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silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

電話会議システム・ゾルトファイとDPP-4阻害薬

2020年03月09日 19時01分42秒 | Diabetes
先日、電話会議システムを使用しての講演の機会がありました。エリアは近畿圏のみ。
某医療系サイトでのネット配信動画の経験は数度ありますが電話会議システムは初めて!こういう時期(COVID-19)ですので、これもいいかも知れないと思いました。
演者の顔は見えないがリアルタイム(生放送)で双方向性を持ち低コストです。聴く側は予めPDFが用意されていて、進行とともに担当の方がPCを操作してページを送っていくというシステムです。
座長をしていただいた福井道明先生(京都府立医科大学 内分泌・代謝内科学 教授)はカメラ撮りがあると思われていてスーツとネクタイでしたが、実は本番中も見えないので着ぐるみでやってもいいのですw。

内容はゾルトファイ(IDegLira)の実臨床での使用感みたいな感じです。
自分自身もそうですが、やはり気になるのは血糖コントロールが悪く経口血糖降下剤がたくさん入っている状態からの導入です。本邦の場合はBOT(Basal Supported Oral Therapy:ゾルトファイの場合はBOTと呼べないけど)に入るほとんどの場合はDPP-4阻害薬が入っているので、注射薬を同じインクレチン製剤の入るゾルトファイにする場合はDPP-4阻害薬を止めなければなりません。

2019年11月9日のエントリーにも書きましたが、実際やってみるとやはり1日一回タイプDPP-4阻害薬はビクトーザ0.3-0.4mgくらい、1日二回タイプDPP-4阻害薬だとビクトーザ0.4-0.5mgに相当する印象です。
もちろんこれはあくまでも目安でインスリン抵抗性の有無や、脂肪肝の存在などにより変化すると思われます。

とはいえ血糖コントロールにそこそこの持効型インスリンが必要な方にとっては、経口剤を大幅に減らすことが出来るので経済的にもメリットがありそうな気もします。
とにかく導入時は結論を急がないことですね。急激に大きなドーズでスタートせず、1ヶ月目のHbA1cはあまり気にしないで食欲抑制効果やSMBGをみつつ調整するといいことあると思います。
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ゾルトファイはこう使え!(DPP4阻害薬とリラグルチド)

2019年11月09日 08時21分01秒 | Diabetes
また。。。上から目線なタイトルつけてますが。スミマセン。

日本ではDPP4阻害薬を使っている方が多いので、インスリン量はともかく、DPP4阻害薬使っていてBOTなどでゾルトファイに切り替える時の用量をどうしようと悩むことが多くなると思いますが、少々の知見を得ましたのでご参考になればと思います。
もちろん実臨床なのでプライバシーを考慮して曖昧にしている部分もありますのでご承知ください。

トレシーバ28単位/シタグリプチン100mg/メトホルミン500mg/ピオグリタゾン30mg/レパグリニド0.25mg(ビッグミール時のみ)から、シタグリプチン切ってゾルトファイ16→20→25ドーズ(以前ビクトーザの使用経験あったため、2日間ずつで25ドーズまでステップアップ)で、一ヶ月でHbA1cが0.7%下がりました。
低血糖なし、体重1.9kg低下、嘔気なし。
なお夕食PPGも下がっていたためレパグリニドもカット出来ました。

またDPP4阻害薬の中でも血糖降下作用の強いビルダグリプチンから切り替えてもトレシーバ16単位/ビルダグリプチン100mgから、ゾルトファイ16ドーズ(トレシーバ16単位/ビクトーザ0.576mg相当)でFGMを用いて調べたところ平均血糖で11mg/dl下げていました。これはHbA1c:0.44%に相当します。

これらからDPP4阻害薬はビクトーザ0.3mg〜0.5mgに相当すると言えます。今後のおおまかな指標となるでしょう。
また現在、デュラグルチド+持効型インスリンからゾルトファイへの切り替えも多くなっていますので、また情報がありましたらアナウンスさせていただこうかと。
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はじめてのゾルトファイ(要チェック項目)

2019年09月27日 15時09分59秒 | Diabetes
ゾルトファイが2019年9月26日発売されましたので再チェック。
(またこーゆー適当な画像あげると怒られそうな)

