silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

コブのトレーン(後ろから比較)

2006年03月14日 00時07分24秒 | スキーテクニック編
箱館山メインバーンは斜度が緩いので(最大21度、平均11度)、トレーンしてみることにしました。
もうこの時期には、相当コブは深くなっていました(初心者ボーダーが溝にはまると抜け出せないくらい)。
ちょうど緩斜面にさしかかった場面です。

この写真もまた、比較写真として面白いものです。
うしろから一度に、ほぼ同じタイミング(先頭だけ逆のターンですがタイミングは同じ)と言うのもなかなかないことです。
おかげで面白いショットが撮れました。

◎おまけ:ラインの作り方◎

自分たちでモーグルレーンを作る場合、出来るだけ連続して滑ったほうがうまくいきます。特に最初のうちはシュプールが見えにくいので、2ターン程度の合間を置いて低速のシュテムによるゴディーユ(プルークウェーデルン)でしっかり雪を外に押し出す感じが必要です。
また、少しラインが出来た時には、必ず深く回し込みながら、出来ればリュアード(Ruade=テールジャンプ)をすれば練習となり一石二鳥というわけです。
深く回し込まないと良いラインが出来ません。
みんなのゲレンデでやるので仕方ないのですが、一番困るのはボーダーの木の葉落としデラパージュコブ潰しですが(笑)、ラインに入り切れない基礎スキーヤーの浅いエッジングによる浅回りのターンをする人たちも大概困り者です。
ピッチが短か過ぎて、途中ではみだしてしまうスキーヤーが多いのも事実ですが、ラインを崩さず、うまく抜けていただきたいなと思います。
モーグルスキーヤーが多いと、顔見知りではなくとも自然発生的に掘り出すので、それも楽しいものです。
モーグルスキーヤーに限らず、コブ好きスキーヤーは意外と多いので、出来ればほんの1~2レーン程度フェンスで区切ってくれれば素晴らしい。
長さ150m~200m。幅はたった5m程度で遊ぶのですから、いい客だと思うのですが(笑)。
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好評につき比較写真第2弾

2006年03月14日 00時06分15秒 | スキーテクニック編
撮影が私のため、今度は5人で。
箱館山のラインコブの斜度変化のあるところです。中斜面から緩斜面への移行寸前の場所。
今度は昨日の連続写真と反対側のビラージュ(ターン)なので、ご参考に。
注目点は以下の通り。

1:雪面の捉えのタイミングと方向
2:体軸の角度、傾きと外向傾の適切さ
3:骨盤の角度(起きていれば脛の角度が深まる)

好評であればこれ以降も、比較写真シリーズをやって行きますよ。
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アイスバーンのコブ斜面の滑り方(抱え込みリュアード)

2006年03月13日 22時37分17秒 | スキーテクニック編
画質が悪いです。実はザクティを忘れて携帯電話(au:W31CA)のムービーモードで撮ったものです。そう考えると夕方なのに、まだましですね。

氷山とまではいきませんが、相当固い、びわ湖バレイの三角斜面のコブです。
スピードは中速。
1コマ目:アイスバーンのコブ裏側を、スキーの面を使いながら僅かに減速したあと、積極的にコブの膨らみに向けてエッジング。
2コマ目:瞬間的にエッジングして足場を作った後、抱え込みのリュアード(Ruade=テールジャンプ)をしているところ。
伸身のリュアードとは違い、極めて短い時間です。スキートップは強烈に押さえつけられ、しなっています。
3コマ目:空中の時間は僅かで、すぐにエッジングを開始。アイスバーン等の場合は、このように空走時間をなくすことが大切です。

不動の上体、強い膝の締めつけ、充分な板への前圧が必要です。

■私信モード■

長官へ:コメントのレスに書きました、ただ一ヶ所のポイントがこの1コマ目になると思われます。
高速になった場合や、エッジングスペースがない場合はこの場所を狙ってみて下さい。
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基本的なコブの滑り方のテクニック

