分になりますね。
これですから、今も贅沢な足で十分に山を楽しんで居らっしゃるんですね。
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