1:まず新薬扱いになるので投与は14日まで。
2:開始は1ドーズから10ドーズの間から。GLP-1注射治療をしている場合も同様。
(1ドーズはトレシーバ1単位+ビクトーザ0.036mg=0.6ノッチ分=1/5目盛)
3:ただし既にインスリン注射をしている場合は1〜16ドーズの間で開始して良い。インスリンの種類と単位数は問わない。
4:いきなり投与は不可(添付文書上、糖尿病用薬による前治療があることが必要)←これ重要※
5:用量のステップアップはビクトーザの漸増法に従う必要はない。
6:最高用量は50ドーズまで。
7:bolusインスリンとは併用可能かもしれない。

使い所はいろいろあるでしょうが。。。

A:高血糖時の初期治療(但しOHAが一剤でも入っていること)※
B:GLP-1注射製剤に併用しているSU剤など経口剤が多くコントロール不良の場合
C:BOTでコントロール不良またはBと同じく併用経口剤が多い場合
D:OHA多剤併用でコントロールが悪い場合、特にβ細胞を保護したい場合

みたいなところでしょうか。
先日も書きましたがデグルデクの存在が、高血糖(ケトーシスなど)への安全性とβ細胞保護を担保し、リラグルチドがPPGを抑制するのが最大の見せ所でしょう。
なので最初はあれこれ考えず、食後血糖も改善する持効型インスリンと思って使用するのがいいのではないかなと思います。

※効能又は効果に関連する注意
5.本剤は食事療法・運動療法に加え、糖尿病用薬による治療で効果不十分な場合に使用を検討すること。 [171参照]
(添付文書より)
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ゾルトファイは使える!(ピンクのニクいヤツ)

2019年08月23日 15時01分14秒 | Diabetes
NOVO社のゾルトファイ発売日が近づいてきました。この注射薬、持効型インスリンであるデグルデク(トレシーバ)とGLP-1製剤のリラグルチド(ビクトーザ)を配合したものです。
デグルデク25単位に対しリラグルチド0.9mg。単位はDOSE(ドーズ)だそうです。
ちなみに合衆国ではUNIT、欧州ではDOSE STEPと呼びます。
1ドーズ=デグルデク1単位+リラグルチド0.036mgとなります。
糖毒性(河盛先生ふうに言うと高血糖毒性)の解除に必須なインスリンと、PPG(食後血糖)をビシバシ叩くGLP-1の組み合わせは相当期待できます。
DPP-4阻害薬+持効型インスリンではそこまで無理。体重減少に対してもです。
しかもリラグルチドは1.8mgまでOK。
もちろんこの配合剤をGLP-1目線からみるのは間違っていますがそれでも期待したくなります。待ちに待った1.8mg/day!!!
高血糖ではじめて治療する場合でもデグルデクの存在が安全性とβ細胞保護を担保するので使いやすいと思います。
また既存の持効型インスリン+デイリー・ウイークリーを問わずGLP-1製剤からの切り替えにも使えそうです。治療を受ける側が一手間減るということは非常に大切なことです。
はじめは戸惑う方もいらっしゃるかも知れませんが、たくさん服用している内服薬を一気に減らせるかも知れません。
B.O.T.という言葉が過去のものになるのでしょうか。
内服を併用するならメトホルミンとピオグリタゾンの合剤かSGLT2阻害薬あたりが相性が良いでしょう(心血管イベント予防も考慮して)。
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二台のVIGORE

2010年10月19日 23時50分03秒 | Diabetes
今日(木曜日)は久しぶりにロードバイクをHEMIチャージャーに放り込んで岩倉へ。どうも最近自動車輪行が多いです。
まず町中を走りたくない。もともと公共交通機関は気を遣うので使いたくない(それは輪行であってもスキーであっても)ので。
ま、自動車の運転が好きだというのもあるのですが(笑)。
雲ヶ畑まで、時にはのんびり、時にはスピード出して。
仕事でのストレスは汗で洗い流すのが一番。ストレスというか煩雑な業務が多いので脳内をウオッシュアウトて感じです。
血行が良くなると身体のみでなく精神的にも良いようです。脳の血流改善でもしてるのでしょう。

岩屋橋で偶然であったVIGOREユーザーのT氏と歓談。
上がT氏のVIGOREで相当凝った仕様になっているそうですが、私には難しいです。
下は久しぶりに固定ローラー台から降ろされて走った私のロード。
同じユーザー同士、見知らぬ仲でもすぐに話が出来るある意味コミュニケーションツールでもありますね(^^)
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