2006年03月13日 14時50分56秒 | スキーテクニック編
最近当ブログでは、テールジャンプによるコブの滑り方ばかりをクローズアップしていました。そしてそれは全く正しく、練習法としても実用としても有用です。
但し、今コブ斜面で使われている滑り方として、やさしいものは写真のようなルプロアマンでしょう。
テールジャンプが出来るスキーヤーなら、いともたやすい技術であると思います。

しかしテールジャンプが出来なくてもコブは滑ることが出来ます。
テールジャンプの難しいところは、飛び上がる前の足場の斜面から、飛び込むべきコブの裏側の斜度の方が強いところにあります。
その強い斜度以上にスキー板(と重心)が、前下に行かなければ出来ないわけです。なので整地のテールジャンプ以上に、下に向かう意識が必要となります。

写真のような滑り方は、ごく一般的で、コブ裏の急斜面以上に重心を持って行く必要がありません。
1コマ目:コブの裏側の急斜面をブラッカージュ(押しズラシまわす山回り)で減速中。
2コマ目:溝の下に到着。上半身と膝から下の「ビッサージュ(ねじれ)」が顕著に分かります。
3コマ目:コブのふくらみを吸収しながら方向転換。この場合、ストックを支えにしても構いません。
4コマ目:当該コブの急斜面側を、今度は反対側のブラッカージュです。

◎ルプロアマンの解説◎

上半身の向きが一定であることにより、左右にねじられた膝から下は、常にフォールライン方向に向こうとする力を抑制されている。
それを解放することにより、容易にスキーは方向を変える。
ポイントとしては、上体の向きが下に向けて一定であること。コブのふくらみで立ち上がって解放するのではなくて、抱え込むこと。
3コマ目を見ても分かりますが、重心が、特に切り替え時に後傾では不可能です。
前、下に自ら落ちて行くような意識をもつこと(これが難しい)。
もっともこれはどのスキーのビラージュ(ターン)についても言えることです。しかしこの技術は非常に低速でも可能なので、まずは恐怖心のない斜度、コブでやってみることです。
これが出来れば、よくある人工モーグルコースの完走はたやすくなるでしょう。
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好評に就き?

2006年03月13日 00時42分52秒 | スキーテクニック編
12日の箱館山スキーでの、みんなの滑りを並べてみました。
今度は同じコブの、同じタイミングで。
やあ、やはり個性的ですねえ。

捉えの早いほうが、コントローラブルです。
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初歩的なゴディーユ

2006年03月09日 10時58分14秒 | スキーテクニック編
今日は、中級者に於ける、初歩的なゴディーユ(ウェーデルン)について、写真を使って説明しましょう。
まあ小回りターンと呼んでもいいのですが。
写真の女性は昨年まで我流で、プロジェクシオン・シキュレール(身体の回し込みによるターン)で滑っていたのですが、今シーズンはレッスンの甲斐もあって急激に上達中の方です。
ふつうスキーの解説は、インストラクター等の完成形を使ってやるものが多いのですが、わたしたちKGB(京都グラインド&バンプス=Kyoto Glisser et la Bosse)には本物のインストラクターは2人しかいないので、素人がお互いの写真等を使って、ロイヤルホストやカフェ等で、楽しく侃々諤々のスキー議論をしています。
特に写真のH嬢は、本格的にスキーをしだしたのは昨シーズンなので、スキー用語を知らないため自分の感覚で語るので、それが非常に新鮮です。
私や、N氏等の古くからのスキーヤーは「スキー業界用語」になれてしまっているので、その表現法に驚かされ、また、それが為になります。
いきなり、谷回りだの、外向傾だの、先落としだの言っても分かりませんものね。
でも意外に知らないうちにそういう用語を使ってしまうんです。
斜度は20度弱。先週8人で箱館山に行った時のムービーからのショットです。

