silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

KGBさのさかナイトロ Mogul GIG in びわ湖バレイ2015

2015年03月29日 20時39分51秒 | スキーテクニック編
さのさかフリースタイル・スキースクールからの、近畿出張モーグルキャンプも今年で3回目になります。昨年に引き続き、祓川貴広(はらいかわたかひろ)ヘッドコーチ、有坂拓三(ありさかたくぞう)コーチの二人体制です。


雪はこの時期としては残っているし、スキー場のご尽力でモーグルコースも維持されていました。


思わぬ悪天候となりましたが昨年の比ではないため、参加者の皆さまのモチベーションは高く、充実した一日となりました。


公式練習を終え、ガスの中で記録会。


サクラ咲き始めた山麓で表彰式を終え解散。

祓川先生、有坂先生、遠路遥々有難うございました。
恒例行事になりつつあるモーグルキャンプを来シーズン以降も是非続けていきたいものです。
次はGW五竜モーグルキャンプですね!暫くの猶予の後、再集合~!


おまけ。前日は両コーチに自宅ボルダーでボルダリング初チャレンジして頂きました。
初めてにしてはナイスなムーブ。さすが一般の方とは身体能力が違うなと思いました。当たり前ですね。
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コブ斜面でのスピードコントロール

2015年03月19日 23時06分16秒 | スキーテクニック編
それでは3月さのさかモーグルキャンプの祓川貴広(はらいかわたかひろ)先生の動画を分解して、同じ斜面の異なる雪質の中での滑り方を研究してみたいと思います。
左列(L1~L4)も右列(R1~R4)も何れも午前11時前後のものですが、右列の時の方が気温が高く雪はザラメで緩んでいます。
それぞれ左ターンの始まりから終わりまで同じタイミングで切り出してみました。
ただし使用しているスキー板が違っていまして、左列はワタシのVOLKL WALL MOGUL(165cm)、右列は祓川先生のID-one MR-CE(172cm)です。
速度は遅め中速。
しかし同じような速度域とは思えないような差が見て取れます。
明らかに左列はコブの裏側の部分にスキー板をやや横目に入れて、ズラしながら回し込んでスピードコントロールをされています(L2~L3)。
対して右列のR2~R3ではスキートップはほぼ真っ直ぐ下に向かっています。これは恐らく滑りが悪い雪質のため、コブの裏側のズラすエッジングを短縮した減速要素の少ない滑り方をされているのものと思われます。
ライン取りも右列の方が真っ直ぐな様に見えます。

この連続写真は上記のみではなく、モーグルテクニックに必要な多くの要素を示唆しています。
どのような場合にも一定の上体、常に足首・膝・股関節は曲げられ雪面に対してプレッシャーをかけ続けています。
気をつけなければならないのは、両列とも2~3コマ目です。
いっけん立ち上がり抜重のように見えますが、本来抜重というのは、その次の通りスキーの方向を変えるために荷重を抜いてしまう用語です。
強いビッサージュ(ひねり)の戻りによる方向変換が既に1コマ目で終わっています。
2~3コマ目は穏やかに伸びながらブレーキをかけスピード調整をする場面と言って差し支えないと思います。多くのスキーヤーがこの部分で接雪をしないために、一気に4コマ目のコブの溝に落とされています。
よくスキー場で、このコブ裏部分を宙を飛びながら溝から溝へどすんどすんと落ちている人を見ることが出来ると思います。そういう方は激しく上体がぶれ、見た目よりスピードが出ていません。
そのようなスキーヤーが多いスキー場のコブは形が乱れ所謂“受けたコブ”になってしまいます。
それに気づいたときはコブの肩の通る部分を見直し(大概が横に振れたようになっている)、その頂点から頂点へ目掛けてターンをする(もちろんズレを多用したゆっくりしたターンでも可)ことを心がければコブも美しく保たれますし身体にも負担のかかならいスピードのある滑りを楽しむことが出来るようになる筈です。
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モーグルキャンプとモーグル板4本乗り比べ

