ホテルの朝食シリーズ

何だか食事療法のことも書いているのに、こんなエントリーも気が引けますが、このブログのカテゴリーの中に「ホテル・宿泊」セクションがあるのでたまには。
そうとうの期間書いておりませんので古いものもあります。
てことでホテルの朝食シリーズ～～～！


2012年5月、横浜であった第55回日本糖尿病学会の宿“パンパシフィック横浜ベイホテル東急”の朝食


2013年4月、某サイト収録の際泊まった“ザ・プリンス さくらタワー東京”の朝食

たまにはいいすよね。
さてこの二週は社内勉強会×2、DPP-4講演会×1、DPP-4系動画収録（東京）×1で修羅の巷でした（？）

熊本の第56回日本糖尿病学会＠熊本の宿は如何に？

ある日の会話＠診察室にて

『仕事上、朝食の時間とかマチマチなんで朝早くインスリン打って翌日朝が遅い時なんか空腹時血糖が上がってるんですよね』
「ああ、、、えっとグラルギンはいいインスリンなんですけど流石に24時間を長く越すと効果切れてしまいますよね。まあソモジ現象って言うんですけど」
『今は朝の血糖を見ながら（SMBG）スケールで打ってるでしょ。するとやっぱり朝食前150とか160とか気になるんですよ』
「そですか。んー、グリコ（HbA1c）は7％前後なんでさほど問題はないと思うんですけどそーですねえ。。○○さんはある意味タイムワーカーですから朝食時間は一定しにくいですよねえ。そっかー」
『せっかくはじめによせてもらったグリコ11％から、ここまで順調に血糖コントロール出来て来てるんで、また悪くならないように何かないですかね？』
「えと、超即効型は朝7、昼10、夜12単位でしたかね。ノボラピッド」
『いやアピドラですけど。単位はその通りです』
「え？あ、アピドラでしたね。失礼しました。○○さん、朝食の時間のズレって最高どれくらいですか？」
『ん～、ひどい時は5、6時間とかですね』
「さすがにグラルギンじゃ効果の谷間出ちゃいますね。デテミル二回打ちじゃ一日5回インスリン注射。。。そりゃないですね」
『そりゃないですよ！』
「ですよね。じゃDPP-4重ねて穴埋め、、、いやいや先月のCペプタイド低いな。あ、先月検査するってゆってたアレですよ。○○さんのインスリン分泌能力がどれくらい回復してるかどうかってアレ」
『ああアレですね。何か窓口で支払い多いと思ってたアレ』
「いやまあその一年ぶりに見てみたいじゃないですか」
『別に責めてませんよ』
「はは、すみません。でですね、やっぱりDPP-4がグルカゴン抑制もするって言ったってちょっとそれで穴埋めは無理かなあと。結局医療費も高くつくし、例のアレで行きます？」
『え？あーはいはい、先々月にセンセがゆってた新しい長いの！』
「それ。それですよトレシーバ」
『トレシ・・・何です？』
「いやデグルデクの商品名で何だか覚えにくいんですよ。デグルデクで覚えて来てるし今さらトランシーバみたいな名前インパクトないって言うかデグルデクでいいじゃないって話です」
『センセ、何一人でブツブツゆってるんですか？あたま大丈夫ですか？』
「え？いや。大丈夫です！（キッパリ）」
『でトランシーバーが何ですって？』
「トレシーバ。。。まぁいいか。それは42時間くらい効果が持続するんで少々時間がルースになっても血液中のインスリン濃度は一定に保たれると、そういうことです」
『ほうほう、いいじゃないですか。何か製薬会社の販売員みたいになってますけど』
「なんでやねん！まあまだFDA承認は降りてないにせよ旧大陸では承認されてますし」
『また旧大陸て古臭い言い方しまんなあヨーロッパでしょ。コンチネンタルスタイルの朝食はボクはいまいち。アメリカンブレックファーストの方がいいですね。カリカリに焼いたベーコン、チーズオムレツ卵二個、ワッフルにメープルシロップ』
「ちょ、そんな朝ご飯ばっかり食べてるんですかー」
『いやいやいやいや！出張とかたまーにたまーに』
「はあ、まあいいです。たまーにですよね、、、ってなんの話でしたっけ？ああトレシーバだ」
『じゃそれで！』
「ええっ？ワタシが処方するんですけど」
『でもいいんでしょ？』
「みたいですよ、今迄の臨床試験では」
『みたいですよって、、、でもそれ試してみたいです』
「じゃそれで行きましょう！あの今グラルギン16単位でしたよね。じゃあ13単位、いや14単位、いや12単位で始めて下さい」
『なんですって！？』
「いやちょっと効果自体は高めなので少し減量して。まあ最初は様子見ですわ低血糖いやだし」
『間とって13単位？』
「それで」
『はい、じゃあ明日から打ちます』
「あ、ちょっと待って」
『まだ何か？』
「えとね、血中濃度の上がり方が遅いんで数日間はちょっと血糖上がるかも知れないけど単位数上げないで下さいね」
『血糖みてればいいんでしょ』
「はい。で血糖少々上がってもそのままの単位数でお願いします。あんまり高かったら電話して下さい。メールでもいいです。まあアピドラもしてるし大丈夫ですよ」
『じゃあそういうことで』
「あの。。」
『まだなにか？センセ』
「ちょっとデバイス、、、器材の扱いが違うので処置室で看護師さんに説明聞いて下さい」
『はいはい』
「あと新薬なんで二週間後に来てね」
『え～？』
「だって仕方ないじゃないですか。なんかあったら困るし」
『はぁ、分かりました。めんどくさいなあ』
「でも○○さん、長い目で見たらそっちの方がいいですし」
『まあそうですね。はいはい。分かりました』
「よろしくお願いします」
『センセ、連休はスキーでっか？』
「白馬ですね、五竜」
『怪我に気をつけて下さいよ、じゃあお大事に』
「はい、お大事に、、、ってそれはワタシのセリフなんですけど」
『（笑）いやしょっちゅう怪我してそうなんでつい』
「はー。まー、もー。◎◎看護師さ～ん、トレシーバの説明お願い～」

そりゃ診察に時間かかりますね。

さー！あといっこ社内勉強会と某医療サイトの収録終わったらスキー行くぞ～～～～～～！