◎美点◎

みずから動き、スキー板を無理やり回そうとしていない素直な伸身抜重。
足場作りの時のスネの前圧が素晴らしい。
上体の方向がぴたりと合っている。

●問題点●

少々外向傾不足。
重心の意識を、もう僅かだけ前に持ってくればシュテム動作がなくなる。

大した欠点ではないです。これらは経験不足からだけのもので、経験を積めば斜面に合った重心移動が出来るでしょう。
自己流で固まっていないので、今の内から美点を伸ばしていくことで、自然と欠点は消えてくるタイプの滑りです。

但し、これは小回りではありますが、もっと急斜面で使うようなゴディーユとなると、この写真のように身体全体ではなくて、腰から下だけ、膝から下だけの外向傾やビッサージュ(ねじのひねり)が必要になって来ます。
あと横への押しの感覚なども出来ると良いと思います。
しかし初歩のゴディーユとしては、全体に素直な良い滑りでしょう。
写真では分かりませんが、リズムも小回りのそれに近づいてきていました。
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テールジャンプが決まらない!

2006年03月07日 23時39分10秒 | スキーテクニック編
なんてことでしょう。
今日のゴールデンウィークなみの暑さのびわ湖バレイスキー場で、確かにもったりと雪は重かったものの、テールジャンプが決まらないなんてそんな…。

ガードを固めて近接戦に持ち込み、左右のショートフックを頭を下げて撃ち込むしか勝機がないようなファイタータイプのボクサーが、いきなりその手段を奪われたようなものです。
横滑りをやってもなおりません。何をやっても足場が作れない。5度の緩斜面ですら!

で、いつもの25度のコブ斜面に行くと、特に遅れずに下まで無難に滑ることは出来る。但しテールジャンプではなく吸収動作を使ったものですが特に問題はない。
原因はただ一つしかないのは充分分かっているのです。
勿論重心が前に来ないことです。遅れている…。

で解決方法。
ショートターンでだめなら、ゆっくり足場を作るため、ミドルターンでは?
はい解決。
だめな時は色々やってみないといけませんね。

※プチニュース※

蓬莱パノラマバーンに一部フェンスで区切って、1レーンだけ約100m、斜度10度程度、25~30ターンの人工モーグルバーンがありました。写真赤線の部分です。
作ってるフリーライド風のパトロールの女の子に聞いたら、今日から作り始めたとのこと!今後期待しましょう。
また見かけたら応援して、ライン作りに協力してあげて下さいね、ちゃんと丸いターン弧で、ラインを潰さないように!
但し、連絡が悪いので、ここを滑ると三角斜面のコブ斜面は滑ることが出来ません。
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急斜面のゴディーユ:Godille(=ウェーデルン)

2006年03月06日 22時49分47秒 | スキーテクニック編
元々ゴディーユは、急斜面やアイスバーン、隘路等の難斜面を安全に滑り降りてくることを目的に考えられたスキー技術です。
最近の傾向として、カービングスキーを利用したカービングショートなる滑り方が流行っており、また、やっているとなかなか楽しいのですが、使う局面は限られています。
そこで、難斜面はやはりクラシカルなゴディーユの出番となります。

この写真は余り典型的なゴディーユに見えないかも知れませんが、従来のクラシカルなゴディーユにカービングスキーの要素を生かした滑りだと思っています。
モデルが私なので、いまいち感は相当拭えませんが、色々意識した滑りではあります。
今日はそれを細かく説明していきましょう。ちなみにターンのピッチは2.5~3.0mとかなり細かめに滑ってみました。
尚、下の写真はG・ジュベールの「ザ・スキー」p.331のサーフィンターンの説明図です。タイトルは「ヒザと足部のビッサージュ・アンギュレーションとフラットなスキー操作のサーフィン」