2015年03月18日 11時00分55秒 | スキーテクニック編
3月15日から17日、さのさかフリースタイルスキースクールの祓川貴広(はらいかわたかひろ)先生専有モーグルキャンプに行って来ました。
今回の3日間は今までの中でも特に有意義なものとなったと思います。
春の連続キャンプには基本的な体力が必要で、それを怠らなかったのもしっかりレッスンを受けることが出来る要因のひとつだと思いますが、それは置いておいて。
技術的なブログエントリーは後日に回し、今回はモーグルスキー乗り比べのことを書きたいと思います。
そもそも事の発端はこの事件
シーズン前にボルダリングで膝を少々痛め、正月キャンプ初日にも同部位を痛めてしまい吸収動作が出来づらくなったのでID-oneのスローライドモーグル(SR-M)という板を買ってはみたのですが全然宜しくない。
なのでどうして、おそらく体力のないコブ初心者モデルが乗りにくいのかをはっきりさせるために、今回のキャンプの中の一つの目的として「モーグルスキー板による滑りの違い」という項目を設けて頂きました。
4時間も滑っていないSR-Mを即モスボールさせるかどうかの分かれ目です。

今回の試乗板は

ID-one SR-M,167cm(自分所有)
ID-one MR-CE,172cm(祓川先生所有)
K2 244,173cm(祓川先生所有:バインディング1.5cmセットフロント)
VOLKL WALL MOGUL,165cm(自分所有)

場所は全てさのさかB級公認モーグルコース、雪質も同じ。
簡単に感想を書きますと(素人のワタシが書くので鵜呑みにしちゃいけませんよ~)以下の通り。

ID-one SR-M:コブからコブへ肩を狙うことなく重心を素直に落としていけば、簡単に回る。但しスピード域が高まると、途端に足元が不安定になります。たわみ過ぎて反動が貰えないんですね。同じ理由でほんらいモーグルバーンで狙うべき真っ直ぐなラインを滑ると“底つき感”があります。
つまり低速専用板。モーグルの練習を既にしている方には不要な板ですが、基礎系のラインでコブが滑れないという方にはとても良い選択になるのではないでしょうか?また板の許容範囲が広く(低速でもあるので)少々後傾になってしまったとしても次のターンに入れます。何故かと言えば板が走らず足元に留まっているからなんですね。
スキーのフィールを他に喩えるのは相応しくないのですが(喩えの元自体が分からない場合があるので)今回は敢えて表現しますと、柔らかい乗り心地の長いサスペンションストロークを持つ自動車が、早いスピードでバンプを越すとすぐに縮みシロがなくなって突き上げを食らう感じ、とでも言いましょうか。
じゃあ何故、あれだけびわ湖バレイで苦労していたのかということですが、ハイシーズンのびわ湖バレイのような硬いコブでは、しっかりセンターに乗って踏み込むと撓み過ぎる結果、雪面に取り残されたスキートップとテールが無駄に食いついてしまう結果、嫌な引っ掛かりを感じてしまうという訳でした。
板が走る、と思っていたのは引っ掛かりが外れた途端に変な撓みが出てしまい、その反動を走りと勘違いしていたのです。
なので硬い斜面向きでもありません。

ID-one MR-CE:これはもともと選手用の板と言っても差し支えないものです。フレックスもトーションも硬いので速いスピードでは弾かれそうでしたのでおっかなびっくり滑ってみました。普通に滑るには特に問題のない素直な板だと思います。ただ撓みを活かすためには相応の技術と体力が必要になりそうです。

K2 244:なんでしょうか?元々ワタシがK2のフリーライド系板のコンセプトが好きなせいもあるのでしょうが、楽しい板です。癖はなくとても扱いやすい。スペックには現れない楽しさを与えてくれる一台です。

VOLKL WALL MOGUL:2台連続してのワタシのメイン板です。R(ラディウス)が強く、テールが張っているのは好みが分かれるところですが、低速からそこそこ高速まで対応できる強さは持っていますし、回しこもうとするとRの強さが生きてきます。
しかし真っ直ぐ下に攻める人にはそれが邪魔になるのかも知れません。

ざっとまあ素人の感想でした。
でもこういうふうに板を履き替えながら、その板に合わせるレッスン等というワガママで贅沢なことをやって頂くと、意外にいろいろな技術を試すこととなり、結果として非常に良い練習となったように思います。

しかし暑い日が続きましたね。一本滑るたびに水分補給した時間帯もありました。
そうそう、SGLT2阻害薬の脱水リスクは何も夏の高温多湿だけじゃありませんよ!
先日の座談会の基調講演でも申し上げたように、ウインタースポーツは意外に汗をかき、早い呼吸のための不感蒸泄も多くなり、自動販売機もすぐにあるわけではありません。出来ればその日は服用を避ける方が望ましいでしょう。
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