今日は、中級者が一番悩ましい、ターンの切り替えについて。
スキーの本や雑誌では、上図はよく見かけるシェーマだと思います。
ターンの切り替え時のイメージですね。
左の図は身体の動き、右の図はターンの軌跡を表わします。
スキーヤーは、向こうからこちらへ滑ってきています。と、いうことは左ターン(右足が最終的に外足となる)に入ろうとしているところです。
お分かりでしょうが、一応説明しておきます。
四角い部分が胴体部、太めの2本の線が脚部、三角はスキーを正面からみたところ。で、下の斜めの線は雪面ですね。斜度は30度に設定しました。
左右の番号は対応しています。
1:外向傾が見られます。下肢は山側へ(図では左)傾き、上体は谷側(図では右)を向いています。ターン後半の山回り部分。
こんな簡素な絵では表わし切れないのですが、この時、上体や下肢の捩れが発生しているのですが今日はとにかくそれは無視して、全体の重心の流れを掴んでください。左足の母指球側と右足の小指側でエッジング。
2:右ターンが終わって、左ターンに入ろうとする、ちょうどターンの切り替え部分。エッジは雪面に対してフラット。
3:ターン前半部の谷回り部分。左足の小指側と右足の母指球側でエッジング。
さて、これだけでは何の問題もないのです。それでは何が難しいのでしょうか?
連続した動きを、断面的に見るとこのように簡単です。
だので問題は、敢えて極端に言うと1~2そして、2~3の間の動きにあるのです。
2~3は、2の体勢がとれると比較的簡単なのですが、問題は1~2への移行です。そして中級者が一番難しいのがこの部分なのです。
当ブログでは先週、テールジャンプ(リュアード)の話ばかりしていました。
1から2へ移行するのに最も端的に分かりやすいのがテールジャンプなのです。
ある人は、思いきり斜面に飛び込むようにジャンプすると表現し、ある人はヤケクソで(笑)、前下へ身体を持っていったら成功した、と言います。
さように、表現法の難しい過程なのです。
2の部分は、昔からスキー教程で、やいのやいの議論されていた個所です。
古い有名な理論では「平踏み先落とし」です。ほらまた、スキー業界用語だ!(笑)
何だと思います?
要するに平踏み=スキーのソールを雪面に対して平行にして、スキーのトップを谷側に落としてターンのキッカケにするというものです。
なんのこっちゃ!?
非常に意味が分かりにくいでしょう?それはスキーの板の動きに焦点を合わせて表現するからそうなるのです。
しかも、この「平踏み先落とし」では、スキーのソールさえ雪面に平行に置けば、勝手に曲がるように書いてある。
でも曲がらない。
そりゃそうですよね。そのまま板が下にずり落ちるだけです。で、頭から転倒、と(笑)。
これは実は、身体の動きから説明していけば簡単なのです。1で外向傾をとり、しっかり足場をつくって、重心(体全体と言ってもいい)をターン進行方向の谷側(図左では、右下)に投げ出せば(プロジェクシオン・アバン)、勝手に板は平踏み状態になります。
あとは3の図ですが、ここはまあもうちょっと上級者になってからクリアすればいいのですが、今のうちに覚えておいて損はない。
このターン前半部分で、スキーに圧を加えられるかどうか(踏む、とも表現する)で、ターンの質が上等になってきます。左図3を見ると、単に右側に倒れているだけじゃん、と思われるかもしれませんが、右の3を見れば、ああ、遠心力が働いているので、それに対抗してこうなるのだなと理解出来るでしょう。
そして、ここをしっかり踏むことによって、ブランコを漕ぐように加速も出来ますし、スピードを抑えたい時は、ここで深回ししたりずらすなりします。
まあ正確に1~3の動作が出来てくるようになれば、勝手にこの部分は出来てきますよ。
スキーの本や雑誌では、上図はよく見かけるシェーマだと思います。
ターンの切り替え時のイメージですね。
左の図は身体の動き、右の図はターンの軌跡を表わします。
スキーヤーは、向こうからこちらへ滑ってきています。と、いうことは左ターン(右足が最終的に外足となる)に入ろうとしているところです。
お分かりでしょうが、一応説明しておきます。
四角い部分が胴体部、太めの2本の線が脚部、三角はスキーを正面からみたところ。で、下の斜めの線は雪面ですね。斜度は30度に設定しました。
左右の番号は対応しています。
1:外向傾が見られます。下肢は山側へ(図では左)傾き、上体は谷側(図では右)を向いています。ターン後半の山回り部分。
こんな簡素な絵では表わし切れないのですが、この時、上体や下肢の捩れが発生しているのですが今日はとにかくそれは無視して、全体の重心の流れを掴んでください。左足の母指球側と右足の小指側でエッジング。
2:右ターンが終わって、左ターンに入ろうとする、ちょうどターンの切り替え部分。エッジは雪面に対してフラット。
3:ターン前半部の谷回り部分。左足の小指側と右足の母指球側でエッジング。
さて、これだけでは何の問題もないのです。それでは何が難しいのでしょうか?
連続した動きを、断面的に見るとこのように簡単です。
だので問題は、敢えて極端に言うと1~2そして、2~3の間の動きにあるのです。
2~3は、2の体勢がとれると比較的簡単なのですが、問題は1~2への移行です。そして中級者が一番難しいのがこの部分なのです。
当ブログでは先週、テールジャンプ(リュアード)の話ばかりしていました。
1から2へ移行するのに最も端的に分かりやすいのがテールジャンプなのです。
ある人は、思いきり斜面に飛び込むようにジャンプすると表現し、ある人はヤケクソで(笑)、前下へ身体を持っていったら成功した、と言います。
さように、表現法の難しい過程なのです。
2の部分は、昔からスキー教程で、やいのやいの議論されていた個所です。
古い有名な理論では「平踏み先落とし」です。ほらまた、スキー業界用語だ!(笑)
何だと思います?
要するに平踏み=スキーのソールを雪面に対して平行にして、スキーのトップを谷側に落としてターンのキッカケにするというものです。
なんのこっちゃ!?
非常に意味が分かりにくいでしょう?それはスキーの板の動きに焦点を合わせて表現するからそうなるのです。
しかも、この「平踏み先落とし」では、スキーのソールさえ雪面に平行に置けば、勝手に曲がるように書いてある。
でも曲がらない。
そりゃそうですよね。そのまま板が下にずり落ちるだけです。で、頭から転倒、と(笑)。
これは実は、身体の動きから説明していけば簡単なのです。1で外向傾をとり、しっかり足場をつくって、重心(体全体と言ってもいい)をターン進行方向の谷側(図左では、右下)に投げ出せば(プロジェクシオン・アバン)、勝手に板は平踏み状態になります。
あとは3の図ですが、ここはまあもうちょっと上級者になってからクリアすればいいのですが、今のうちに覚えておいて損はない。
このターン前半部分で、スキーに圧を加えられるかどうか(踏む、とも表現する)で、ターンの質が上等になってきます。左図3を見ると、単に右側に倒れているだけじゃん、と思われるかもしれませんが、右の3を見れば、ああ、遠心力が働いているので、それに対抗してこうなるのだなと理解出来るでしょう。
そして、ここをしっかり踏むことによって、ブランコを漕ぐように加速も出来ますし、スピードを抑えたい時は、ここで深回ししたりずらすなりします。
まあ正確に1~3の動作が出来てくるようになれば、勝手にこの部分は出来てきますよ。