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Brugge Style
思い出はフランボワーズ
先日、分量を書き起こしたついでにカルボナードのレシピをここへ載せたらば、次々と「作りました!」とか「ぜひ作りたいです!」いうメールが届き、なんとみなさまおやさしいことだろうかとしみじみしたよい気持ちに浸ってしまった。
プルーンの代わりにドライ無花果(<好き...)を使われたSさんや、エビスビール(も、もったいない!)で作って下さったMさん、みなさん理科の実験お好きでしょ!

酸味があるのでマッシュポテトにここまでぴったりなおかずはない!とのこと...
ううむ、わたしも今すぐに作ってみたい!
というわけで昨夜作ってみました、フランボワーズのカルボナード。
ベルギーに住んで12年目、実はさくらんぼのビールやフランボワーズのビールを口にしたことがない。
「甘い飲み物」一般が苦手であるということと、「女の飲み物」という軟派な雰囲気のせいで。
酒は酒の味がすべきだと思うし、また、例えば「女性でも運転しやすい車」とかいう類いの後期資本主義的商品コンセプトには背筋が寒くなるからだ。
ああ、話が逸れてゆく...
だから昨日初めてフランボワーズのビールを買った。
近所のスーパーにはフーハーデン(Hoegaarden 白ビールの銘柄)のフランボワーズ風味をはじめ三社の品があり、果汁含有率が15パーセントと一番高いものを買ってみた。1本97セント。瓶代含む。
閑話休題。
フランボワーズの風味を生かすために、フランボワーズビネガー(写真右)とフランボワーズマスタード(これはピンク色で見た目がかわいい。瓶が薄汚いので写真撮影はせず)を使用した。ビールが甘いのでビネガーを多めに、そして味の邪魔になりそうなべーコンとローリエは外し、砂糖やドライフルーツも入れなかった。
あくをとる時に味見をしたらば、おお、懐かしきファンタグレープ味?という感じで、早々に敗北宣言を出しそうになったが、煮込むうちにこくが出てきたのか、最終的にはまろやかで酸味が効いた、かすかにフルーツ風味の仕上がりになった。
これ、いけます。
Tさんレポートの通り、マッシュポテトとの相性抜群だった。
今回は牛乳でカスタードクリームの柔らかさまでのばしたムースリーヌ風を付け合わせにした。
地元民代表、夫の絶賛も得る。
味は白ビール、フーハーデン(Hoegaarden)で作ったカルボナードに酷似している。後味フランボワーズ?気のせい?
「フランボワーズのビールで作ったの」という話の種にどうぞ。
また黒ビールで作るよりさっぱりしているので夏向きと言えるかも。
夏と、ベルギーの思い出に。
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