silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

無くて七癖

2010年01月25日 00時06分54秒 | スキーテクニック編
私のようないまいちスキーヤーだけじゃなく、ここに再々登場して頂いている上級者のNori氏(TN氏と表記していましたが、以前はNori氏と表記していたので戻しました)にも癖はあります。
それは大したことではないのですが、上級になればなるほど細かいことが気になってきます。もっともっとうまくなるために!
さて彼の癖は左ターンマキシマム(右足谷足)のとき場合によっては左腕が身体の中心線を越えてしまうことです。おそらくは得意側の左ターンマキシマムでついテールが出過ぎて、その代償行為としてそうなっていたのだと推察されます。
しかし今シーズンに入ってからそれは改善され1月24日のびわ湖バレイモーグルコースではほぼ消えたと言って良いでしょう。
写真2コマ目で以前もっと左手は内側に来ていたのですが、もうその内側への突き出しはなくなっています。
彼自身腕の構えをワイドにする意識を持って滑るようにされているそうで功を奏しています。
無くて七癖と言いますが、このように数日間で改善できるのは本来の運動能力の高さの所以でしょう。羨ましい!妬ましい(笑)
何年かかってもどうしようもないスキーヤーがいることを考えると、残念ながらセンスというものも関係するのでしょう。
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一流モーグルスキーヤーに学ぶ

2010年01月19日 22時42分44秒 | スキーテクニック編
それではそろそろプロの滑りを見ることにしましょう。
プライベートレッスン中のひとこまであり、祓川貴広先生から撮影許可は頂いております。
低速から中速へ移行する部分です。
1コマ目:スピードアップのために回し込む量を減らしてスキー板を縦に落とし込み始めています。
2コマ目:スキートップが先落としされ雪面を捉えているのが分かります。
3コマ目:ずっとトルソー(胴体)は不動ですね!
4コマ目:まさに一瞬での右ターンから左ターンへの切り返しです。肉眼や動画ではどうなっているか分からないほど速い。こうやってコマ送りすると貴重な一瞬が見て取れます。
5コマ目:4コマ目からここまでは左ターンの谷回りと言うことが出来ます。しっかり重心が板にかかって全く安定しています。
6コマ目:より加速のために上体の下への傾きは深くなりつつあります。

国内A級の貴重な連続写真でした。
以前のトレンドに比べると腕の構えがワイドになっているとのことです。
また、意外なことにストックは基礎スキーのように小指側で保持している選手が多くなっているとのこと。
しかし基本は同じですね。
すべてはしっかりした外向傾。
それを可能にするためのイメージはいろいろありますが、谷側のスキーに全重心を乗せる、谷側のスキーと谷側の肩を近づける感じ、ストックリングを遠くに、などなど自分のイメージに合う言葉を探してみて下さい。

ところで基礎スキーにおけるショートターンとはどこが違うのでしょうか?
実は当たり前のことですがターンの要素はどこも違いません。
ただモーグル上級者の場合はスピードコントロール&ターンが20~30cmの場所で行われている。
基礎スキーで整地を滑っている時の数分の一のスペースでターンを行うために極端に無駄が省かれているだけだと思うのです。
もしこのエントリーを読んでコブを滑ってみよう!と思われる方は、是非今までのターンの切り返しのタイミングを早めてみて下さい。
まずはゆっくりコブの裏側の斜面を強い外向傾で削り落としてゆき(ブラッカージュ)、コブの溝に着いたら(と言いますか着くか着かないかのタイミングで)、両手をパン!と叩き合わせる程度の早さをイメージしてターンして下さい。
外向傾によるヒネリが出来ていればそれは難しくない筈です。
そうすれば、もう次のコブの裏側のてっぺんあたりで既に次のブラッカージュのための準備が出来ている筈です。

※ブラッカージュという言葉については当ブログのここ半世紀、スキーテクニックは変わっていない?当ブログに於けるスキー用語解説をご参照下さい。
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モーグルコースにてみんなの滑り

2010年01月19日 00時27分38秒 | スキーテクニック編
前回エントリー翌週のびわ湖バレイモーグルコース(2010年1月17日)にて。
ちょうど中斜面が終わって緩斜面の短いピッチに入った場所です。
撮影のMia嬢、寒い中有り難うございました。

左上TN氏:ラインは真っ直ぐ。高速に負けないフォームです。手の位置も自分からターンをリードするべく良い位置。4人中唯一両ストックリングが前に出ている。見習いたい。剛な滑り。
右上EBI氏:写真では分からないですがとにかくトルソーが崩れない。また膝の三次元的な滑らかなポーパスな動きは人によっては頑張っても会得しにくい種類のものです。板はアルマダのAR5なので一度モーグル板を履いた彼の滑りも見てみたいです。柔な滑り。
左下MS氏:今週はモーグル板に履き替えて。やはり基礎板の時よりもシャープな滑り。このターンでは少しスネ角が起きてしまいました。
右下わたし:う~ん、なんでしょう。やはり右のストックワークですね。
ここのタイミングでは既にTN氏のように両ストックリングが前に出ていなければならない。まあ一週間では治らないってことですか。
今度は整地や自然コブなどでも撮影してみたいですね。
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スピード

