元々ゴディーユは、急斜面やアイスバーン、隘路等の難斜面を安全に滑り降りてくることを目的に考えられたスキー技術です。
最近の傾向として、カービングスキーを利用したカービングショートなる滑り方が流行っており、また、やっているとなかなか楽しいのですが、使う局面は限られています。
そこで、難斜面はやはりクラシカルなゴディーユの出番となります。
この写真は余り典型的なゴディーユに見えないかも知れませんが、従来のクラシカルなゴディーユにカービングスキーの要素を生かした滑りだと思っています。
モデルが私なので、いまいち感は相当拭えませんが、色々意識した滑りではあります。
今日はそれを細かく説明していきましょう。ちなみにターンのピッチは2.5~3.0mとかなり細かめに滑ってみました。
尚、下の写真はG・ジュベールの「ザ・スキー」p.331のサーフィンターンの説明図です。タイトルは「ヒザと足部のビッサージュ・アンギュレーションとフラットなスキー操作のサーフィン」
さて難斜面で、山回りでのスキーの押し出し(ブラッカージュ)のみで減速しようとすると、ターン前半部分(谷回り)で接雪がなくなり急激なエッジングとなり結局は斜面を捉え切れず、下にずり落とされたり、減速不可能になってしまいます。
なので、まずは谷回り部分で雪面をとらえるのが重要です。
写真2コマ目、3コマ目がターン前半部分(谷回り)に当たります。
1コマ目でしっかりエッジングをし、2コマ目では板を送り出しているように見えます。1コマ目に若干ですが結果的にプロジェクション・ラテラルの動作が見られます。
それは谷足(写真の場合右足)で、しっかり斜面を捉えると同時に、早く次のターン前半を捉えたいという意識からなされるもので、よくよく見ると右足と左足のエッジ角度が違い、左足が比較的フラットなことが分かります。
そのおかげで既に2コマ目で雪面を捉えることに成功し始めています。
ここではスキー板と足首だけはピボットしはじめていますが、まだ膝はピボットしていないことに注目して下さい。
緑色の矢印が上体の向き、黄色の矢印が膝の向き、赤色の矢印が足首とスキーの向きです。
3コマ目でようやく膝がピボットしはじめ、スキーの進行方向に合致しています。
板をフラットに扱うことでこの動きが出来ます。G・ジュベールはこの足首&スキー板と膝のピボットの角度の違うことに注目して「サーフィンターン」と呼んでいます。
私はサーフィンはしませんが、サーフィンではよく見られる動きだそうです。
カービング板の性能を生かすために、両足はブライト(開脚)となり、2本のスキーの4本のエッジを有効に用います。
成功すれば外脚、内脚ともに板が内側に切り込んでくるのが実感されるでしょう。
4コマ目でターンを仕上げています。このスピードはゆっくりなのですが、もう少し外向傾があってもいいでしょう。
滑っている意識としては、1コマ目でしっかりターンの最後で足場を作った後に、2コマ目~3コマ目は足裏感覚を敏感に使い、雪面に内脚の小指側エッジ(写真では右足の小指側)、外脚の母指球側エッジ(写真では左足の母指球側)をねじり込ませるような感覚です。
最近の傾向として、カービングスキーを利用したカービングショートなる滑り方が流行っており、また、やっているとなかなか楽しいのですが、使う局面は限られています。
そこで、難斜面はやはりクラシカルなゴディーユの出番となります。
この写真は余り典型的なゴディーユに見えないかも知れませんが、従来のクラシカルなゴディーユにカービングスキーの要素を生かした滑りだと思っています。
モデルが私なので、いまいち感は相当拭えませんが、色々意識した滑りではあります。
今日はそれを細かく説明していきましょう。ちなみにターンのピッチは2.5~3.0mとかなり細かめに滑ってみました。
尚、下の写真はG・ジュベールの「ザ・スキー」p.331のサーフィンターンの説明図です。タイトルは「ヒザと足部のビッサージュ・アンギュレーションとフラットなスキー操作のサーフィン」
さて難斜面で、山回りでのスキーの押し出し(ブラッカージュ)のみで減速しようとすると、ターン前半部分(谷回り)で接雪がなくなり急激なエッジングとなり結局は斜面を捉え切れず、下にずり落とされたり、減速不可能になってしまいます。
なので、まずは谷回り部分で雪面をとらえるのが重要です。
写真2コマ目、3コマ目がターン前半部分(谷回り)に当たります。
1コマ目でしっかりエッジングをし、2コマ目では板を送り出しているように見えます。1コマ目に若干ですが結果的にプロジェクション・ラテラルの動作が見られます。
それは谷足(写真の場合右足)で、しっかり斜面を捉えると同時に、早く次のターン前半を捉えたいという意識からなされるもので、よくよく見ると右足と左足のエッジ角度が違い、左足が比較的フラットなことが分かります。
そのおかげで既に2コマ目で雪面を捉えることに成功し始めています。
ここではスキー板と足首だけはピボットしはじめていますが、まだ膝はピボットしていないことに注目して下さい。
緑色の矢印が上体の向き、黄色の矢印が膝の向き、赤色の矢印が足首とスキーの向きです。
3コマ目でようやく膝がピボットしはじめ、スキーの進行方向に合致しています。
板をフラットに扱うことでこの動きが出来ます。G・ジュベールはこの足首&スキー板と膝のピボットの角度の違うことに注目して「サーフィンターン」と呼んでいます。
私はサーフィンはしませんが、サーフィンではよく見られる動きだそうです。
カービング板の性能を生かすために、両足はブライト(開脚)となり、2本のスキーの4本のエッジを有効に用います。
成功すれば外脚、内脚ともに板が内側に切り込んでくるのが実感されるでしょう。
4コマ目でターンを仕上げています。このスピードはゆっくりなのですが、もう少し外向傾があってもいいでしょう。
滑っている意識としては、1コマ目でしっかりターンの最後で足場を作った後に、2コマ目~3コマ目は足裏感覚を敏感に使い、雪面に内脚の小指側エッジ(写真では右足の小指側)、外脚の母指球側エッジ(写真では左足の母指球側)をねじり込ませるような感覚です。
がんがってみます。
逆に、これが出来るためには、まず下肢のアンギュレーションが出来なければなりません。
まずは普通のゴディーユをたっぷり練習してみて下さい(^o^)