さて難斜面で、山回りでのスキーの押し出し(ブラッカージュ)のみで減速しようとすると、ターン前半部分(谷回り)で接雪がなくなり急激なエッジングとなり結局は斜面を捉え切れず、下にずり落とされたり、減速不可能になってしまいます。
なので、まずは谷回り部分で雪面をとらえるのが重要です。
写真2コマ目、3コマ目がターン前半部分(谷回り)に当たります。

1コマ目でしっかりエッジングをし、2コマ目では板を送り出しているように見えます。1コマ目に若干ですが結果的にプロジェクション・ラテラルの動作が見られます。
それは谷足(写真の場合右足)で、しっかり斜面を捉えると同時に、早く次のターン前半を捉えたいという意識からなされるもので、よくよく見ると右足と左足のエッジ角度が違い、左足が比較的フラットなことが分かります。
そのおかげで既に2コマ目で雪面を捉えることに成功し始めています。
ここではスキー板と足首だけはピボットしはじめていますが、まだ膝はピボットしていないことに注目して下さい。
緑色の矢印が上体の向き、黄色の矢印が膝の向き、赤色の矢印が足首とスキーの向きです。
3コマ目でようやく膝がピボットしはじめ、スキーの進行方向に合致しています。
板をフラットに扱うことでこの動きが出来ます。G・ジュベールはこの足首&スキー板と膝のピボットの角度の違うことに注目して「サーフィンターン」と呼んでいます。
私はサーフィンはしませんが、サーフィンではよく見られる動きだそうです。
カービング板の性能を生かすために、両足はブライト(開脚)となり、2本のスキーの4本のエッジを有効に用います。
成功すれば外脚、内脚ともに板が内側に切り込んでくるのが実感されるでしょう。
4コマ目でターンを仕上げています。このスピードはゆっくりなのですが、もう少し外向傾があってもいいでしょう。

滑っている意識としては、1コマ目でしっかりターンの最後で足場を作った後に、2コマ目~3コマ目は足裏感覚を敏感に使い、雪面に内脚の小指側エッジ(写真では右足の小指側)、外脚の母指球側エッジ(写真では左足の母指球側)をねじり込ませるような感覚です。
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個性豊かなコブの滑り方

2006年03月06日 00時31分22秒 | スキーテクニック編
コブの滑り方は、本当にその人の特徴が良く出ます。
写真は、3月5日の箱館山スキー場の自分たちで掘ったレーン。ピッチも短く、比較的深いコブです。
深い吸収によるターン、腰のアンギュレーション、外脚の強い押し出し、テールジャンプ、ピボットターン、強い外向傾による滑り…ホント、人それぞれです。
見ているだけで楽しい、晴天のコブ日和でした。
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硬いコブで苦戦

2006年03月03日 11時05分20秒 | スキーテクニック編
昨日は、浅いながらも硬いびわ湖バレイ三角斜面のコブに苦しんできました。
下まで通すのは問題ないのですが、まったくイメージ通りにいかない。だので、スキー画像も酷いものばかりなので、本日はなし!
(皆様の目の汚れになりますので)
画像なしでは寂しいので、びわ湖バレイからの武奈ヶ岳。昨日の写真ではありません。昨日はガス。
(こういう時のために撮影しておいた)
(失敗した滑りから、目を逸らしてもらうために)

失敗の原因はひとえに後傾なのですが、雪の速さと動作が噛み合わなかった。
つまりこれくらいのスピードだろうと見当をつけて滑り始めたら、意外にスキーが走って、ワンテンポずつ動作が遅れてしまうというわけです。
10回ほど滑って、まあまあだったのは2回程度。1度などラインまで外してしまいました。

シーズン中に一度はこういうこともあります(と誤魔化す)。
アイスバーンのコブほど、コブの凸部の急斜面側の上からエッジを当てて回し込んでいかないとだめですね。
早いタイミングでテールジャンプしていくこと。溝の下まで達する前に済ませる位の気持ちが必要です。
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