2010年01月18日 22時14分36秒 | スキーテクニック編
仲間内でムービーを撮っていろいろ遊んでいたら面白くなって編集してみたりします。
今回はびわ湖バレイモーグルコースでの写真。
同じコースを連続して3人が滑った時のものをXactiで撮影しそれをMacbookに読ませて比べてみました。
QuickTimeでコマ送りしながらコブを数え、同じ場所の25コブを抜き出して、それをiMovieに落とし込んで秒数を計ったりしました。

さておなじみさんに出場して頂きます(毎度ネタにしてすみません)。
左からTN氏、私、MS氏です。
相変わらずTNさんは直線的なラインで素晴らしい。板のトップの向きを右の二人と比べると動画を見なくとも歴然と速いのが分かります。
滑るラインもほぼ直線なので吸収動作も深くなっています。
ちなみに区間タイムは左から10秒14、12秒24、13秒25です。
TN氏は途中ピースサインとか出しながらの滑走ですから本気になればもっと速い。この区間での平均速度は31km/hでした。
TN氏に近づくには少なくとも1コブあたり0.1秒は短縮出来ないとお話にもならないということですね。これは私にとって相当難しいことです。と言うか無理でしょ。
真ん中の私は欠点の一つである右手が前になかなか出ない(=肩が引ける、上体が遅れる)ショットです。左のストックもどちらかと言えばコブの腹側に突くのではなくコブを“迎えに”行ってしまってます。上体もかぶり気味。
右のMS氏は最近基礎スキー練習が多かったせいか手の位置も低めです。しかしながら弾かれようとする身体を右手拳を左膝に乗せるように用いて暴走を防いでいます。
MS氏はこの日は基礎板でしたが何故か翌週にはブルーマンバを。
もちろんスラローム用の板であろうがディープパウダー用の板であろうがモーグルバーンは滑れますが、板が走りすぎたり切り返しがゆっくりしすぎたりで、適材適所は今更ながら大切です。

こういうふうにPCで遊んでいると、速くは見えないが実際は速かったり、速く見えるのに実はそうでもないということがあったりして面白いのです。
もっともデュアルすれば一目瞭然ですが(笑)
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モーグルスクールの効果

2010年01月05日 00時44分38秒 | スキーテクニック編
スキーシーズンインです。
いつものように年末は爺ヶ岳で基礎のレッスンを受けてカンを取り戻してから、正月に白馬さのさかへ移動。
嬉しいニュースがあります。
昨シーズンはさのさかモーグルスクールが撤退してモーグルスキーヤーの数も少なく“さのさかへ来たなあ!”という雰囲気がなくなりかけていたのですが、今シーズンは飲料メーカーのサンガリアがさのさかに協賛。
モーグルコース整備はチームサンガリアと、さのさかモーグルスクール→『白馬さのさかフリースタイルスキーレッスン』のスタッフが行うこととなり往年の賑わいを取り戻しました。
せいぜいサンガリアの飲料を愛用しましょう!!
もちろん今回もモーグルレッスンを受講しました。
昨年と同様、祓川貴広先生に一日半プライベートをお願いして、今までに一番上達したような気がします。
私のようなまだまだな足前+今更な年齢(苦笑)ですから改善する余地は山積していますが、中でも板を横へ振りすぎるのが最大の欠点。
スピードへの恐怖心があり、減速のために板をコブの溝奥までずらし落としているわけですが、それによる弊害としてスキー板を押し出してしまう(重心から板が外れてゆく)→身体が遅れる→後傾により次のターンに入りにくい→シュテム状の動作が入る。
等の症状が見られます。
今回徹底的に山側の腕の遅れの補正、腕のワイドスタンス化、下がりすぎている腕の補正、スネの角度、コース取り、アイズアップなどを指導されました。
写真左がレッスン前の公認B級コースでの滑り、右がレッスン後です。
もちろんまだまだな滑りですが効果はてきめん。
左の連続写真は1コマ目から手の位置は低い。2コマ目は脚部の押し出しが認められる。3コマ目は溝の下まで落ちすぎたために谷足だけ押し出して脚が割れてしまっている。
4コマ目は何とか右ターンの導入になっていますが動作が遅れているため結局は5コマ目に踏むべきコブの裏側を捉えきれていない。後傾でもあります。
対して右の連続写真一連はコブの底まで落ちず切替もスムーズで早めの次のコブの捉えに成功している。
ストックワークも顕著です。左は“迎えに”いって突いていますが右は自分から突きにいっている。もっとコブの裏側に突ければベストでしょうけど。
レベルは低いですが顕著な改善が認められました。また滑っていても明らかに右の方が楽でしたしスピードも上がっています。
先生のすぐ後をついて滑るというカリキュラムがあり、これは目からウロコが落ちるほどライン取りなど端的に分かりやすいものでした。
今シーズンの目標が出来ました。あとは練習あるのみですか!
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